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女に自由を与えるランジェリーが大好き!

ランジェリー好きな女性たち5名に集まっていただき、ランジェリーをテーマに座談会を開催。【ランジェリー座談会 #1】では、身に着けて、見て、集めて……ランジェリーを楽しみ尽くす女性たちに、ランジェリーに魅せられたきっかけや選ぶときの自分なりの基準について伺いました。

女に自由を与えるランジェリーが大好き!

ランジェリー。その甘美で優雅、高貴な響きは私たちを惹きつける魅惑の存在。肌に最も近く触れるものだからこそ、お気に入りの、自分が一番心地よく感じるものを身に着けたい。

ランジェリーに興味はあるけれど、まだ「これ!」という運命の一枚に出会ってない人も、すでにランジェリーの虜になっている人も、ランジェリーの楽しみ方や奥深さ、そのパワーにふれてほしい。

そんな思いで、ランジェリーをこよなく愛す女性たち5名に集まっていただき、ランジェリーをテーマに座談会を開催しました。日常、仲間内で案外話題にのぼらないランジェリー。

それゆえ制限時間がなければ、何時間でも話し込んでしまう雰囲気すらあった、ランジェラーたちの座談会。前中後編に分けてお届けします。

■ランジェリー座談会の参加者

(写真左から)

庭野さん(開業医)ランジェリーを買うのは「月2〜3枚まで」と決めている。ランジェリーは「趣味」。

柏崎さん(アパレルセレクトショップ/マーケティング担当)海外へ行く機会も多く、現地で出会ってときめいたランジェリーを買うことも度々。

山田さん(料理教室主宰)インポートランジェリーも好きだが、普段使いは国内ブランドのランジェリーが多め。

桜井さん(会社経営)年代によって好みの色が変わり、近年は濃い目の色が好みに。パープルやネイビーを選ぶことが増えた。

石川さん(DRESSでもおなじみ。ランジェリーアドバイザー)DRESSをはじめ、さまざまなメディアでランジェリーの魅力を伝えている。

■ランジェリーを着て、見て、集めて楽しむ5名。ランジェリーにはまったきっかけは?

石川:今日は私の呼びかけで、集まっていただき、本当にありがとうございます。お気に入りのランジェリーも、たくさんお持ちいただいて嬉しいです! まずは、皆さんが何を機にランジェリーに魅せられていったのか、おひとりずつ話していきましょうか。

柏崎:10代後半くらいから、きれいなもの、かわいいものが好きで、ランジェリーにも興味を持っていました。お気に入りのランジェリーを身に着けると、気持ちが華やぐのに気づいたんですよね。ランジェリーを少しずつ楽しみ始めるなかで、あるときからファッションとランジェリーをあわせて考えるようにもなりました。洋服だけ素敵なものを身に着けるんじゃなくて、人には見えないランジェリーもきちんとしたい。そうすることで内から自信があふれるようになり、自然とはまっていきましたね。

山田:前職が客室乗務員だったこともあり、海外へ行く機会が多くありました。日本のファッション誌で紹介されていたラ・ペルラのランジェリーが気になっていたとき、タイミングよく仕事でイタリアへ行き、現地で現物を見て「わぁ、素敵!」と感動したことは、今でも覚えています。仕事中は機能性重視の下着を身に着けていたので、ランジェリーは気分転換というか、ジュエリーのように「持っているだけで嬉しい」ものとして、30代前半頃から少しずつ買い集め始めました。

庭野:9年前に出産し、それから1年ほどして自分の裸を鏡でまじまじと見て、びっくりしたんです。20代のときは何もしなくてもパキッと若々しく見えた体が、1年のうちにやる気のない体になっていて……。それなりに気を使っていたつもりでしたが、授乳で胸はぺたんこ、お腹には妊娠線がくっきり。悲しくなりました。なんとかしなきゃと思って、適当に選んで着ていたブラトップやカップ付きのキャミソールを処分。きれいなものを身に着けることから始めようと思い立ち、最初にスリップやベビードールを買い始めたんです。初めてそれらを身に着けたとき、ぱっと明るい気持ちになって以来、すっかりはまっています。

桜井:小学校高学年の頃、海外旅行先の美術館で、女性の裸婦像を目にして、「薄い布を添えることで、肌がきれいに透けている様は、こうも女性を美しく見せるのか」と感動したのが原点です。ませてますよね(笑)。ただ、ランジェリーのことを深く考えるようになり、買い集めるようになったのは、18〜20歳頃だったと思います。

石川:皆さんのランジェリーの原点、興味深いです。私の話は以前DRESSに3本立てのコラムとして書いたので、以下を参照ください(笑)。

全員:アップされた当時、気になって即読みましたよ(笑)。

美しいランジェリーで人生が変わった(前編)

https://p-dress.jp/articles/1687

離婚を機に7年の専業主婦生活にピリオドを打った石川智恵さん。自信がないまま、再び社会に出たときに巡り合ったのが、フランスの美しいランジェリー。鏡を見て「私、こんなに綺麗だったっけ?」と驚いた石川さんには、新たな目標ができます。人生はいくらでもやり直せる――そのことを証明するコラムをお届けします。

