11月になると、「スキンケアを変えたほうがいい?」とみなさん急に不安になるようです。
季節が変わって、乾燥で突然肌がピリピリしだすと心配ですよね。そんなときは、何か特別な一品をプラスしたり、冬仕様に何かを買い替えなくても大丈夫です。いつものスキンケアで十分なのです。中略
ただ、「今日は肌が乾いている」と感じる日は、スキンケアコスメの量を全体的に増やしてみてください。
(24ページより引用)
『美しくなる判断がどんな時もできる』から美人になる術を学ぶ【積読を崩す夜 #13】
【積読を崩す夜】13回目は、『美しくなる判断がどんな時もできる』をご紹介します。知っていて、実践すれば美が底上げされて、「どんなに大変な日」でも安心なテクニックの数々。「このメイクは、何でするのか」という、メイクの理由を具体的に教えてくれる、手元に置いておきたい1冊です。
■すべてのメイクには理由がある
積んであるあの本が、私を待っている……。少し早く帰れそうな夜、DRESS世代に、じっくりと読み進めてほしい本をご紹介する連載【積読を崩す夜】。
13回目は、『美しくなる判断がどんな時もできる』(著:長井 かおり)を取り上げます。
ヘアメイクアップアーティストとして、雑誌・広告・映像などの第一線で、モデルや女優のヘアメイクを手がけてきた著者。「その人の個性を生かすメイク」を得意とし、TV、雑誌などに多数出演しています。
どんなシーンでも、どんな状況でも、メイクのキモさえわかっていれば、自分が何をすればよいか判断できるようになる――著者が教えるコツをいくつかご紹介します。
■冬はスキンケアコスメを2倍の量に
著者は、メイク前のスキンケアの大切さについて語っています。
使うのは、ふたつの化粧水(ミストローション、化粧水)、保湿美容液、乳液orクリーム(夜のみ)、UV乳液(朝のみ)の、全5品でよいのだといいます。
たしかにスキンケアは、ベースメイクを美しく仕上げるために必要な「ツヤ肌」を手に入れるために重要なものです。
最初の化粧水は、ミスト状のものを洗顔後すぐに吹きかけて。少しでも乾燥するのを防ぐと同時に、肌を柔らかくするので、次の化粧水を浸透しやすくするブースターの役割も果たしてくれます。
そして、もうひとつの化粧水は、保湿のしっかりできるものを選び、表示量の1.5~2倍ほどを手を洗うような感じで、手のひらいっぱいに出して細部まできちんと塗っていきます。
そして、冬に向かう季節の変わり目などに乾燥でゆらぐと感じたときには、これまでの量では不足しているととらえて、2倍の量にするとよいと著者は言います。
特別なものを加えるのではなく、普段のスキンケアを少し見直すだけでも、肌のうるおいは十分にキープできそうです。
■目が中心に寄った顔にする
顔のパーツが中心に寄っていることは、いわゆる正統派美人の条件と言われます。もし、自分は目と目の間が離れている……と感じるなら、アイラインを目頭ギリギリから入れてみてください。目と目が近づいて見えます(中略)
まつ毛はあげればあげるほど目が大きくなるので、アイラッシュカーラーで根元から毛先まで全力であげるのが鉄則ですが、たまに「ビックリした顔になる」という人がいます(中略)
まつ毛の半分までは全力であげてください。その後は緩やかなカーブに変更しましょう。
(90・95ページより引用)
自分の目と目の間が離れているのかわからないという人は、目頭からアイラインを入れてみるとよいようです。それで、「ちょっとケバい」「キツイ顔になった」と思ったら、もともとが求心的な顔だといえるでしょう。
アイラインは、目頭から入れると、目が中央に寄ってきて求心的になります。目が寄ることで、彫りが深くなり、鼻筋が通って見えて立体的な顔立ちになります。
ちなみに、目を大きく見せるには、マスカラをつけるよりも、どれだけまつ毛を上げるかにあると著者はいいます。マスカラをどれだけ重ねても、逆にぼてっとして目を小さく見せてしまうこともあるようです。
まつ毛の根元からアイラッシュカーラーで挟み、最後まで上げきることがポイント。自分のまつ毛の自然なニュアンスを活かすメイクこそが、美人への一歩といえそうです。
■夕方のぺったり髪は「指1本」で直す
夕方になると髪がペタッとしてきて、どうやっても直らない……。髪が寝ていると、急に老けてみえてしまいますよね。そんなとき、実は指1本! 数秒で解消できます、ぜひ覚えてください。ポイントは、新しい分け目をつけることです(中略)
どんな髪型でも、毛束さえつまみ出せば可愛く見えます。雨が降ったとき、髪の毛がぺったりしたとき、作業で髪が邪魔になったとき、さっとゴム1本で結び、「つまみ出し」さえすれば立派なおしゃれです。
(195・199ページより引用)
夕方になると、前髪がぺたっとしてしまうことがあります。解消のポイントは、新しい分け目を指1本でつくることにあると著者はいいます。
今の分け目の1センチぐらい隣のおでこ部分に小指を当てて、分け目と平行に小指を全部入れ込んで滑らせ、よいしょっと今の分け目を隠すように、髪をひとすくいするとよいようです。
たったこれだけでトップがふわっと変化します。
応用編としては、髪をまとめていて、雨などで髪がぺたっとしたときには、細く細くつまみ出しをすることで、抜け感ができるといいます。親指と人差し指の爪を使う感覚ですると、上手くいくのだとか。
ちょっとしたテクニックを知って、実践することで、美しくなる判断力は磨かれていきます。
『美しくなる判断がどんな時もできる』書籍情報
著者 長井かおりさんプロフィール
ヘアメイクアップアーティスト
化粧品メーカーの販売員としてキャリアをスタートさせ、2005年にヘアメイクアップアーティストへ転身。雑誌・広告・映像などの第一線で、モデルや女優のヘアメイクを手がけている。「その人の個性を生かすメイク」を得意とし、また、多くのウェディングヘアメイクの現場で培った技術から、「崩れないメイク」に定評がある。TV、雑誌やウェブ媒体のメイク指南ぺージでの出演多数。自らが出演してテクニックをレクチャーするメイク動画や、コスメをブランドの偏りなく、プチプラからハイブランドまで幅広く紹介することなども高い支持を受けている。