激戦区で産むなら、保活は妊娠中からがマスト【アラフォーで産む#5】

激戦区で産むなら、保活は妊娠中からがマスト【アラフォーで産む#5】

出産後もキャリアを継続したい女性にとって、産まれた子を預ける先を確保できるかどうかは死活問題。今回は産後2カ月で仕事復帰をしようとしている筆者が体験した、東京都渋谷区の保育園事情についてご紹介します。


■産後2カ月復帰の思わぬ壁

育児休暇制度がない外資系の会社で働く私は、産休明けの出産後2カ月から仕事復帰の予定。

つまり、子が生後2カ月から預かってくれるところを探す必要があった。
年度の途中から保育園に入りづらいという話は聞いていたので、区から保育料の助成が入らない、保育料が高い、「認可外」と呼ばれる保育施設に預けなくてはいけないだろうな、ということは覚悟していた。

ところが近隣の「認可外」の保育施設をざっと調べてみたところ、生後6カ月からのみ受け入れる施設がほとんど。生後2カ月から預かってくれる保育施設は、現在の住まいの徒歩圏内にはわずか1施設しかなかった。

■渋谷区役所で話を聞いてわかったこと

あまりの選択肢の少なさにびっくりした私は、渋谷区役所の保育課に相談にいった。

区公認の保育施設である「認可保育園」では、生後2カ月から預かってくれる近隣の施設がいくつかあった。事情を話せば、年度の途中でも入れる可能性があるかも? という期待を持ったのだ。

ところが2017年10月に私が渋谷区役所職員の方から受けた説明は「年度途中はとても難しい」ということ。参考までにということで2017年の各月の入所実績をみせてもらったけれど、「ああ、これは無理だなあ」と納得せざるを得ないデータであった。


なお区役所の方から「認証」と呼ばれる、区の補助が出る保育園で、待機児向けに年度途中でも入れる枠を確保している近隣の施設がある説明を受けた。ただし受け入れ条件は生後6カ月から。

そのため保育費用をおさえるとしたら、どのみちまずは「認可外」に預けて、生後6カ月を待ち、そのタイミングで「認証」施設に預けるしかなさそうだった。

■衝撃の「2019年4月まで満員」

いろいろと調べていく中で驚いたことがある。

友人が子どもを預けていた保育園が、生後2カ月からの受け入れをしており、設備も行き届いているということで、引っ越しを視野に入れつつ、検討していた。

ところがその保育園に見学を問い合わせたところ、2017年10月時点で「すでに2019年4月までいっぱい」という回答を受けたのだ。その保育園で生後2カ月からの枠を確保された方は、妊娠が発覚してからすぐに予約をされたのだという。

妊娠初期は流産も多い時期。
それにも関わらず、返金不可の予約金10万円をすぐに入金されたという話を聞き、「子を預け入れる場所を確保する」ということが、働く母親にとって本当に死活問題だということが身に染みた。

■保育園以外の選択肢

幸いなことに、現在の住まいから唯一徒歩圏内だった生後2カ月から預かってくれる「認可外」の保育施設に問い合わせをしたところ、「予約制度はないが、あなたが預けたい時期にはおそらく空きがあるだろう」という回答を受けた。

保育料が相場より高く、駅からは遠い立地のため、それほど混み合っていないのがとてもラッキーだった。

とはいえ、そこが万が一ダメになった場合は私にとって死活問題。
その際はベビーシッターを頼むしかない、ということで、ベビーシッターの仕組みや料金についても調べた。

私の職場は自宅勤務が認められているので、ベビーシッターが捕まらない日は子の世話をしながら自宅で働く、というオプションもあるにはある。そういう意味ではとりえる手段が多く、なんとか産後2カ月で復帰のめどがついた。

■保活は早ければ早いほどいい

保育園を探す活動――略して「保活」を体験して思ったことは、キャリアを継続したい女性にとって「保活」は早ければ早いほどいいということ。

早めに住んでいる地域の状況を把握できれば、どうも状況が思わしくない時と気づいたら「引っ越し」という手段をとることができる。

同じ東京都でも事情は大きく違い、友人の住む区では、年度途中でも入れる保育園がいくつもあるという。住んでいる地域によって「保活」のシビアさは違う。いざ預けようと思った際にどこも見つからずに八方ふさがりにならないよう、早めの準備をおすすめしたい。

この記事のライター

1977年生まれ、宮城県仙台市出身、早稲田大学卒。大学在学中から大手女性誌やムック本などで占い、美容、投資、セックスなど多岐にわたるジャンルの記事を執筆。 結婚、離婚を経て、現在は外資系企業でのマネージャー業務のかたわら、...

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