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癒やしの金沢1泊2日モデルプラン! 贅沢で文化的な大人旅へ出発

2015年に北陸新幹線が開通してから、観光地としての注目が高まりつつある金沢。メインの観光スポットが市内にまとまったコンパクトシティでもあるため、1泊2日でも十分満喫できるのが人気の秘密。今回は大人の旅におすすめの金沢1泊2日モデルプランをご紹介します。

癒やしの金沢1泊2日モデルプラン! 贅沢で文化的な大人旅へ出発

■そもそも金沢ってどんなところ?

石川県の県庁所在地・金沢。

江戸時代「加賀百万石」と言われたように、城下町として栄え、今でも武家文化が根付いた街並みを楽しむことができます。

金沢は、日本三大名園として知られる「兼六園」や情緒あふれるレトロな街並みの「ひがし茶屋街」などが駅周辺にまとまっているため、観光しやすいことも人気の理由。

「1泊2日で大満足な旅行に行きたい」

そう思い立ったときに、ぴったりの観光地なんです。

そんな金沢へは東京から飛行機で1時間、北陸新幹線で2時間半、大阪から特急のサンダーバードで2時間半。日本各地からアクセスが良いのも魅力のひとつです。

今回は大人の女性におすすめな、金沢1泊2日のモデルプランをご紹介します。

【1日目 12:00】金沢駅に到着! 鼓門で記念撮影をパシャリ

美しいデザインとその大きさが特徴的な「鼓門」

朝9時ごろに東京発の新幹線に乗れば、昼には金沢駅に到着します。金沢駅に到着したら、まず注目したいのが駅の建物!

訪れる人に差し出す雨傘をイメージした巨大なガラスドーム「もてなしドーム」と、伝統芸能に使われる鼓をイメージした「鼓門(つづみもん)」は、金沢駅のシンボルになっています。

その美しさはアメリカの旅行雑誌「トラベル・レジャー」にて、2011年に「世界で最も美しい駅14選」のひとつに選ばれたほど。ぜひ記念撮影をしておきましょう。

駅でバスの1日乗車券を買うのがおすすめ!

Photo by nakariho

そして、金沢を観光するうえで、もうひとつチェックしておきたいのが、駅の観光案内所。

こちらで金沢の観光名所をほぼ全て巡ることができる、「北鉄バス1日フリー乗車券」500円を購入しておきましょう。

金沢は観光地間を結ぶ電車はなく、徒歩か車での移動が基本。近年観光客が増えているためか、レンタカーや車での移動は駐車場を確保しづらい可能性があり、バスで巡るのが効率よくリーズナブルでおすすめ。バスの便も比較的多いため、待ち時間が少ないのも嬉しいですね。

【1日目 12:30】近江町市場の「もりもり寿し」で新鮮な海鮮を堪能

Photo by nakariho

日本海に面した金沢で味わいたいものといえば、やっぱり新鮮な海の幸! 到着してすぐのランチには、金沢駅からバスですぐの「近江町(おうみちょう)市場」がおすすめです。

「金沢の台所」と言われる「近江町市場」は、近江の商人が作り、その歴史はなんと290年。新鮮な魚介類だけでなく、果物屋やお土産屋など、たくさんの店が軒を連ねています。

Photo by nakariho

そんな近江町市場で、リーズナブルにおいしいお寿司がいただけると人気なのが「もりもり寿し 近江町店」。

Photo by nakariho

おすすめは、人気の三種のネタを一貫ずつ食べることができる「近江町三点盛り」や「白身三点盛り」などの各種三点盛り。

こちらの「白身三点盛り」には、金沢名物で人気の高級魚「のどぐろ」もラインナップされ、756円とリーズナブル。

Photo by nakariho

もうひとつ、こちらで食べておきたいのが、「のどぐろの炙り」。

白身とは思えないほど脂がのった濃厚な味わいのどぐろが、炙ることでさらにうまみがギュッと凝縮され、口の中でとろけます。

「もりもり寿し 近江町店」の詳細

◆住所:石川県金沢市青草町88
◆電話番号:076-262-7477
◆営業時間:7:00~17:00
◆定休日:無休

【1日目 14:00】自家焙煎コーヒーがいただける「東出珈琲店」で食後のひとやすみ

Photo by nakariho

おいしいお寿司を思う存分食べたら、コーヒー片手にちょっと一息。

そんなときには、同じく近江町市場に位置する喫茶店「東出珈琲店」でコーヒーブレイクするのがおすすめです。

Photo by nakariho

こちらでは焙煎前後に一粒一粒手作業で欠点豆を取り除くハンドピックを行っていて、店頭で焙煎された約20種類の自家焙煎コーヒーを楽しむことができます。

写真の「アイス・カフェ・オ・レ」(480円)は、コーヒーのしっかりとした苦み・酸味とまろやかなミルクの味わいが印象的です。

また、コーヒーと相性の良い手作りデザートも人気。店内も木の温かみを感じる落ち着いた雰囲気で、ついつい長居してしまいそう。

「東出珈琲店」の詳細

◆住所:石川県金沢市十間町42
◆電話番号:076-232-3399
◆営業時間:8:00~19:00
◆定休日:日曜(連休時は変更あり)

