ロンバルディア州で最も美しい、ミラノの隣町のベルガモへ〜ミラノ通信#20

ロンバルディア州で最も美しい、ミラノの隣町のベルガモへ〜ミラノ通信#20

ミラノからローカル線とケーブルカーを乗り継いで行く、隣町ベルガモへの日帰り旅。ロンバルディア州でもっとも美しい街と呼ばれ、また近隣に格安エアラインが乗り入れていることもあって、近年観光客の注目を浴びているそうです。ミラノ在住の河見恵子さんにレポートしていただきました。


■ミラノの隣町、ベルガモへの日帰り旅

ロンバルディア州で最も美しいと言われるベルガモの街は、ミラノから東へおよそ50キロに位置し、丘の上の塀をめぐらせたチッタ・アルタ(丘の上の街)と、それをぐるりと囲むチッタ・バッサ(丘の下の街)のふたつの街から成り立ちます。

丘の上の街は、かつてはベネチア共和国の支配下にあった時代もあり、13〜16世紀の中世ルネッサンス時代に建てられた建物がそのまま残る、城壁に囲まれた小さな街。獅子の彫刻などに、ベネチア支配の名残が見られます。

丘の上の街は昔ながらの美しい面影を残し、丘の下に広がる街は、近代になって新しく広がった地域です。

■ミラノからはローカル線とケーブルカーで

最近では街から数キロの距離にある、「オリオ・アル・セリオ空港(Aeroporto di Orio al Serio)」に多くの格安エアラインが乗り入れていることにより、さらに知名度を増し、訪れる観光客も増えています。

駅から一直線に伸びる、大通り。丘の上の街が見えてきます

ミラノ中央駅からローカル線(片道5.5ユーロ)に乗り、50分ほどでベルガモに到着。そこから丘の頂上までバスが出ていますが、歩いても15分ほどで新市街を通ってケーブルカー乗り場に到着します。
かなり急な勾配を走る短い距離のケーブルカー、2両編成の一番後ろに乗ると、丘の下の街並みが綺麗に見られます。

2両編成のケーブルカー

最後尾から、チッタ・バッサを望む

トンネルがフレームのような眺め

■ベルガモの街を見下ろしながら、まずはアペリティーボ

降りるとそこは天井の高い駅舎。一目散に街に向かう前に、ここに穴場があるので、立ち寄ってみてください。

進行方向から振り返ると、そこにはバールが。一見なんの変哲もなさそうなバールですが、天井が高く綺麗にカーブしたカウンターは長く、そしてテラス付きなのです。

カフェを一杯飲むのもよし、ランチ前にアペリティーボを一杯飲むのもよし。眼下に広がるベルガモの街を見下ろしながら、まずはゆっくり一杯、がいつものコース。

ケーブルカー乗り場にあるバール

ベルガモの街を見渡せるテラス席

■丘の上の街をぐるり。2〜3時間で回れます

丘の上の街はとても小さく、一周しても2〜3時間ほど。目抜き通りは一本で、細い道の両側にレストランやバール、ピッツェリア、菓子屋、ファッション店、地元民の通う食品店などが並びます。

自然をモチーフにしたかわいらしい絵付けをされた陶器屋があり、奥が工房、表が店舗で、60代くらいの姉妹で営んでいたのですが、今回なくなっていて残念。引退されて、仲良くお元気で暮らしているといいな。

メインストリートには、さまざまな店が並ぶ

100メートルも進むと、左手にベッキア広場が広がり、噴水で遊ぶ子どもや広場に出されたカフェのテーブルで寛ぐ人々の姿が見えてきます。

広場の奥には、大聖堂と教会が隣りあい、このバロック様式の大聖堂は中に入ると息を呑むような絢爛さ。かつての栄華が偲ばれます。

べッキア広場の奥に進むと、大聖堂と教会が。

外観からは想像できない、絢爛豪華な内装

■ランチは、ベルガモ名物「ポレンタ」を

大聖堂に圧倒され、外に出るとお腹も空いてきたお昼どき、通りすがりにいい感じの店を発見。程よく賑わっていて、あったかい雰囲気だったので入ってみると、小さなホテルのメインダイニングでした。

素朴な内装ながらクロス類はビシッとアイロンがかかり、カメリエーレもキビキビと働いている。サービスも客との距離感も絶妙で、いつも思うのだけれど、これってイタリア人の才能でしょうか?

ベルガモといえば、ポレンタ。トウモロコシの粉を水分と合わせて鍋でひたすら練り続ける、肉の付け合わせであり、ベルガモの名物。地域によって硬めだったり、柔らかかったり、好みが分かれるとか。今回はポルチーニのパスタとブラザード(牛肉のワイン煮)をオーダー。

ブラザードには当然、ポレンタがつけ合わされ、さらに別皿にこんもりと、地元のチーズ風味のポレンタまで運ばれてきました。

肉のソースと一緒に付け合わせポレンタはなんとか食べたものの、別皿は2口でギブアップ。かなりもたれます。

ランチタイム、感じのいいレストランで

■チッタ・アルタで外せないスポット

食後には散歩がてら、さらにもうひとつのケーブルカーに乗って展望台へ。

公園内の城塞跡を登ると、展望台に到着です。晴れた日はアルプスの山々まで見渡せて、清々しく気持ちのいい空気が流れています。

チッタ・アルタに来たら、足を延ばしてもらいたいスポットです。

メインストリートを抜けると、見晴らし広場に。さらに、ここからケーブルカーがあることに気づいたのは3回目の来訪で

城塞跡の階段を登ると、展望台に

展望台の羅針盤、それぞれに見える山や都市の名前が刻まれている

遠くアルプスの山々を望む

初冬の光景

■展望台の奥には、絶景レストラン

帰りにケーブルカー乗り場の奥の道を行ってみたら、その先には絶景レストランがありました。大きな窓からは雄大な景色が楽しめます。

夏には、下の階のテラスも解放するそうです。暖かくなったら、ここでゆっくり食事しに来るのもいいなと思いながら、帰途につきました。

ミラノから日帰りで楽しめるベルガモ、なかなかおすすめです。

展望台の奥にある、絶景レストラン

<ケーブルカー乗り場のバール>
Ceffe della Funicolare
Piazza Mercato della Scarpe,1 Bergamo Alta
035-210091

<ランチをとったレストラン>
Ristorante il Sole
Via B.Colleoni,1 Bergamo Alta
035-218238

<展望台の奥にあるレストラン>
Ristorante San Vigilio
Via San Vigilio,34 Bergamo Alta
035 25 31 88

この記事のライター

日本航空で15年間、国際線客室乗務員として勤務。退職後はミラノに居住し、東京と往復する生活。ミラノ・ブレラ地区を中心に、身近な情報をブログやFBで発信。ミラノでは在イタリア日本人のために料理教室をオーガナイズ、開催。ワイン好...

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