「尽くす恋愛」は何年経っても実らない。その理由とは。

「尽くす恋愛」は何年経っても実らない。その理由とは。

これだけ尽くしているのに、どうして好きになってくれないの……たしかに「尽くす恋愛」には辛いイメージがありますよね。そこには「尽くすほどに相手の心は遠ざかる」という驚きのメカニズムがありました。同時に「どうすれば尽くす恋愛を脱出できるか?」も考えます。


■なぜ「尽くす恋愛」は不幸になるのか?

「これだけ尽くしているのに、どうして振り向いてくれないんだろう?」
「このまま尽くし続けて、いつか幸せになれるんだろうか?」
「気づいたら、いつも恋人に尽くすのが当たり前になっている……」

好きになった相手に「とことん尽くす」タイプがいます。

・長時間かけて車を運転して相手の家に行く
・呼び出されたら、どんな場所でも会いにいく
・相手のために、ご飯をつくってあげる
・ついついレジで会計してあげる
・なんでもお願いを聞いてしまう

あなた自身がそうかもしれません。そんな人物がまわりにいるかもしれません。

ピンとこなければ、友人、家族、職場……その他の人間関係に当てはめてもいでしょう。コミュニケーションのスタイルは、どんな状況でも変わりませんから。

同時に、その関係が「上手くいっているか?」を考えてみましょう。

その場合「長く続いているか」「本人が〝これでいい〟と言っているか」は、あまり気にしないでください。よくない関係が長続きすることもあれば、本人だからこそ真実が見えなくなることもあります。

どうでしょう? 

なんだかバランスの悪そうな感じがしませんか? 

少なくとも、気が休まらない印象はあるでしょう。相手の顔色をうかがって、相手の機嫌をうかがって。自分の時間を削って……大変そうです。

そもそも「尽くす」とは、相手の利益のために動くことです。相手を喜ばせると、向こうも好きでいてくれるはずなのに。では、どうして、そんなことが起きるのでしょう?

■「尽くす」とは、相手にへりくだる行為である

それは「主導権」を明け渡しているからです。

結局のところ、人間は、社会性を持った動物にすぎません。無意識に「自分より上か下か」で、相手を分けているのです。

・ルックス
・地位
・身長
・かしこさ
・学歴
・コミュニケーション能力
・交友関係
・能力
・年収
・ブランド
・恋人の有無

なにを重視するかは人それぞれです。本能的によるもので、本人にもわからないのかもしれません

自分より「上」だと感じたなら、丁寧に接します。

自分より「下」だと感じたなら、ぞんざいに扱います。

あなたにも思い当たる節はありませんか? 

好きな人の連絡は心待ちにするのに、興味がない相手のメールに返信しなかったり……。高級ブランドの店員には頭を下げるのに、居酒屋の店員には携帯電話を見ながら注文したり……。

これは黒いことでもなんでもありません。人間が動物である限り仕方のないことです。むしろ、それを「理解する」ことが大事なのだと思います。

もう、おわかりいただけたかもしれません。

つまり「尽くす」とは、「自分から相手の下にへりくだる行為」なのです。

はなから降参しているようなものです。言葉は悪いですが(そして苦い真実でもあります)犬でいうと、お腹を上に向けて足を上げている状態です。

あなたが尽くせば、たしかに相手は喜んでくれるでしょう。

けれど次第に、相手の無意識は、感謝の心を忘れてしまいます。やがて「こいつは、ぞんざいに扱っていい人間なんだ」と感じ始めるのです……それが幸せでしょうか?

■どうすれば「尽くす恋愛」を脱出できる?

それは「主導権」を取り戻すことです。

なんでも言うことをきいて、相手のために動いて……それでは、あなたのことを大切にしてくれるパートナーには出会えません。自ら「私は価値の低い人間です」と言ってしまっているようなものだからです。

あなたがするべきは、反対に「あなたの価値を高める」ことです。あなたを丁重に扱ってくれる相手を探す(そのように仕向ける)ことです。

具体的には「相手をあなたのために動かす」のです。

これを繰り返すことで、主導権はあなたのもとにやってきます。反対のことをして、相手に主導権を渡していたわけですから。といっても荒々しいことをするわけでありません。

・グラスに水をついでもらう
・食卓で、醤油やティッシュを取ってもらう
・背中をかいてもらう
・「足が痛いから」と迎えにきてもらう
・店員を呼んでもらう
・靴ひもを結ぶあいだカバンを持ってもらう
・出かけるときに、ついでに買い物を頼む
・「風邪だから」と薬を買ってきてもらう
・スマホの充電器を貸してもらう
・「不器用だから」と家具を組み立ててもらう

ささいなことでかまいません。相手を立てる形でかまいません。あくまで「相手があなたのために行動した」ことが重要ですから。それだけで「この人物は、大切にすべき存在なんだ」と相手の脳は判断します。

「尽くし上手な女性」という人種がいます。こうした人たちは、尽くしているようで、実はちゃっかり、こうした頼みごとで主導権を握っているものです。

■最後に

これは「尽くす恋愛(主導権をにぎられる恋愛)」を抜け出して、代わりに「尽くさせる恋愛(主導権をにぎる恋愛)」をしよう、という話でありません。

なにも極端から極端に走ることはありません。「あなたが必要以上に尽くしているのなら、もう少し、バランスを修正した方がいいかもしれない」というだけのことです。

解説のために使いましたが、本来なら、人間関係に〝主導権〟なんて言葉を持ち込む方がおかしいのです。同時に「尽くす・尽くされる」なんて気にすることのない関係が理想といえます。

お互いを尊重して、適度に尽くし合って、適度に尽くされ合って、「上でも下でもない、同じ目線の関係」をつくること。それこそが、素晴らしい関係だと思いませんか?

