「羨ましい」という気持ちにサヨナラ! 隣の芝生だけが青いわけじゃない

「羨ましい」という気持ちにサヨナラ! 隣の芝生だけが青いわけじゃない

「既婚・未婚」「子あり・子なし」「フルタイム・パートタイム・専業主婦」……などなど。女性の生き方は掛け合わせの数だけ、大きく異なります。自分と違う組み合わせの人をみて、羨んだりしたことはないですか?


■独身でも既婚でも「気まずい」「残念だな」と思うことはある

先日、憧れていた料理家さんの料理教室に欠員が出て、念願叶って通えることになった。

その料理教室では、同じメンバーが定期的に顔をあわせて料理を習う仕組み。今後ずっとやっていくメンバーだから自己紹介しましょう、という先生の提案で、皆で作った料理を試食しながら、自己紹介タイムに。

ちょっと気まずかったのが、その自己紹介の内容だ。みんな名前を言ったあと、まず最初に「夫と子供ひとりの3人暮らしで……」といった家族構成の話をした。

私はバツイチの独身だ。ひとり暮らしです、と言うのが少し気まずい、肩身が狭い。そんなことを思った。

一方で、今年1月から参加しているオンラインサロンがある。そこのメンバーは下は高校生、上は還暦近くと幅広い。ゲストを呼んでの講演会やサロンメンバー同士の飲み会など、イベントが多く開催されるのだけど、その大半は平日の夜に行われる。

既婚の方、とくに小さなお子さんがいる方は、時間の融通を利かせることが厳しい場合がある。

「本当はもっと参加したいのですが……」

そう残念そうにコメントされた方がいた。

■隣の芝生が青く見えやすいアラフォー世代

そういえば結婚していたとき、

「今日飲みに行こうか」
「いいね」

そんなふたつ返事で飲みに行ける自由がある独身の同僚を羨ましく思うことがあった。

ただ、離婚し、仕事帰りどころかいつでもフラッと飲みに行ける気軽さを手に入れた今、それはいつしか「当たり前」であって、ありがたさを実感することはなくなった。

それどころか、結婚していたときにあまり実感しなかった、「結婚」という誓いをたてたパートナーがいることの安心感と世間体を羨ましく思うようになった。先の料理教室のような場で他の方の家族構成の話を聞くと、ひとり暮らし、というのが少し心細いようにも思える。

「既婚・未婚」「子あり・子なし」「フルタイム・パートタイム・専業主婦」。

とくにアラフォーともなると、女性の生き方は掛け合わせの数だけ、大きく異なる。たとえば結婚していて子供がいる専業主婦の方の1日と、独身で子供がいなくてフルタイムで働いている私の1日では、始まりから終わりまで、ほぼ重なるところがない。

■どのステータスにもメリットは必ずある

本当はどの生き方にも良いところがある。

たとえば自分のためだけに使える時間やお金。パートナーがいる安心感。子供を持つ充実感、子の成長に費やすことができる時間。責任ある仕事を担うやりがい。経済的に自立できているという自負。

そしてどの生き方にも「不自由なところ」がある。

世間体。自分のために使えない時間、お金。パートナーがいない心細さ。子供がいない寂しさ。子に時間を割けない歯がゆさ。責任ある仕事を持たない心細さ、または経済的な不自由さ。

ただ、冷静に考えるとわかる。とくに結婚、離婚を経た今だから分かるのは、それぞれのよさを同時には享受できないということ。

気軽にフラッと飲みに行く自由気ままさを持ったまま、手塩にかけて子を育て、自分だけの時間を作り、家事を完璧にこなし、仕事に納得がいくまで打ち込むことはできない。

■自分の持つものに目を向けて、それを生かして生きていく

「羨ましい」から自由になる方法。

どうすればよいのか――というと、やはり自分のステータスが持つ「よいところ」を定期的に振り返ること。そして、それを生かした毎日を送ることに尽きる。

たとえば目下独身の私には、自分のために使える時間と、少々の自由になるお金がある。せっかくの独身なのだから、気になるイベントにフットワーク軽く参加したり、ふらっとひとり旅などを楽しむことにする。

不自由なところに目を向けるのではなく、自分の持つ組み合わせのありがたいことに目を向けて、たとえばそれを書き出してみる。

そうすることで、「他人の芝生が青く見える」といった、そんな「羨ましい」感情から人は自由になっていくはずだ。

この記事のライター

1977年生まれ、宮城県仙台市出身、早稲田大学卒。大学在学中から大手女性誌やムック本などで占い、美容、投資、セックスなど多岐にわたるジャンルの記事を執筆。 結婚、離婚を経て、現在は外資系企業でのマネージャー業務のかたわら、...

