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既婚者なのに好きな人ができた…不倫を踏みとどまった男性の本当の孤独

相手さえいればできるのが不倫。既婚男性にとって、気楽に遊べる独身女性は不倫相手として魅力的な存在です。ですが、ある既婚男性は好きな人から誘われたにも関わらず、肉体関係を持つのを踏みとどまりました。理由は妻ではありません。この男性が抱える大きな孤独とは何なのか、お話します。

既婚者なのに好きな人ができた…不倫を踏みとどまった男性の本当の孤独

■自立心が旺盛な独身女性の登場

39歳の男性がいます。勤続年数は10年を超える会社員で、妻と子どもがふたりいる、「平凡な家庭」の主。

外見は決して悪いほうではなく、落ち着いた物腰が特徴で「派手じゃないところが信用できる」と女性社員たちからも人気を得ています。

係長の肩書を持つ彼は、これまでも多くの女性社員と接してきました。部下の指導や新入社員の世話をする機会も多く、いわゆる「面倒見のよい人」として会社からの信頼をしっかり築いてきました。

そんな彼が、ある独身の女性社員から言い寄られるようになったのは、半年前です。

中途採用で技術職の枠に入社してきた彼女は30歳。仕事へのやる気が高く、彼の部署へ配属されてからは、スキルの高さからすぐに注目されるようになりました。

勝ち気で男性社員とも対等に渡り合う気概のある彼女は、係長の彼にもよく意見を求めてきました。業務をより効率的に回すやり方など、彼女なりの意見に彼はいつもきちんと耳を傾け、アドバイスを送ることもありました。

部署の中には、目立つ彼女に嫉妬の目を向ける女性社員もいましたが、彼女自身はそんなことは気にせず自分の仕事に集中していたそうです。

「割り切っているというか、『友達を探す場所ではないので』ってはっきり言うのが印象的だった」というのが彼の印象です。

彼女が今まで接してきた女性社員と違うのは、「男性社員に媚を売らない」ところだったといいます。

特定の人と仲良くすることもなく、力があると言われている上層部の人間にすり寄っていくこともなく、ひたすら自分の仕事に集中する姿は、ときにお茶くみも平気で断ることから「女らしさが足りない」と男性社員に揶揄されることもありました。

でも、彼にとってはそんな彼女の姿は、自立心が旺盛で自分の意思をしっかり持っている「芯の強い女性」と映っていました。

同じ部署なので話す機会も多く、自然と彼女の姿を目で追う時間が増えているのを意識したとき、彼は「初めて会社の女性に恋をしている」自分に気づきます。

■妻との比較

彼女に対し、部下以上の感情を持っていることに気がついた彼でしたが、もちろんそんな素振りは見せずに過ごしていました。

ただ、どうしても彼女と自分の妻を比べてしまう自分がいて、そこに自己嫌悪があったといいます。

妻とは友人の紹介で知り合いましたが、結婚の話が出たときから「できれば専業主婦がしたい」と希望していて、入籍後はすっぱりと仕事を辞めて家庭に入りました。

ふたりの子どもに恵まれ、家事に加え育児も忙しくなった妻は、「俺がなかなか手伝えなくても文句も言わずに」家庭を守ってくれているそうです。

会社では「いい奥さんがいて幸せだね」と言われることも多く、彼も妻には感謝の気持ちを忘れずに伝えていました。

そんな「良い妻であり、良い母親」に見える妻ですが、唯一の不満はセックスを拒否されること。

子どもができるまでは積極的にセックスを楽しんでいた妻でしたが、ふたり目を産んでからはゆっくり過ごす時間も少なかったことから抱き合う機会が減り、彼から誘っても「眠たくて」「明日も幼稚園の準備で早いから」と断られるばかり。

気がつけば、世間でいうところのセックスレス状態になっていました。

同僚に簡単に打ち明けられる話でもなく、性欲を持て余したときは、自分で処理することに虚しさを覚える時間が増えていきます。

そんな中で出会った彼女は、彼にとって活き活きとした魅力のある女性でした。

「体つきがエロいだけとか、そんなことなら良かったのに、そうじゃないんだよ。仕事に真面目で、俺のことも頼れる上司として見てくれる。それがダメだった」

家庭では、「夫」としての自分は認めてもらえるけど、「男」の部分は拒否される。それが彼から自信を奪い、妻を女性として見ることも止めてしまう。悪循環に陥った中で、彼女の存在は「自分を男として認めてくれる光」のようなものでした。

仕事中と割り切っているはずなのに、彼女から声をかけられたら思わず笑顔になってしまう。業務のことだから彼女が真っ先に相談に来てくれるのに、どこかで個人的な関心があるのかと期待してしまう。

家に帰れば一見上手くいっている家族だけど、妻とは寝室に向かう時間も合わなくなり、背中を向けて眠る妻の隣に体を横たえるだけの生活。

虚しさの反動が、彼女への関心に拍車をかけていました。

ひろた かおり

37歳で出産、夫と子どもの三人暮らし。何歳になっても恋愛ネタ大好物。恋愛相談家としてこれまで多くの男女から話を聞いてきた経験を活かし、復縁についてのアドバイスや不倫などさまざまな「愛のカタチ」について書いていきます。 人生...

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