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『ベイビー・ドライバー』であなたもベイビーにメロメロに!- 古川ケイの「映画は、微笑む。」#19

全米映画批評No.1サイト「ロッテントマト」でフレッシュ(満足)度100%を記録した話題のカーアクション『ベイビー・ドライバー』。超キュートな主演のアンセル・エルゴートは必見! きっとあなたもメロメロになってしまうはず。カーチェイス版『ラ・ラ・ランド』とも言われる本作は、アクションと音楽が見事に融合した必見の1本です。

『ベイビー・ドライバー』であなたもベイビーにメロメロに!- 古川ケイの「映画は、微笑む。」#19

◼︎スリル満点! 『ベイビー・ドライバー』のストーリーは?

天才的なドライビング・テクニックを持つベイビー。

彼は幼いころの交通事故の影響により、耳鳴りが止まらない。けれど、音楽を聴いているときだけは耳鳴りを忘れることができ、ドライビング技術にも磨きがかかるのだった。

しかし、そんな一流ドライバーのベイビーは、強盗一味の逃がし屋として活動していた。

とあるきっかけにより、大物犯罪者のドクに大損をさせてしまった彼は、その借りを返すため、強盗組織のドライバーを務める羽目になったのだった。だが、ベイビーは早く借りを返して、犯罪から手を洗いたいと思っていた。

いよいよ借りを返すまであと一歩。これが最後という覚悟で、ベイビーはドクの次なる計画に加担する。

犯行一味で、凶暴な犯罪者のバッツが不意に邪魔者を撃ったりと誤算はあったものの、なんとか最後の仕事をやり遂げたベイビー。晴れて自由の身となった彼は、ピザ配達の仕事を始める。

行きつけのダイナーでウェイトレスのデボラとも出会い、互いに惹かれ合うふたり。しかし、デボラの存在をドクに知られ、ベイビーは新たな仕事への参加を強制されてしまう。

ドクのもとで新たな犯行の準備を進めるベイビーだったが、またしても凶悪な犯罪者のバッツが一味に参加していたことから、計画段階から歯車が狂い始める。果たして、この犯行は本当にうまくいくのか? そして、ベイビーとデボラの愛の行方は――?

◼︎イギリスが誇る才能、エドガー・ライト監督とは?

本作のメガホンをとったのは、イギリス・ドーセット生まれのエドガー・ライト監督。

1974年生まれ(現在43歳)のライト監督は、14歳のころから映画製作に興味を持ち、20歳で監督した初めての作品が小規模ながら劇場公開されました。

その後、BBCなどでコメディ番組の制作を手がけていたライト監督は、1996年に俳優のサイモン・ペグと出会います。

ライト監督とペグは、シチュエーション・コメディ『スペースド』を制作し、イギリスで高い評価を得ます。続けて、2004年にゾンビ映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』を、2007年にはコメディ映画『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』を制作しヒットさせました。

そんなライト監督にとって本作『ベイビー・ドライバー』は初のハリウッドメジャー監督作品。これまでの作品で培ってきたユーモアやテンポの良さを詰め込んだ傑作に仕上がっています。

「僕が一番情熱を燃やしているふたつのもの―音楽とアクション―が1本の映画になった。昔からずっと、音楽を原動力とするアクション映画を作りたいと思っていた」と語るライト監督。

本作では、音楽を聞いている間だけ、事故の後遺症の耳鳴りを忘れることができるベイビーが、iPodで聞くさまざまなナンバーに合わせて、市街地を猛スピードで走り抜けるカーチェイスが展開されます。

オープニングを飾るジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンのヒット曲「ベルボトム」や、ダムドの「ニート・ニート・ニート」に合わせて、ギアチェンジやヘアピンターン、排気音などまでもが演出され、怒涛のカーアクションを盛り上げます。

本作がカーチェイス版『ラ・ラ・ランド』と言われる所以はこの音楽とアクションの融合にあります。

◼︎主演のベイビーことアンセル・エルゴートって?