【1日目 15:30】金沢21世紀美術館でアート鑑賞

Photo: WATANABE Osamu
Courtesy:21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa

喫茶店でひとやすみしたら、年間150万人前後の人が訪れる、金沢屈指の人気スポット「金沢21世紀美術館」へ。

近江町市場からはバスで5~10分ほどの距離。

Photo: WATANABE Osamu
Courtesy:21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa

建築家の妹島和代+西沢立衛/SANAA(サナア)が設計した、ガラスの壁面。そして円形の建物が特徴的な「金沢21世紀美術館」。交流ゾーンでは、無料でアート鑑賞をすることができます。

Leandro ERLICH, "The Swimming Pool", 2004
Collection:21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa
Photo:Atsushi NAKAMICHI / NACÁSA & PARTNERS
Courtesy:21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa

有名な「レアンドロ・エルリッヒ」の「スイミング・プール」は、上から見ると普通のプールですが、展覧会ゾーン(有料)の入場でプールの下に入り込むことができ、プールの底から水面を見上げ、他のお客さんと交流できる体験型アート。

屋内だけでなく屋外にも多くのアート作品が展示されているので、ゆっくりと美術鑑賞を楽しみたいところです。

「金沢21世紀美術館」の詳細

◆住所:石川県金沢市広坂1-2-1
◆電話番号:076-220-2800 (代表)
◆営業時間:
(展覧会ゾーン)10:00~18:00(金・土曜は20:00まで)
(交流ゾーン)9:00~22:00 *各施設の開室時間はそれぞれ異なる。
◆定休日:
(展覧会ゾーン)月曜日(休日の場合は直後の平日)、年末年始
(交流ゾーン)年末年始 *各施設の休室日は展覧会ゾーンに準ずる。

金沢21世紀美術館

https://www.kanazawa21.jp/

石川県金沢市にある現代美術館です。来館情報、展覧会、イベント、教育普及プログラム、コレクションの紹介など。

【1日目 18:00】金沢市内のホテル・旅館へ

アート鑑賞を楽しんだら、金沢市内のホテルや旅館へチェックイン。

夕食を食べ、温泉に浸かり、ふかふかのお布団で旅の疲れを癒やしましょう。

【2日目 10:00】日本三大名園「兼六園」で散歩とお茶を楽しむ

Photo by nakariho

2日目、朝一で向かいたいのが、「水戸偕楽園」、「岡山後楽園」とならぶ日本三名園のひとつ「兼六園」。

観光客に大変人気の高いスポットで、午後になると混み合うため、比較的空いている午前中の入園がおすすめです。

金沢21世紀美術館と金沢城の近くに位置する「兼六園」は、江戸時代の代表的な大名庭園として、歴代加賀藩主により造られた庭園です。

約11.4ヘクタールを誇る庭の中に、池や築山という人工山、茶店が点在しており、それらに立ち寄りながら園内を遊覧する「廻遊式」となっています。朝の爽やかな風にあたりながら、たっぷり時間をかけて楽しみましょう。

Photo by nakariho

ぜひ立ち寄りたいのが、庭園の中にある茶室「時雨亭」。

藩政後期に6代藩主・吉徳が建てた御亭(貴人の邸宅)を再現した「時雨亭」では、建物の内覧はもちろん、長谷池を望む茶室で、お茶とお菓子をいただくことができます。

メニューは「抹茶」(時雨亭オリジナル生菓子付き)720円、「煎茶」(和菓子付き)310円のふたつから選択可能。

日本三名園の美しい景観を眺めながら、おいしいお茶とお菓子で癒しのひとときを過ごしてみては。

「兼六園」の詳細

◆住所:金沢市兼六町1番地内
◆電話番号:076-234-3800
◆営業時間:
3月1日~10月15日 7:00~18:00 (退園時間)
10月16日~2月末日 8:00~17:00 (退園時間)
◆定休日:年中無休

※時雨亭
営業時間 9:00~16:30 (最終入亭16:00)
12月29日~1月3日はお休みです。

【2日目 12:00】ひがし茶屋街をぶらり ~ 金箔ソフトでひとやすみ

Photo by nakariho

兼六園からバスに乗って5~10分。日本の伝統的な街並みが残る「ひがし茶屋街」に到着します。

ひがし茶屋街は、江戸時代から残る茶屋の建物や出格子がある古い街並みが特徴的で、重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。

