アンテナショップ探訪「北海道編」<後編>
前回に引き続き、東京・有楽町にある北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ」の取材ルポをお届けします。日本の面積の約2割を占める広大な土地だけに、名産品も数えきれないほどある北海道。そんな北海道ならではの品々について、今回も副店長・高島さんにお話を伺いました。
■イートインで手軽に食べられる北海道の名産たち
──お店に入って右手にある券売機に、たくさんの方が並んでいます。ソフトクリームが目当てのお客様も多いのでしょうか?
「あ、まだ召し上がっていなかったですか? ここに来たら、まず食べていただきたいのがソフトクリーム。ミルクの味を味わっていただくべく、甘みを抑えてあるのが特徴です。ミルクの味が濃いのに、さっぱりした味なので、2個、3個と買われるお客様もいらっしゃいます。
一番人気があるのは『夕張メロンソフトクリーム』。赤肉メロンの代表格である夕張メロンの香り高いソフトクリームで、これを食べるためだけにわざわざ遠方からいらっしゃる方も。
今(2017年11月)は、あたたかいスープ(オニオンスープ、コーンポタージュ)の販売も行っています」(副店長・高島さん)
──店外に目をやると、ソフトクリームを食べながら談笑している女性外国人グループが。何を話しているかはわかりませんが、何やらとても楽しそう。国籍問わず、スイーツを食べているときの女性は幸せそうですね。
「デリカコーナーも人気なんですよ。カニクリーミーコロッケやザンギなど、店内でも召し上がれますし、テイクアウトもできますので、夕飯のお総菜にと買われるお客様もいらっしゃいます。今日の夕食は決まっていますか? まだなら、ぜひ……」
──ありがとうございます(笑)。
イートインコーナーにも、立ちながらコロッケをパクついている方が数名いらっしゃいました。立って食べるあつあつのコロッケって、おいしいんですよね! 取材を放り出して食べたくなってきました……。
■壮絶なる舞台裏! 「北海道どさんこプラザ」に商品が並ぶまで
──ところで、この「北海道どさんこプラザ」に並んでいる商品は、やはりバイヤーさんみたいな方が買い付けていらっしゃるわけですか?
「いいえ。あの『ルーキーズステージ』を見てください。
本店では『テスト販売』制度というものがあります。『ステージ1st』で3カ月間テスト販売し、3カ月後に販売個数が上位2分の1以上となった商品が『ステージ2nd』に進みます。
そして『ステージ2nd』でさらに3カ月間テスト販売し、売上個数が上位10位以内になったり、お客様からの評価が特に高かったりした商品が、レギュラー商品として販売されるのです」
──えええ! ということは、一般の陳列棚に並んだ商品たちは、その熾烈(しれつ)な戦いを生き抜いてきた戦士たちということですね。頭が下がる思いです。
それだけ、この「北海道どさんこプラザ」で販売したいというメーカーさんが多いということですね。
「そうですね。この『ルーキーステージ』以外にも、期間限定の特設ステージでテスト販売するメーカーさんもいらっしゃいます。ただし、どなたでもテスト販売ができるというわけではありません。詳しくは、当店のホームページをご覧ください」
■副店長おすすめの厳選商品は、こちら!
「まだ選ぶんですか(笑)? 絞るのが大変なんですよ……。
では、ちょっと変わり種の商品をご紹介しましょうか。まず、これはどうでしょう。『夕張メロンたまり漬』(300g/税込540円)」
──え、メロンの漬け物ですか? 本当に夕張メロンが使われているのですか? 甘いんですか? おいしいんですか? 夕張メロンをしょう油で漬けるなんて、もったいなくないですか?
「いえいえ、甘くはなく、しょう油の味です。食感はウリに似ていて、食べるとメロンであることを忘れるくらいおいしいお漬け物ですよ。メロンと漬け物という組み合わせが面白いでしょう?」
──面白いですが……食べるのに少し勇気がいりそうです。お次は何にしましょうか。
「これにしましょう。『飲む羊羹(ようかん)ICHIZU』(600g/税込3240円)」
──ようかんを……飲む? ゴクゴクと……?
「ええ。そのまま飲んでいただいても良いですし、アイスクリームやかき氷にかけたり、パンに塗ったりしてもおいしく召し上がれますよ。
チーズケーキ『赤いサイロ』で有名な老舗・清月が作っていて、北見産の小豆(あずき)を通常のようかんの2倍使用。おしゃれなボトルに入っているので、贈答用に買われる方が多いです」
──なるほど。甘党の方へのギフトに、もってこいですね。甘味に目がない同僚に買っていこうかな。
さて、3つめのおすすめは……?
「こちらにある『オオカミの桃』(1000ml/税込864円)は、どうでしょう。トマトジュースです」
──すみません。オオカミと桃とトマトジュースの関連性がわかりません……。
「僕もわかりません(笑)。しかし大変な人気商品で、『ビタミンカステーラ』と同様、仕入れても仕入れても、すぐに品切れになるんですよ」
──調べてみたところ、同商品は旭川市鷹栖町で朝もぎされた完熟トマトを加工し、その日中にビン詰めしたトマトジュースだそう。完熟トマトが使われているので、リコピンが豊富とのこと。有塩タイプと無塩タイプがあります。
ちなみに商品名は、トマトの学名「Lycopersicon esculentum mill」(ラテン語)を直訳すると「オオカミの桃」となることに由来しているそうです。
高島さん、ありがとうございました!
文中でもお察しいただけたかと思いますが、副店長の高島さんは大変ユニークな方。取材班はずっと笑わされっぱなし。笑いすぎて、腹筋が痛くなりました。
さておき「北海道どさんこプラザ」は、ほぼ常に大勢のお客様でごった返しており、その盛況っぷりはお祭りさながら。そんな中で、さまざまな商品を手に取って吟味するのはかなり苦労するため、ぜひこの記事を参考にしていただければと思います。
また「こんな隠れた珍味があるよ」といった情報があれば、ぜひ教えてください!
■取材班からのひと言
夕飯を作るのが、ちょっと面倒だなというときに活躍してくれる「豚丼名人」。豚肉や鶏肉を炒めたときのソースにしても美味しい「北海道タマネギドレッシング」は、ついつい買ってしまいます。
「感動の北海道 全粒 きな粉」も北海道産の大豆100%で、おすすめです。甘酒に豆乳とヨーグルト、そして、このきな粉を混ぜて飲むと、元気が出ます!
■北海道どさんこプラザ 有楽町店
http://www.dosanko-plaza.jp/
東京都千代田区有楽町2-10-1東京交通会館1階
<アクセス>
JR山手線有楽町駅徒歩1分
地下鉄東京メトロ有楽町線有楽町駅3分
<営業時間>
10:00~20:00(年中無休/年末年始を除く)
<問合せ>
03-5224-3800
※商品の発送について
ヤマト運輸にて発送可能。
電話でご依頼の場合は、代引きでの発送となります。
一部、発送ができない商品もあります。
※贈答用の対応について
簡易的な包装であれば、対応可能。各種熨斗も対応可能。
※ベビーカーが入店できるスペースの有無
スペースは狭いものの入店OK。