医師で起業家のわたしの時間管理術

医師で起業家のわたしの時間管理術

時間管理術について、内科医として働きながら、セミナーやコンサル、執筆など、個人でいくつもの事業を展開する岡本彩さんに聞きました。シングルマザーとしてひとりで子育てしながら、なぜそこまでいろいろなことができるのか。その答えは「時間を買う」考え方にありました。


■ひとり2〜3役こなすための時間管理術

シングルマザーで、実家の助けを借りずに子育てし、フルタイムで勤務医として働き、個人のビジネスもしながら友人たちとの外食も楽しむ――。

そんな生活を送っていると、「1日何時間寝ているの?」「どうやって時間を作っているの?」とよく質問をいただきます。

今回のコラムでは、ひとりで2役も3役もこなすための時間管理術についてお伝えします。

■考えずに「すぐやる」

たとえば、メールの返信や郵便物の整理。いったん目を通して「あとでやろう」としがちですが、時間管理という点ではもったいないです。

一度見ているのに、返信するときにまた同じメールを読むことになりますよね。わたしはメールが来たらその場で返信、郵便物は毎日すぐ開封して、必要でないものはすぐ処分してしまいます。

頂きものもとっておかず、使うものはすぐ使い、使わないと判断したものは人に譲るなどしています。

■日々使うツールにこだわる

この原稿を書いている現在もですが、PCにはあらかじめよく使う文章や単語を登録しています。例えば、「おせわ」と入力してへEnterを押せば、「お世話になっております。」になるようにしていますし、自分の名前やメールアドレスも最初の1文字を入力するだけです。

小さなことですが文房具にもこだわっていて、ジェットストリームなどの書きやすいボールペンや指サックを使うことで、書類仕事がはかどるようにもしています。

■「やらないこと」を決めて、外注も活用する

ほかの先進国とちがい、日本の働く女性は家事も育児もひとりで抱え込みがち。わたしははじめからひとりで子育てすることになっため、「ひとりで何もかもしたらきっと倒れてしまう」と、妊娠中からベビーシッターサービス、家事代行サービスを探しました。

ふたりの子どもは平日は保育園に行っていますが、自分の予定や時間外の仕事があるときはベビーシッターさんに預けています。

また、医師という仕事は子どもが熱を出しても急に休みづらく(毎日患者さんの予約でいっぱい)、病児保育も利用しています。

保育料にベビーシッター代に病児保育料……と合計すると、確かにお金はかかりますが、自分が倒れてしまっては元も子もありません。

わたしは子どもが小さいうち(特に保育料が高い2歳まで)は貯金はできないものと割り切って、自分の健康とメンタルを良好に保つための必要経費として使っています。

出産後に仕事を辞めた人が、子どもが小学生になってパートに復帰するのと、育休をとってフルタイムで仕事を続けるのとでは、生涯賃金は1億円以上違います。後者を選んだ場合、最初の数年出費が多かったとしても、長い目で見ると元は取れるはずです。

わたしの周りでは家事代行を使う人も増えてきました。独身で子どもがいなくても利用している人はたくさんいます。

苦手な家事に労力を使って疲れてしまったり、家事をやらないことで罪悪感を感じたりするくらいなら、サクッとプロに任せてもいいのではないでしょうか?

わたしも出産後に週に1回掃除をやってもらっていました。先月は初めて「作り置き」を依頼。3時間で作ってもらったのはハッシュドビーフにハンバーグ、鶏の照り焼き、白和え、卯の花など。

その間わたしは子どもとじっくり遊んだり、読書をしたり。今後も家事代行は積極的に活用していきます。

■美容は「ベースの底上げ」を

女性は特に、日々のスキンケアやヘアメイクに使う時間が長い人も多いと思います。わたしは20歳になってすぐレーザー脱毛を始めたので、今ではほぼ全身の脱毛が終わっています。レーザー脱毛は時短になるだけでなく、毎回カミソリなどを使うこともなくなり、肌にも優しいです。

ほかにも、「シミ、シワはなるべく予防」を心がけています。紫外線を防ぐために365日、日焼け止めを塗ってますし、タバコの煙は可能な限り避けています(喫煙者は非喫煙者に比べてシワが増えることがわかっています)。

ほかにも、人によってはアートメイクやまつ毛エクステなどが時短になるかもしれません。

■職場に近い場所に住んで、「時間を節約」する

現在わたしは東京23区、山手線の内側に住んでいます。家賃や物件価格は高いですが、満員電車に乗って通勤する時間とその間のストレスがなくなりました。

必要なところには自転車で行けますし、クルマもいらないので交通費はときどき乗る地下鉄、タクシー代のみ。クルマを持つことでかかる維持費を考えると、高い家賃分の価値はあると実感しています。

最近は都心に住む人が増えているようです。1年に通勤だけで使っている時間は何時間か? と考えると、家賃で自由時間を買うという選択もありだと思います。

この記事のライター

1982年広島市生まれ。2007年大阪大学医学部卒業。医師。外国人のパートナーとの間にもうけた2児のシングルマザーでもある。 予防医学と訪問診療にたずさわりながら、個人でセミナーやコンサルティング、執筆などもしています。

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