この一帯には情緒あふれる食事処やお茶屋、お土産屋が豊富! しばし、ぶらり散歩を楽しみましょう。

Photo by nakariho

ひがし茶屋街に来たらぜひ食べておきたいのが、金沢名物の金箔が彩られた「金箔ソフト」。

「烏鶏庵 東山店」の「烏骨鶏卵ソフトクリーム 金箔付」(税込700円)は、烏骨鶏(うこっけい)の卵黄と卵白を使用した2色のミックスソフト。卵の濃厚な味わいが特徴です。

金箔の華やかさに負けない贅沢なソフトクリームは、散歩のお供にぴったり。

「烏鶏庵 東山店」の詳細

◆住所:石川県金沢市東山1-3-1
◆電話番号:076-255-6339
◆営業時間:(3月~11月)9:30~18:00(12月~2月)9:30~17:45
◆定休日:年中無休(1/1と1/2を除く)

【2日目 13:00】料亭が手掛ける和食処「十月亭」で加賀料理に舌鼓

Photo by nakariho

歴史ある金沢に来たら味わいたいのが、加賀料理。せっかくなら風情たっぷりの雰囲気の中でいただきたい。

そんなときにおすすめなのが、ひがし茶屋街のメイン通りに位置する「十月亭(じゅうがつや)」。

こちらのお店は、ミシュランガイドで2つ星を獲得している金沢の老舗料亭「日本料理 銭屋」が手がける和食店で、おいしい加賀の郷土料理を比較的リーズナブルに味わうことができます。

Photo by nakariho

ランチで人気の「武士の献立御前」(2830円)は、旬の食材を使った金沢の郷土料理に、デザートもついた満足度の高いメニュー。

Photo by nakariho

鴨や鶏肉、野菜、すだれ麩などを煮合わせ、とろみをつけた金沢の郷土料理「治部煮(じぶに)」に、婚礼料理として金沢で親しまれている鯛におからをつめた「鯛の唐蒸し」、旬のお刺身などが揃います。

情緒たっぷりの店内からは、中庭の緑を眺めることもできるので、優雅なお食事タイムを楽しめるはず。

「十月亭」の詳細

◆住所:石川県金沢市東山1-26-16
◆電話番号:076-253-3321
◆営業時間:
月・火・木~日
昼の部 11:30~14:00
ティー 14:00~16:00
夜の部 18:00〜22:00(要予約)
◆定休日: 水曜日

十月亭(じゅうがつや)

https://www.facebook.com/jyugatsuya/

十月亭(じゅうがつや). 530 likes · 2 talking about this · 462 were here. ひがし茶屋街のメインストリートにある、江戸末期のお茶屋を改装した趣ある日本料理店。掘り炬燵式のカウンターテーブルや個室で、中庭を眺めながらゆったりとした時間を楽しめます。

【2日目 15:00】1820年に建てられた国指定重要文化財「志摩」でお茶

Photo by nakariho

ひがし茶屋街に来たからには見ておきたいのが、歴史あるお茶屋さん。

1820年創建の国指定重要文化財「志摩」は、江戸時代の茶屋建築が今もそのまま残る大変貴重な建物で、ひとり500円で見学できます。

Photo by nakariho

こちらの写真2階は客間となっており、優美で繊細なしつらいが特徴的。

1階には階高も低い囲炉裏や台所、石室や井戸も残っていて、その姿を間近で見ることができます。

「寒村庵」Photo by nakariho

建物内1階にあるお茶室「寒村庵」では、別料金でお抹茶と和菓子もいただけます。こちらでお茶をするのがおすすめ。(生菓子付き700円、お干菓子付き500円)

Photo by nakariho

歴史ある建物の中、目の前の中庭を眺めながら、金沢の伝統ある和菓子とお抹茶をいただく時間は、実に雅です。

「金沢ひがし 志摩」の詳細

◆住所:石川県金沢市東山1-13-21
◆電話番号:076-252-5675
◆営業時間:9:00~18:00
◆定休日:無休

ホーム|金沢ひがし 志摩

http://www.ochaya-shima.com/

金沢ひがし廓の伝統あるお茶屋「志摩」のサイトです。ひがし茶屋街のかつてのお茶屋を一般公開。艶やかな伝統文化の粋をご覧下さい

【2日目 17:00】金沢駅でお土産をチェックして、帰路へ

ひがし茶屋街からバスに乗り金沢駅へ戻りましょう。

駅には土産屋や飲食店がたくさん集まっているので、最後の食事やお土産のチェックも忘れずに。

■大人の旅にぴったりな金沢で、非日常体験を

江戸の風情溢れる町並みや、おいしい食、センス溢れるおしゃれなお店が立ち並ぶ金沢。

今度の週末は、1泊2日の贅沢な大人の旅に出かけてみてはいかが?

中森 りほ

下北沢を愛するフリーライター、コラムニスト。女性向けウェブメディアでの編集・ライター経験を活かし、女性の生き方・働き方、恋愛や結婚など男女関係についてのコラムに加え、グルメメディアでの経験を活かしたグルメ記事、食レポを執筆中...

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