■復縁の理由を考え直す
彼と離れている間に、「どうして自分はこの人とまた付き合いたいと思うのか」を考える時間が持てます。
幸せだった過去に戻りたいと思うのは、優しかった彼とまた付き合いたいから。
あのころのようにまた愛されたいから。
それは、「昔の彼」であって「今の彼」ではありませんよね。
彼女が本当に思い出すべきなのは、自分からのLINEを平気で放置していた彼、会ってもセックス以外自分に関心を示そうとしなかった彼の姿です。
「それって、愛されていなかったってこと?」
と彼女は言いますが、そうではありません。
“どうして彼がそうなってしまったか“を考えれば、復縁に向けて正しい心構えを持てます。
何でも尽くしてくれる彼女は、彼にとって都合の良い存在だったと思います。
それが、多少返信が遅れようと、デートのときにわざわざプランを考えなくとも、不満は言わないだろうという甘えにつながるのです。
離れている間にほかの女性と食事に行ったのも、“これくらいバレてケンカになったって大丈夫だろう”とタカをくくっていられたから。
ところが、彼女が男友達とふたりでドライブに行った事実を知って嫌な気持ちになり、自分を怒らせるような彼女との付き合いをやめようと思った可能性があります。
彼女の愛情にあぐらをかいていた元カレのほうにも問題がありますよね。
それなら、彼女が復縁を成功させるためには、今までと同じ付き合い方ではダメということになります。
自分の存在や気持ちを尊重してもらえるような接し方を改めて考えないと、元カレもまた、以前と変わらず彼女を蔑ろにするような関係しか築けません。
■新しい記憶を彼に与える
3カ月や半年など、元カレの前から姿を消す期間は人それぞれですが、短すぎると意味がないですし、1年など長過ぎるのも完全に忘れられてしまう恐れがあります。
「もう大丈夫」と決めるのは彼女ですが、それは彼女自身がやり直す意味をしっかり自覚し、新しい自分で元カレの前に立つ決心ができたときです。
会えるチャンスがあれば、今度はどんどん彼に自分の姿を見せましょう。
LINEや電話が拒否されているのであれば、こちらから動いていかないと機会はつかめません。
顔を合わせたら、しっかり声をかけて挨拶する、笑顔で会話することを心がければ、そのときから、元カレの中にプラスの印象を残せます。
マイナスで終わった彼女の存在が空白の期間を作ったことで記憶が薄れ、今の明るい彼女が上書きされるのですね。
もし、元カレのほうが気まずい様子を見せたとしても、拒否されない限りは女性のほうから向かっていくのが吉です。
別れたことにわだかまりを持っていないことが伝われば、元カレも気が楽になります。
肝心なのは、“付き合っていたころと同じ自分”を見せないこと。
元カレの言うことは何でも聞き、都合よく扱えた彼女ではなく、“自分からもしっかり関わっていかないと仲良くなれない”今の彼女を知ったとき、元カレの中に追いかけたくなる気持ちが起こります。
その違いは、はっきりすればするほど元カレには効果的です。
元カレに好意があると伝わるのは問題ありません。むしろ好都合です。
元カレの中に残っているのは、「こうすればこう返すだろう」と想像のつく彼女の姿。その昔のルールを覆される新鮮さが、新しい恋愛感情へとつながります。
以前と同じままだと思われたら、元カレは努力する必要性を感じません。
そうではなく、改めて向き合いたいと思うのは、新しい彼女の姿が新鮮でまぶしく見えたときなのです。
37歳で出産、夫と子どもの三人暮らし。何歳になっても恋愛ネタ大好物。恋愛相談家としてこれまで多くの男女から話を聞いてきた経験を活かし、復縁についてのアドバイスや不倫などさまざまな「愛のカタチ」について書いていきます。
人生...