フランス女性に学ぶ「目的別」のオイル美容
ここ数年、日本でホットなオイル美容。フランスでも日々のケアに取り入れることは一般的。数滴のオイルの力で肌も体もきれいになれると、重宝されているスキンケアアイテムです。しかし、何より大切なのは目的に合わせて効果的に使用すること。今回はおすすめのオイルと期待できる効能、オイル美容に対する疑問についてご紹介します。
夏のスキンケア、皆さんはどうされていますか? 汗や皮脂でベタつきがちな季節は、洗顔をしてすっきり、化粧水で潤いをチャージして乳液でしっとり仕上げたいところ。
しかし、年齢を重ねるにつれて、夏でもプラスワンアイテムが欠かせなくなります。そんなとき、何かと話題になるのが「オイル」。
いつものお手入れに植物由来のオイルを塗布すれば保湿効果がアップ。ボディケアや頭皮マッサージにも最適です。
オイルひとつでさまざまなキレイが叶うオイル美容。フランス女性はどのように見ているのでしょうか?
■フランス女性に愛される「肌と心を満たす」オイル
私のオイル美容デビューは、10年ほど前にパリのファーマシーで出会った、NUXE(ニュクス)の「プロディジューオイル」がきっかけでした。
店頭で手に取るパリジェンヌが多く、人気がある商品だと確信。肌だけでなく体や髪に使える点も購入の決め手となりました。
現在も愛用していますが、年齢と共に使い方に変化が。以前はスキンケアの最後に取り入れていたのですが、今は最初にプラスするように。化粧水の浸透が良くなりましたし、肌もやわらかくなった気がします。
またバスタイム後にボディオイルとして使用すると、保湿効果はもちろん良い香りに包まれ、心も穏やかに。
私の友人(フランス女性)の夏のおすすめオイルは、同ブランドの「プロディジューゴールドオイル」。デコルテや腕に塗布すると、保湿ができるうえにゴールドパールの輝きで、肌が美しく見えるのだそう。
■オイル美容を目的・効果別に取り入れるフランス人
フランスで暮らす知人によると、フランス女性の間でもオイル美容は一般的とのこと。これは空気の乾燥や水の質が大きく関係しているといえますね。
肌の保湿力を高めるために、オイルは必要不可欠な存在なのかもしれません。しかし、それだけではないことも見えてきます。
フランスのスキンケアブランドMelvita(メルヴィータ)には、「ニゲルオイル」というニキビに有効なものがあります。
ニキビにオイルというのは驚きですが、その効果はとても評価されているそうです。またアボカドオイルは目元のクマに有効的で、リリーオイルには美白効果があります。
そして面白いのが「キャロットオイル」。このオイルは日焼け肌のように色づくそうで、日焼けが好きなフランス人にぴったりなのです。
このようにフランスでのオイル美容は、保湿目的だけではなく、オイルの植物有効成分を目的別・効果別に積極的に取り入れていることが伺えます。
日本未入荷のものもありますが、チェックしてみてくださいね。
■オイル美容による「油焼け」はあるのか?
私がオイルを使用するうえで疑問に思っていたのは、肌に塗布して外出すると「油焼け」するのでは?という点。そのためスキンケアにオイルを取り入れるのは基本的に夜でした。
気になりながらも後回しにしていたのですが、先日フランスのスキンケア商品を取り扱うお店へ行く機会があり、油焼けについて尋ねてみることに。
すると、最近のオイルは皮脂に近い成分のものを使用しているため、油焼けを起こす心配はないことがわかりました。
またNUXE(ニュクス)とMelvita(メルヴィータ)に関しても、植物から抽出されるオイルを使用しているため問題ないそうです。
■オイル美容は肌質に合わせて行うことが大切
しかし、オイル美容はそれぞれの肌質に合わせて行うことが大切です。
フランスの友人(フランス女性)は、顔にはオイルを使用しないとのこと。理由はオイリー肌で、つけると吹き出物ができてしまうから。
肌質は、オイル美容によって改善される場合もあるそうですが、やはり自分のケア方法に合うかどうか見極めることも重要でしょう。
そんな彼女がスポーツ後のバスタイムに使用しているのが、アーモンド&オレンジフラワーのシャワーオイル。適量を手に取り軽く泡立て、洗い終えた体に塗布し、洗い流すというもの。
アーモンドオイルは保湿に効果的。オレンジフラワーオイルは気持ちを安らかにするだけでなく、日焼けの炎症をおさめる効果もあるそうです。
このような形でオイル美容を取り入れるのもおすすめ。ちなみに彼女が愛用しているシャワーオイルは、YVES ROCHER(イヴロシェ)のものでした。
オイル美容は肌・体へのアプローチはもちろん、リラクゼーション効果もあります。目的に合ったオイルをフランス女性のように積極的に取り入れて、きれいを磨いていきたいですね。