家事テクを知ってもっと楽しく効率良く! エアコンをキレイに保つ掃除の方法
吐く息が白い季節になりました。エアコンを冷房から暖房に切り替えて使い始めた方も多いと思います。久しぶりにエアコンのスイッチを「ピ」と押したとき、少し気になるのが、エアコンから出る空気がキレイかどうかということ。ホコリっぽいとか、カビくさいにおいを感じたら、エアコン内部が汚れている可能性大……。
今回は、エアコンをキレイに保つ方法をご紹介します。
小さなお子さんやご高齢の方、またデリケートな体質の方がいらっしゃるご家庭のみなさん、ぜひ参考になさってください。
■フィルターの汚れはこまめに掃除
言わずもがな、エアコンのフィルターにほこりが溜まると、冷房・暖房の効率が悪化し、電気代がどんどん高くなります。
かくいう筆者もひとり暮らしを始めた頃、「エアコンのフィルターは掃除しなければならない」ということを知らなかったため、設定温度を23度にしても一向に冷たい空気が出ないエアコンを不思議に思ったものです。
フィルターの掃除も、こまめに行えば、のちのち大変なことにはなりません。
掃除の頻度は、室内環境やエアコンの使用頻度などにもよるので一概にはいえませんが、真夏や真冬など使用頻度が最も高い時期でも、月に一度は行った方が良いでしょう。
エアコンのカバーを外せば、フィルターの汚れ具合がすぐわかるので、まめにチェックする習慣をつけると良いと思います。
1カ月分のホコリを取るくらいなら、掃除機で十分。フィルターだけでなく、フィルター周囲についたほこりも、ついでに掃除機で吸い取ってしまいましょう。
また、フィルターの裏側からシャワーなどで勢いよく水をかけ、水気を切るだけでも汚れは相当落ちます。汚れがひどい場合は、中性洗剤を用いてブラシで軽くこすって落としてください。水洗い後は、フィルターをよく乾かしてからエアコンに装着しましょう。
■カビ予防は冷房を使ったあとが肝心
エアコン内でカビが発生する原因は、ホコリだけではありません。
ご存じの通り、カビ菌は水分なくして繁殖しません。では、その水分はどこから来るのでしょう。
冷房を使用するとき、水滴が最も付着するのがアルミ製のフィン。フィルターの奥にある、細かい棚状の機械です。冷たいドリンクのグラスに付く水滴と同じように、冷却されたフィンには無数の水滴が付着します。これを放っておくと、カビが格段に発生しやすくなるのです。
そこで、冷房を使用した後に「送風」で水分を飛ばしてください。カビ菌が繁殖しづらくなります。つまり、エアコン内を結露しづらい乾燥した状態にすれば良いのです。
冷房使用後に都度「送風」にするのが面倒でも、エアコン内部にできるだけ湿気がこもらないよう、気づいたときにカバーを開けておくなど、工夫してみてください。
ちなみに、暖房を使うシーズンは結露が発生しづらく、空気も乾燥しているので、カビは繁殖しづらくなります。
■エアコンクリーナーは使うべき? 使わない方がいい?
ここまで読んでくださった方の中には、「エアコンクリーナーを使うのってどうだろう」と 思う方もいるかと思います。
筆者も「気休めかもしれないけど……」と、シューっとスプレーするタイプのエアコンクリーナーを何度か使いました。しかし、その効果は――。
実際にすべてのビスを外して内部を見てみましたが、どこまでキレイになっているかはわかりませんでした。
筆者が懇意にしている業者さんに尋ねてみても、「シロウトは余計なことはしない方がいい」と、あっさりしたコメントでした。電気回線が通っているところにエアコンクリーナーがかかってしまうと故障の原因になるし、スプレーしたところで一番汚れている箇所に届いていないのがほとんどだそうです。
そこで頼りたいのが、プロの掃除業者さん。専門知識を持っているので「このエアコンは、大体あと○年くらい使えるでしょう」とか「このエアコンは耐久年数を超えており、掃除しても壊れるだけなので交換した方が良いです」など、適切なアドバイスがもらえるはずです。
エアコンカバーや風向きを変えるウィングなどはプラスチック製。プラスチック製品は、どんなに手入れをしても劣化していきます。
プロの業者さんなら、劣化具合や大体どのタイミングで交換すれば良いかなど細かく教えてくれるので、買い替えなど思い切った決断もできるはずです。
というわけで、今回のポイントは
・エアコン内部に湿気を溜めないこと
・根本的なクリーニングは専門業者さんにお願いすることが早道であること
の3つです。
毎日吸い込む空気を吐き出すエアコンだからこそ、清潔に保ちたいものですね。以上3点を気に留めながら、快適なエアコン生活を送ってください。