追わせる恋愛をしたがる男性には「放置」が一番効く
周りに「追わせる恋愛」をしたがる男性はいませんか? 自分の価値を確認したがる彼らですが、プライドが高いのではなく、逆に自分に自信がないネガティブな人だったりします。彼らの自分を追うように仕向ける言葉に従っていては、相手も甘えるだけ。一度放置をしてみて追わない自分を見せましょう。「追わせる病」を止めることができるはず。
■「追わせる男性」は、自分に自信がない
相談内容「自分を試すような、追わせたがり男について」
ちょっと喧嘩すれば『頭を冷やしたい』と自分の殻にこもって連絡をくれなくなるし、誰が好きなのかの話になれば『恋愛絡みの話は頭が痛い』『話したくない』と一方的に打ち切って、また私を拒否してきます。
私を友達という位置から動かそうとせず、私がほかの男性に気持ちを奪われている間は、自分もほかの女性を好きになったと言い出したり。でも決して私の恋愛を心から応援してはくれません。
これまで何度も離れようとしましたが、私が本当にほかの男性と付き合う段階までくると『以前好きだった人は諦める』『でももう遅いよね、あなたはほかの人を選んだんだよね』など、ネガティブな言葉を口にしては私を責める素振りを見せます。たぶん、彼も私のことが好きなのだろうと思いますが、素直に気持ちを伝えてくれないし、先に私の好意が見えないと応えることもありません。
会うのはいつも私が誘うばかり、連絡の頻度が下がると、『俺に関心ないのかと思ってこちらからは連絡しなかった』と平気で放置してきます。ふたりとも気持ちが盛り上がっているときは、キスやハグもあります。
ですが、1カ月間ほとんどこちらから連絡しなかったら、向こうからは3回ほどしかメールはなく、久しぶりに顔を合わせたと思ったら、何も言わずに手を出してくる姿に耐えられず、拒否してしまいました。
すると不機嫌になったのか、また別の女性の話を持ち出してきて、『その人の近くに引っ越そうかと思っている』『本人に尋ねたらOKしてもらえた』など、こちらを試すセリフのオンパレード。正直、彼の子どもっぽさ(?)にはもううんざりです。
どうして試すのか、追わせたがるのか、好きだと言えないのかわかりません。彼といるとどんどん自分に自信をなくしていくので、もう本当に離れようかと思っています」(32歳/デザイナー)
いくつ年齢を重ねていったとしても、女性を振り回す(もしくは振り回したい)男性はやっぱりいます。追わせることに注力する男性は、決して自分の価値を高く見積もっているわけではありません。その逆で、自分に自信がないから、女性がに追わせることでしか愛情を確認する術がないのです。
今回の相談内容に出てきた男性の場合、彼女のことが好きならさっさと「好きだ」と言えば、気持ちはつながります。ですが、女性から好意は感じていても、はっきり伝えてもらえないと「勘違いだったらどうしよう」「恥をかきたくない」と不安が先に立って自分からは行動できません。
試すような言動も同じで、「好きなら自分を満足させてくれるはず」という思い込みのみで彼らは動きます。そんな態度を取られた女性が、どんな気持ちになるかは考えられません。
裏を返せば、女性を好きになればなるほど追わせることを望み、試したくなるのですね。
■安定した関係を知らない弱さ
これが完全な片想いなら、「追わせる恋愛」なんてできません。片想いであれば、自分の思い通りにいかなくても、こちらからアクションを起こさなければ相手にしてもらえません。ひねくれてしまえばそれで終わり……。追いかけてほしくても叶うはずはないし、そんな自分が疎まれるであろうことは一番理解しています。
自分も好きで、相手からも好意を感じられる――こんな状態のときにのみ、彼らの「追わせたい病」は発症します。彼らは、恋愛関係が安定した状態を経験したことがないか、ほとんどありません。そのため好かれていると感じても確証を無意識のうちにほしがります。
同時に、離れていかれることを極端に恐れます。自信のなさは、見捨てられる不安につながるのですね。恋愛経験を積んでいる男性なら、関係の安定を実感すれば次はそれを維持することを考えます。女性の気持ちを汲んだ行動で愛を伝えようとするし、彼女から与えられる気持ちもしっかり受け止めます。
「追わせる病」を発症した男性は、まず相手の愛情を欲しがります。与えるより与えられることに意識が向くので、いかに自分への気持ちを確かめるかばかり考えます。女性の方は自分ばかり相手を好きなように感じますが、その不満が男性にはわかりません。
女性のことが好きでも、安定した関係を知らない弱さが恋愛をスムーズに進められない要因になっています。