少ない服でおしゃれに暮らす――そんなスタイルにシフトしたい人にとって、限られた数の洋服で過ごす旅は絶好のレッスンチャンス。このとき心強い味方になってくれるのは、小さくまとめられるストール。上手く使って少ない服で旅中もおしゃれに暮らす私に。
すっきりしたクローゼットのために厳選したMY定番服
クローゼットをすっきりさせたい――。服がパンパンに詰まったクローゼットを見て、そう思う方は少なくないのでは。今回、crispy-lifeさんにすっきりしたクローゼットのつくり方、本当に出番が多い自身の定番服をご紹介いただきました。少ない服で心地よく生きたい方にとって、参考になるヒントがいっぱいです。
今回のコラムでは、私の部屋のクローゼットの中身とワードローブをご紹介します。
大人の女性たちが一般的にどれくらいの洋服を持っているのか。その平均的な数はわかりませんが、私の場合は洋服の数はここ数年で以前の半分以下にまで減りました。
そのきっかけとなったのは、海外生活をしたことです。当時住んでいた東京のマンションを引き払い、洋服を含む家財道具すべてをトランクルームに預けて出発しました。
日常生活に最低限必要なスーツケースひとつ分の持ち物だけで過ごすうちに、これまで当たり前のように所有していた持ち物のほとんどが手元になくても、生活自体はさほど変わらないことに気づいたのです。
帰国後、トランクルームに保管していた荷物の多くを処分し、着ないのに持ち続けていた洋服や小物などもかなり減らして現在のワードローブが完成。
以前は意味もなく衝動買いをしたり、買ったけれど結局一度も使うことなく手放したり、といった失敗も少なくありませんでしたが、今はお気に入りのアイテムを長く大切に使うスタイルにシフトしました。
■クローゼットをすっきりと整える方法
現在、クローゼットの使い方で心がけているのは常に余裕を持たせること。
ハンガー部分も引き出しもですが、パンパンに詰まっていると洋服の出し入れが難しくなり、がさつな私はすぐにぐちゃぐちゃに散らかしてしまうのです。「あと数着は入る程度のスペース」が残っていれば、乱れることはありません。
また、現在使っているハンガーが随分古くなってきたので、そろそろ買い換えたいなと検討しています。
■Tシャツは定番ものを押さえる
登場機会の多いTシャツはシンプルな白とボーダーの長袖Tシャツ。冷房が苦手なので夏場でも長袖を着ることが多いです。
■デザインのあるデニムがお気に入り
デニム着用率が異常に高い私、これまでさまざまなタイプやブランドのデニムを使ってきました。
今履いている中で一番気に入っているデザインはポケットに刺繍があるストレートデニム。近頃はヒップラインが隠れるデザインのトップスも多いですが、このデニムに限っては隠してしまうのはもったいない!
■オフィススタイルにも頼れるカーディガン
定番のクルーネックカーディガンはジョンスメドレーのもの。カジュアルにも、きちんとしたイメージにも着こなせるため、オンオフ共にとても便利なアイテムです。
■旅にマストなワンピース
基本的にパンツスタイルが好きで、スカートはあまり履かないのですが、このワンピースは小さく畳んでもシワになりにくい夏の旅のマストアイテム。パンツを合わせてシャツっぽく着ることもできます。
■オフのヘビロテアイテム、グレーのパーカー
ここ数年、最も使用頻度が高いアイテムのひとつがグレーのパーカー。普通に着用するのはもちろん、肩がけにしたり腰巻にしたり、カーディガンのインナーにしたりとかなり使えます。
■クローゼット内の長老、ヴィンテージコート
クローゼットの中で最も古いアイテムはこの朱色のコート。20年くらい前に古着店で購入した1960年代のヴィンテージもの。大事に使えば洋服はこんなに長く使えるのかと驚きます。
■アレルギーがあっても安心のアクセサリー
金属アレルギーがあるため、アクセサリーはファブリック系が中心。ラバー加工が施されたボリュームのあるネックアクセサリーは、シンプルなカットソーも華やかに演出してくれます。
■唯一コレクションしているストール
クローゼットにある小物で最もバリエーションが多いのがストール。大判のプリントストールはコーディネートのアクセントとしてはもちろん、夏場は冷房対策、冬場は防寒用にと頼れる存在です。
■部屋のアクセントになる帽子
赤とオレンジが鮮やかなジャックルコーの帽子は、ハンガーラックにかけて部屋のインテリア的に使っています。
基本的に使わないアイテムは持たない主義ですが、登場機会が少なくてもこんな風に飾って嬉しいものがいくつかあってもいい気がしています。
■クローゼットのこれから
若い頃はいつも、クローゼットからあふれんばかりの洋服と一緒に生活していた私。引越しする度に、部屋もクローゼットのサイズも大きくすることばかり考えていました。
けれど、現在の住まいのクローゼットはさほど大きくありません。それでもお気に入りのアイテムがしっかりと収納できていて、自己ベストの状態と言えるかも。
これから年齢を重ねるにつれ、好みも体型も変化して、お気に入りアイテムも変わっていくはず。その時々の自分に一番心地いいクローゼットを、これからも作り上げていきたいです。