本作で何と言っても見逃せないのが、主演のベイビーことアンセル・エルゴートのキュートなイケメンぶりです!

2013年にクロエ・グレース・モレッツ、ジュリアン・ムーアと共演した『キャリー』で映画デビューしたアンセルは、2014年に『ダイバージェント』『きっと星のせいじゃない。』などの作品に出演し、ティーンスターの座に上り詰めました。

191cmという長身でプラダのキャンペーンモデルとしても活躍するアンセル。

ミュージシャンとしても才能を発揮し、2015年にはレコード会社とも契約し、DJアンソロの名でデビューシングル「To Life」もリリースするなど多才な人物です。

そんなアンセルが本作で演じる主人公・ベイビー。笑顔がかわいいベイビーフェイスの持ち主でありながら、ハンドルを握ると、華麗なドライビングテクニックを発揮するというギャップがたまらない魅力を放っています。

普段はストリートファッションに身を包むベイビーが、ヒロイン・デボラとのデートにジャケットを着て迎えにきてくれるシーンでは、思わずキュンとしてしまう人も多いはず。

◼︎ベイビー以外も見逃せない! 脇を固める豪華俳優陣に注目

『ベイビー・ドライバー』では、脇を固める豪華な俳優陣も見逃せません。

ベイビーを犯罪の世界へと連れ込んだ張本人で、大物犯罪者のドク役には、ケヴィン・スペイシー。

1995年、デイヴィッド・フィンチャー監督作『セブン』のサイコパス役で注目を集め、同年ブライアン・シンガー監督の『ユージュアル・サスペクツ』で助演男優賞に輝いたケヴィン。

その後も『評決のとき』、『L.A.コンフィデンシャル』、『交渉人』など次々に代表作を生み出し、 1999年『アメリカン・ビューティー』でついにアカデミー主演男優賞を受賞すると、映画プロデューサーとしても活躍の場を広げました。

本作では冷徹な大物犯罪者でありながらも、人間らしい一面を覗かせる魅力的なドクを、圧巻の演技で見事に演じきっています。

また、ドク一味のひとりで、凶暴な犯罪者であるバッツ役にはジェイミー・フォックスが。

オリヴァー・ストーン監督作『エニイ・ギブン・サンデー』でブレイクし、マイケル・マン監督作『ALI アリ』『コラテラル』を経て、テイラー・ハックフォード監督による伝記映画『RAY/レイ』でアカデミー主演男優賞を獲得したジェイミー。

本作では、キレるとすぐに銃をぶっ放すヤバい男を演じ、ベイビーの運命をことごとく狂わせていきます。その狂気の演技には思わず手に汗を握ってしまうことでしょう。

ド派手なカーチェイスに魅力的な音楽、そして豪華な俳優たちと、映画を盛り上げる多数の条件が揃った本作。アクションは苦手な方でも、ベイビーと、ヒロイン・デボラのラブストーリーとして楽しめる、まさに必見の一本です。

あなたもスクリーンでベイビーにメロメロになってみませんか? 『ベイビー・ドライバー』は8月19日(土)全国ロードショーです。

◼︎『ベイビー・ドライバー』公開情報

『ベイビー・ドライバー』
8月19日(土)新宿バルト9 他全国ロードショー
監督・脚本:エドガー・ライト『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』
出演:出演:アンセル・エルゴート『きっと星のせいじゃない』『ダイバージェント』、ケヴィン・スペイシー『セブン』『ユージュアル・サスペクツ』、リリー・ジェイムズ『シンデレラ』『タイタンの逆襲』、ジェイミー・フォックス『RAY/レイ』『ジャンゴ 繋がれざる者』
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
上映時間:102分
公式サイト: http://www.babydriver.jp/

古川 ケイ

映画・ファッションライター。女性誌や女性向けWeb媒体を中心に、新作映画やオススメのファッションアイテムなどを紹介しています♫

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