この記事のライター

マジシャン。日本催眠心理協会認定 心理療法士。いつも「クリームたっぷりのウインナー珈琲を飲みたいな」とか考えながらコミュニケーションについて書いてます。

関連するキーワード


恋愛

関連する投稿


相性のいい相手が事前にわかる! 「疲れにくい合コン」体験記

相性のいい相手が事前にわかる! 「疲れにくい合コン」体験記

『DRESS』では1月、「疲れない出会い」特集を展開しました。疲れない出会いの場や機会を探すうちに見つけたのが、“誕生日”で相性が良い相手を見繕って引き合わせてくれる合コンです。実際に体験してきた、30代前半女性のレポートをご紹介します。


「不倫」を「恋愛関係」と呼ぶ小泉今日子

「不倫」を「恋愛関係」と呼ぶ小泉今日子

小泉今日子さんが2月1日、自身のサイト上でかねてから恋愛報道があった、俳優の豊原功補さんとの「恋愛関係」を認め、さらに豊原さんは離婚しておらず、いまも家族がいることを報告したことがニュースになっている。実質的には不倫関係にあると考えられるが、そこに「不倫」の文字はなかった。


「モチベーションの自家発電」に苦しむ前に逃げてしまおう【疲れる出会いを生み出す3つの原因】

「モチベーションの自家発電」に苦しむ前に逃げてしまおう【疲れる出会いを生み出す3つの原因】

恋愛における出会いの中で、疲れを感じたことのある『DRESS』読者は約半数。何故疲れてしまうのか? 恋バナ収集ユニット「桃山商事」清田代表に伺う「疲れる出会い」の生まれ方。第三回目は疲れる原因「ピンとこない男性との出会い」についてお話を伺いました。


悪意のない周りからのプレッシャーに疲れていませんか? 【疲れる出会いを生み出す3つの原因】

悪意のない周りからのプレッシャーに疲れていませんか? 【疲れる出会いを生み出す3つの原因】

恋愛における出会いの中で、疲れを感じたことのある『DRESS』読者は約半数。何故疲れてしまうのか? 恋バナ収集ユニット「桃山商事」清田代表に伺う「疲れる出会い」の生まれ方。第二回目は疲れる原因「親や周囲からのプレッシャー」についてお話を伺いました。


自己肯定感の高い男性をパートナーにしよう――女医の恋愛事情から見える大事なこと

自己肯定感の高い男性をパートナーにしよう――女医の恋愛事情から見える大事なこと

内科医のわたしが綴る、リアルな「女医たちの恋愛事情」。そこから見えてくる傾向には、女医という職業に限らず、高学歴・高収入な女性たちにもあてはまるものが少なくないのではないでしょうか。


最新の投稿


彼がもっと素敵に見える。女性が押さえておきたい男性用バッグの常識

彼がもっと素敵に見える。女性が押さえておきたい男性用バッグの常識

革靴と鞄の色や素材を合わせれば、見た目に統一感が生まれ、洗練された印象を作ることができます。重厚感や堅実なイメージも出せるんです。ナイロン素材の鞄を使う日があったとしても、ひとつは革素材の鞄を持っておくことをおすすめします。ビジネスシーンにふさわしい鞄選びをパートナーとふたりでしてみてはいかがですか。


医師が教える、肌の調子を悪くする「ストレス」の和らげ方

医師が教える、肌の調子を悪くする「ストレス」の和らげ方

『DRESS』2月特集は「美人は肌から」。自分が機嫌よく過ごせて、メイク時もすっぴんのときも、自信を持てる「お気に入りの肌」を手に入れるための、ストレスとの向き合い方をご紹介。解説してくださるのは「ブレインケアクリニック」院長、今野裕之先生。ストレスと上手く付き合って、肌に悪影響を与えない日常を過ごすアイデアをお届け。


お肌の調子が悪いときは、とにかく肌表面の保護を優先【わたしを助けてくれる肌ケア】

お肌の調子が悪いときは、とにかく肌表面の保護を優先【わたしを助けてくれる肌ケア】

『DRESS』2月特集は「ほしいのは“前向き“肌」。肌という“基盤”は心までも左右するパーツ。そんなお肌を美しく保つ秘訣をDRESSを舞台に活動していただいている女性たちに聞いてみました。ここでは、DRESSコラムニストの猫川舐子さんが、自身の肌ケアについてご紹介します。


肌に負担をかけず、メイクを落とし切る「正しいクレンジング」をおさらい

肌に負担をかけず、メイクを落とし切る「正しいクレンジング」をおさらい

『DRESS』2月特集「ほしいのは“前向き“肌」。年齢を重ねるにつれて、肌の悩みが変わってくるなか、乾燥をなんとかしたい……と感じる方も少なくありません。今回はメイクをする人に欠かせない「クレンジング」を見直します。大人の素肌を美しく保つ、正しいクレンジングとは。


新発想「スクラブ×バーム×ティント」の“3in1”リップ

新発想「スクラブ×バーム×ティント」の“3in1”リップ

“スクラブ×バーム×ティント”の新発想“3in1”リップ「ヌードアップ リンクルリップス」が2月20日に新発売に。米国の先行発売で週間ランキング1位を獲得した注目のコスメです。