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映画『ルージュの手紙』感想。珠玉の人生讃歌!カトリーヌ・ドヌーヴとカトリーヌ・フロの豪華共演!

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『DRESS』シネマの時間第17回は、2017年12月よりシネスイッチ銀座ほか全国公開! フランス映画『ルージュの手紙』をお送りします。パリ郊外を舞台に血の繋がらない母と娘の感動の物語。今回も、アートディレクターの諸戸佑美さんにご紹介いただきます。

映画『ルージュの手紙』感想。珠玉の人生讃歌!カトリーヌ・ドヌーヴとカトリーヌ・フロの豪華共演!

©︎YUMIMOROTO

こんにちは。諸戸佑美です。

『DRESS』シネマの時間第17回は、フランスを代表する二大女優、映画『シェルブールの雨傘』『8人の女たち』のカトリーヌ・ドヌーヴと『大統領の料理人』のカトリーヌ・フロの豪華共演!

愛と自由の国フランスから届いた、人生を豊かに彩るためのメッセージ! 映画『ルージュの手紙』をお送りします。

『ヴィオレット ある作家の肖像』『セラフィーヌの庭』で女性の生涯を丁寧に描き出し、優れた演出力で定評のあるマルタン・プロヴォ監督が脚本も執筆。

優秀なベテラン助産師ですがストイックで生真面目なクレール(フロ)と、自由奔放に生きる血の繋がらない母ベアトリス(ドヌーブ)が30年ぶりに出会い、お互いの生き方を見直してゆく心温まる感動作、人生を彩るためのメッセージです。

出逢いって素晴しい。

人に限らず、今どんな映画に出会って観るかも出会いのひとつだと思います。

劇作家の寺山修司さんの言葉に「サヨナラだけが人生だ」という名言がありますが、幸せな出会いを育みたいものですね。

もしも何もかも正反対な相手が突然現れて、自分を思いもしなかった素敵な未来へと導いてくれるとしたら?

お楽しみいただければ幸いです!

■映画『ルージュの手紙』あらすじ――愛と自由の国フランス、パリを舞台に30年ぶりに再開した血の繋がらない母と娘の物語

フランス・セーヌ川が流れるパリ郊外で助産婦として働きながら、女手ひとつで息子を育てあげ、地道な日々を送っていたクレール(カトリーヌ・フロ)。

そんな彼女のもとに、30年前に突然姿を消した、血の繋がらない母親ベアトリス(カトリーヌ・ドヌーヴ)から突然「今すぐ、あなたに会いたい」と電話が入ります。

自由奔放で多くの男性と付き合い、お酒とギャンブルが大好きなベアトリスは、生真面目で他人に尽くす人生を送ってきたクレールとは真逆の性格。

ベアトリスと再会したクレールは、身勝手な継母のペースに巻き込まれ、反発を繰り返しながらも、いつしかベアトリスの生き方に影響され、人生の歓びや愉しみに気づき始めます。

性格がまったく違うふたりですが、互いを受け入れ、ベアトリスの古い秘密が明らかになることによって失われた年月が埋まっていくのです。

継母と娘のユーモアのあるやりとりや、人生の歳月を重ねたからこそ変化する女同士の絆が、共感と感動を呼び起こすでしょう。

失われた時間を埋めながら、彼女たちが見つけたものとは……。

■自分を後回しにしがちで、他人のために働くあらゆる人達たちへ

映画『ルージュの手紙』の原題は、「The Midwife」で助産婦という意味ですが、マルタン・プロヴォ監督が今回助産婦を主人公にしたのは、彼自身が生まれたとき、助産婦に命を救ってもらった感謝の気持ちから、彼女に捧げるために物語を作ったと言っています。

そしてそれは、自分を後回しにしがちで他人のために働くあらゆる人達に、もっと自分を大切にして人生の楽しみや喜びを味わうことの素晴しさを気づかせてくれるのです。

この職業を理解するために、監督は実際にたくさんの助産婦に会って話を聞き、冒頭の出産シーンなどリアルで印象的に演出されています。

また、助産婦のクレールは、カトリーヌ・フロ、継母のベアトリスは、カトリーヌ・ドヌーヴのために書いたそうですがフランスを代表する二大女優の掛け合いがとにかく素晴しく見どころです!

「そのコートは、やめて! 老けて見える」「もっと自分のために時間を使わなきゃ」「男に冷たいのね」とベアトリスが言う台詞は、地味で生真面目な娘の幸せを願う母の気持ちがストレートに表れていてさすがプロヴォ監督だなと思いました。

生と死とは、本当の自由とは、人生とは何か?

やや深刻な題材を、フランス映画らしいユーモア溢れた語り口で軽やかに描き出した同作は、珠玉の人生讃歌として心に響きます。

■映画『ルージュの手紙』作品紹介

公式ホームページ http://rouge-letter.com
2017年12月よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!
© photo Michael Crotto This is the photo credit.
©CURIOSA FILMS – VERSUS PRODUCTION – France 3 CINEMA This is the film production's copyright line.


原題:The Midwife
監督:マルタン・プロヴォ
脚本:マルタン・プロヴォ
助監督:ジュリエット・マイヤール
製作:オリビエ・デルボス
製作総指揮:クリスティーヌ・ドゥ・ジェケル
演出:キム・グエン
撮影:イヴ・カペ
プロデューサー:オリヴィエ・デルボス
編集:アルベルティーヌ・ラステラ
衣装デザイン:バテシバ・ドレフェス
美術:ティエリー・フランソワ
音楽:グレゴワール・エッツェル
写真:ミカエル・クロット
日本語字幕:古田由紀子 
製作国:フランス
製作年:2017年
映倫区分:G
配給:キノフィルムズ
上映時間:117分

■映画『ルージュの手紙』キャスト

クレール=カトリーヌ・フロ
ベアトリス=カトリーヌ・ドヌーブ
ポール=オリヴィエ・グルメ
シモン=カンタン・ドルヌール
ロランド=ミレーヌ・ドモンジョ
セシール、患者=ポーリーヌ・エチエンヌ
病棟主任=オドレイ・ダナ

アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美

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諸戸 佑美

本や広告のアートディレクション/デザイン/編集/取材執筆/イラストレーションなど多方面に活躍。

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