関連するキーワード


人生

関連する投稿


私らしく生きるために必要なのは「美意識」を鍛えるトレーニング

私らしく生きるために必要なのは「美意識」を鍛えるトレーニング

美意識、鍛えていますか? 『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』を読んで気づいたのは、私らしさを出すためにも、仕事とのより良い向き合い方にも、美意識が欠かせないということでした。


「三十路のオンナに価値はない」は、全力で蹴り飛ばすことにした

「三十路のオンナに価値はない」は、全力で蹴り飛ばすことにした

女はこうあるべきとか、30代はこうなっているべきとか、誰が決めたのかわからないルールを押し付けられるときがある。何もかも否定する人や、周りと同じであることを求めてくる人は、もう放っておこう。私たちはもっと自由に、軽やかに生きられるから。


松岡修造さんの「考えろ! 考えるな!」実践で、生きやすくなった

松岡修造さんの「考えろ! 考えるな!」実践で、生きやすくなった

松岡修造さんの名言「考えろ! 考えるな!」をご存知ですか。自ら努力してどうにかなるものは、とことん考えて取り組みたい。一方、相手の気持ちや考えなど、自分の努力やコントロールが及ばないものは、考えても仕方がない。くよくよするくらいなら、ほかのことに時間を割こう。生きるのが楽になる、そんな考え方を筆者の経験と共にご紹介。


一流の人は劣等感を認めて、エネルギーに変える - 『劣等感』(関本大介)を読んで

一流の人は劣等感を認めて、エネルギーに変える - 『劣等感』(関本大介)を読んで

関本大介というプロレスラーを初めて生で見たときの衝撃は忘れられない。厚い筋肉で覆われた頑丈な体ですさまじい試合を見せてくれた。そんな関本選手の自伝『劣等感』をご紹介する。


不甲斐ない自分でもいい。自ら愛を与えられる人でありたい

不甲斐ない自分でもいい。自ら愛を与えられる人でありたい

ナイフでえぐられた心の傷は深部にまで達した。受け入れてもらえなかった自分。言いたいことが言えなかった自分。そして成熟していなかった自分を認めざるを得ない状況に呆然とする。でも悲しみを噛みしめたら一歩前に歩き出してみよう。自分から笑顔をふりまける人になったとき、人生が好転していく気がするのです。


最新の投稿


自分の人生は自分でデザインする - パラレルライフワークスタイルとは

自分の人生は自分でデザインする - パラレルライフワークスタイルとは

新しい生き方、働き方「パラレルライフワーク」を実践する中里 彩(なかざと あや)さんによる、生き方・働き方をテーマにした連載がスタートします。第1回目は自己紹介とあわせて、ご自身が考えるパラレルライフワークについてお伝えします。


不倫相手と綺麗に別れるコツは「別れ話をしないこと」

不倫相手と綺麗に別れるコツは「別れ話をしないこと」

不倫関係であっても男女の仲。もう終わりにしたいと思っても、相手が引き留めたり逆上したり、なかなか綺麗に終わらせることはできないものです。上手な別れ方は、ズバリ「あえて別れ話はしないこと」。けじめをつけない終わりに見えますが、その後の気まずさを少なくするにも有効な別れ方、終わらせ方なのです。


夏の猛暑対策に! 室内を快適に過ごす暑さ対策便利グッズ#2

夏の猛暑対策に! 室内を快適に過ごす暑さ対策便利グッズ#2

お盆は過ぎましたが、まだ8月。涼しく過ごせる日を心待ちにしながら、ムシムシと蒸し暑い日本の夏を恨めしく感じている方も多いことでしょう。今回は、室内を快適に過ごす暑さ対策便利グッズをご紹介します。


「本当の幸せ」は自分ひとりで得られるものじゃない【佐藤あつこ】

「本当の幸せ」は自分ひとりで得られるものじゃない【佐藤あつこ】

人間は何が幸せかを知っているのといないのとでは、人生の過ごし方が変わってくるはず……哲学的・学問的に「幸せ」の定義を明確にした4人の哲学者を取り上げ、読者の皆さんと一緒に幸せについて、ちょっとだけ真剣に考えるコラム、後編です。


玄米、みそ汁、野菜たっぷりのおかず……一汁三菜を贅沢に味わえる「至福のごはん」

玄米、みそ汁、野菜たっぷりのおかず……一汁三菜を贅沢に味わえる「至福のごはん」

有楽町の「24/7cafe apartment」では、黒米をブレンドしたもちもちふっくらの玄米・あたたかなみそ汁、野菜たっぷりのおかずの数々に、京都の名店・藤井茶園から取り寄せた上質なほうじ茶を添えた「至福のごはん」の提供を開始。ごはん、お味噌汁、ほうじ茶はおかわり自由です。


DRESS部活