美しいランジェリーで人生が変わった(中編)

https://p-dress.jp/articles/1782

離婚を機に7年の専業主婦生活にピリオドを打った石川智恵さん。自信がないまま、再び社会に出たときに巡り合ったのが、フランスの美しいランジェリー。鏡を見て「私、こんなに綺麗だったっけ?」と驚いた石川さんには、新たな目標ができます。人生はいくらでもやり直せる――前編から合わせてお読みください。

美しいランジェリーで人生が変わった(後編)

https://p-dress.jp/articles/1930

離婚を機に7年の専業主婦生活にピリオドを打った石川智恵さん。自信がないまま、再び社会に出たときに巡り合ったのが、フランスの美しいランジェリー。鏡を見て「私、こんなに綺麗だったっけ?」と驚いた石川さんには、新たな目標ができます。人生はいくらでもやり直せる――前編から合わせてお読みください。

■「清楚な洋服の下のランジェリーは真紅……」自分だけが知る事実に快感

石川:ありがとうございます(笑)。ここからはランジェリー選びについて、少しずつ伺っていきたいんですが、皆さんがランジェリーを買うときに大事にしていることはなんですか? 色やデザイン……いろいろとあると思いますが。

桜井:若い頃は自分がいいなと思うランジェリーと、男性が好むランジェリーは違うんだと知って、いろいろ実験した時期もありますが(笑)、大人になってからは自分の好みを追求するようになりました。とにかくヨーロッパブランドの優雅なレースが好きなので、細かい手仕事を感じさせるレースのランジェリーを集めていますね。

庭野:ランジェリー好きにとって、ランジェリーは誰かに見せるために選ぶものじゃなくて、自分のために選ぶものなんですよね。清楚な装いをしてるのに、その下には実は大胆なランジェリーをまとっている……。それを知っているのは自分だけで、そんな自分が楽しいし、好き、みたいな(笑)。

石川:わかります(笑)。私はここ何年も、大事な商談やプレゼンなど、「今日はキメたい!」みたいな日は必ず、赤いランジェリーを選んでました。でも、最近は白もよく着るようになって、赤はランジェリーボックスの奥の方へ(笑)。

山田:出番が少なくなったランジェリーは奥にいっちゃいますね(笑)。よく身に着けるものとそうでないものは、人生のときどきで変わる気がします。

石川:その日食べたいものを選ぶのと同じで、ランジェリーも自分がそのときに求める色を、自然と選ぶようになったなぁと思うんです。それこそもう、自分の感情の思うがままに(笑)。結果、自分らしく、堂々と、自然体でふるまえる気がするんです。

庭野:無理したり、何かに縛られたりしたくないと思います。私は洋服はTPOに合わせるのを前提に、清楚に見えるきちんとしたものを着たいんです。でも、ランジェリーだけは誰にも見えない。子どもの受験のときも、かっちりした印象を与える洋服の下には、赤いランジェリーを身に着けて、「絶対に勝つぞ」と気合を入れていきました。ランジェリーだけは、自分が大好きなものを身に着けられる。そこに「私は自由だ」って感じるんです。

■盛りタイプ、パッド……不自然なランジェリーを選ばなくなった

石川:とくにお子さんや家族がいると、そうでしょうね。ランジェリーが唯一の開放になる(笑)。柏崎さんも鮮やかなお色のランジェリーが多いですよね。

柏崎:風水に少し興味があるので、ランジェリーの色を選ぶとき、風水のカラーを意識することはありますね。おふたりと同じで、「今日は負けたくない。がんばるぞ!」みたいな勝負の日はやっぱり赤を選んじゃいます(笑)。初めて会う人がいる日は白を着ていきますね。

桜井:色彩心理学を専門にしていることもあって、私も色選びは大事にしています。基本的には自分の気持ちが上がる色、自分の豊かさを高める色を選びますね。年代や人生の転機によっても、好きな色が変化することって、あると思うんです。30代は赤、40代はパステル系、50代はどちらかというと濃い目の色を選ぶようになりました。今の自分の肌をきれいに見せてくれる色だな、という直感も大切にしています。

山田:色ではないんですが、付け心地の良さへのこだわりはあります。例えば、背中や脇まわりからお肉をかき集めて、カップに入れ込んで盛る、みたいな“矯正下着”要素があるランジェリーは選ばなくなりました。前職の同期が以前、高級な矯正下着にはまって、確かにバストアップしていましたが、私はそういうものを着ると苦しくて、仕事どころじゃなかった(笑)。

石川:私も矯正は苦手です……。造りがしっかりしたランジェリーを正しく着ければ、バストはナチュラルにきれいに見せられるものだと思います。

山田:当時、今より8kgくらい痩せてたので、ホントに苦しかったですね……。

柏崎:持ってくるお肉がなさそう(笑)。

山田:今の私だとお肉も流れているので、ちょうどいいのかもしれませんが(笑)、勧められても着けたくはないですね。無理にお肉を持ってきて、バストを大きく見せたり、丸く見せたりしなくていいや、って思うんです。もちろんランジェリーでバストをきれいに包み込んで、洋服を美しく着こなすのが理想ですが、あくまでも自然体がいいなと思うんです。

庭野:不自然な状態は心地よくないですよね。今は盛るんじゃなくて、リラックスできて、昔よりははりがなくなったバストを優しく包み込むようなノンワイヤーのもの、一枚布でできたものが好きになってます。

(中編へつづく)

Text/池田園子

2017年8月9日公開
2019年5月27日更新

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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