「働くオンナのストレス相談室 #3」婚活を諦めるべきかどうか悩む、40代のバツイチの女性からのご相談。 今回は、ゲイの精神科医のTomyさんに答えいただきました。「一人でもいいけれど、二人だとさらにお互い楽しい」というスタンスで考えることをおすすめします。
過敏性腸症候群の治し方
「働くオンナのストレス相談室 #2」職場の人間関係がきつい時に、我慢し続けるべきかどうかと悩む女性のお悩み。お腹がなったり、ガスが溜まったりする「過敏性腸症候群」とどう付き合うべきか、治し方とは。今回は、ゲイの精神科医のTomyさんに答えいただきました。過敏性腸症候群の治し方は、ストレスとうまく付き合うこと。
【相談したいストレス】 職場の人間関係がキツイです。 体調に出てしまうのですが、 このまま我慢し続けるべき?
ユカさん(仮名)
35歳 医師会勤務(事務職)
実家に戻り、今の職場で働き始めてから、緊張するとお腹が痛くなってしまいます。お腹を壊してしまうほどのときもあれば、お腹が鳴ったり、ガスが溜まったり、いわゆる過敏性腸症候群に。もう5年くらい悩まされていて、ひどいときは腸炎になったことも……。
職場の人間関係が原因なのはハッキリ分かっていますが、単なる“甘え”と言われてしまいそうで、我慢し続けることしかできません。ここを辞めたらつぶしがきかないし……。年齢とともに体力がなくなったのか以前よりつらく、気持ちのコントロールでストレスをオフできるようになりたいんです。
ストレスのデータ化と、外に吐き出すレッスンが大事。 ズーズーしさの第一歩を踏み出して。
Tomy@ゲイの精神科医
過敏性腸症候群の患者さんって、アテクシのクリニックにもたくさん来院するのよ。ストレスが関係するとき、対処法は状況のデータ化よ。自分が調子悪くなる状況を、時間帯、シチュエーション、誰がどうしたときか、など記録しておくの。予測できると、ストレス度合がかなり軽くなるわよ。
そして、「ワタシ、ストレスがオナカに出やすいんです」と周りの言いやすい人に宣言して、じわじわ浸透させたら? 「今日お腹悪いんで」って、トイレに行っちゃうの。職場って相性もあるし自分の性格も急にズーズーしくは変えられないだろうけど、このやり方で快方に向かってる患者さんは多いから試してみてね。
過敏性腸症候群自体は、医療機関で「治る」病気。でも簡単に治る人とそうじゃない人がいるの。ストレスが大きく関わっているので、いずれにせよストレスと「うまく付き合う」ことが必要なのよ。それには、職場から離れた場所に自分だけのコミュニティを作らなきゃ。習い事やジムでもいいし、今行っているところがそういうんじゃないなら場所を変えるとかね。
自分の意志で開拓したコミュニティは、自分の意志でやめることもできる。「自分でコントロールできない環境」がストレスを生むので、「自分でコントロールできる場所を作っていく=自分の居場所になる」という法則で、ストレスを逃がす場所を作れば解決よ。
ネットのコミュニティもいいんだけど、顔の見えない仮想コミュニティだと、「誰かとつながっている感覚」で安易に満足してしまう可能性があるので注意が必要ね。それでリアルなコミュニケーション能力が落ちたら、元も子もないわよ。
■Tomyのアンチストレスメソッド
① まずストレスをデータ化して「ストレスがお腹に出やすい」ことを周りに宣言して。
② 職場から離れたリアルな場所に、自分でコントロールできる環境を作ってみて。
Text:Mariko Onish(Nananere!)
Illust:Aya Nodeki
■ゲイの精神科医 Tomyのプロフィール
某国立大学医学部卒。精神科医として日々診察を行うほか、webサイトや自身のお悩み相談ブログでも悩める人々を救っている。「オネエ精神科医が教える壊れない生き方」(KADOKAWA/メディアファクトリー)ほかの著書がある。