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大人女性の転職に有利な資格は? 意外と知らない転職と資格の関係

「転職するなら資格を持っていたほうが有利」と思う女性もいるのでは。でも、資格であれば何でもOKというわけではありません。では、何の資格を取ればいいの? 英語を使って仕事したいんだけど、TOEICは何点必要? など、資格に関してよく寄せられる疑問についてお答えします!

大人女性の転職に有利な資格は? 意外と知らない転職と資格の関係

こんにちは、キャリアアドバイザーの筒井トモコです!

さて、今回はカウンセリングの現場でよく質問をいただく資格のお話。

「転職に有利な資格って?」
「資格があると年収が上がるんですか?」
など、さまざまな質問をいただきます。

「資格を持っているほうが、持っていないよりもいい」と何となくわかっていても、世の中にはたくさんの資格があるので、「何の資格を取ればいいの?」と迷ってしまいますよね。

人気の資格=有利な資格とは限らない!?

まずは、資格の学校TACの2016年「人気資格 年間ランキング」で発表された「女性に人気の資格ランキング」を見てみましょう。

1位:簿記検定
2位:宅建(宅地建物取引士)
3位:社会保険労務士
4位:ファイナンシャルプランナー(FP)
5位:税理士
6位:司法書士
7位:行政書士
8位:医療事務
9位:公務員
10位:情報処理技術者・パソコン

一方、少し古いデータですが、私の前職でもあるリクルートエージェント(現 リクルートキャリア)が発表した「企業が求める資格ランキング」は以下の通り。

1位:日商簿記2級
2位:1級建築士
3位:宅建
4位:公認会計士
5位:2級建築士
6位:第三種電気主任技術者
7位:日商簿記1級
8位:基本情報技術者
9位:社会保険労務士
10位:第一種電気工事士

リクルートエージェントのデータは男女別ではない総合データなので一概には言えませんが、人気資格のファイナンシャルプランナーや税理士がランクインしていないのは意外ですよね。

人気資格ランキング!| 資格の学校TAC[タック]

http://www.tac-school.co.jp/pittari/ranking.html

人気資格年間ランキングを大発表!女性・学生に人気の資格や人気上昇資格も特集。気になるランキングをチェックして、2017年は資格にチャレンジしてみましょう!

転職における資格の有効性|データ&ランキング│転職成功ガイド|転職のリクルートエージェント

http://www.r-agent.com/guide/ranking/shikaku/

転職のリクルートエージェントの転職成功ガイド、データ&ランキング、企業の社風は転職先選びの決め手になる?転職成功実績No.1。あなたの転職を成功に導く。つぎの私は、プロとはじめる。

30代女性の転職では、資格より○○が大事

実はこのデータにはもうひとつ落とし穴があります。

同社に寄せられる求人のうち、上記10つの資格を必須とする求人は、なんと全体の約1%しかないんです。つまり、資格を持っていなくても、99%の求人に応募できてしまうということ。

もちろん、これはあくまでひとつの人材紹介会社のデータです。ただ、私の感覚値ではありますが、国家資格を必須とする職業でない限り、資格必須の求人はあまり見かけません。

例えば、経理職の求人に対して、

・30歳で経理経験5年(資格なし)
・30歳で経理経験なし(日商簿記2級取得)

というふたりの応募者がいた場合、資格がなくても経理経験のある人が採用されるケースも多々あります。

資格を持っている=その資格に付随する基礎知識を持っている、と捉えられるので、特に30代の転職では資格より「実務経験」を求められることのほうが多いと考えてください。

英語を使って仕事したい! TOEICスコアは何点必要?

前述のランキングには登場しませんでしたが、英語を使って仕事をしたいという人からよく質問されるのが「TOEICはどれくらいスコアがあれば良い?」というもの。

まず、履歴書に書くのは600点以上と考えてください。TOEICの平均点は580点前後なので、600以下のスコアを書くのは、「自分は平均以下の英語力しかない」と書くようなもの。

英語力を求める求人は年々増加傾向にありますが、外資系企業の転職に有利なのは800点以上といわれています。

TOEICを運営する一般財団法人国際コミュニケーションズが調査した「『上場企業における英語活用実態調査 2013年』報告書」によると、約70%の企業が「国際部門(=英語を使う)の業務遂行には700点以上のスコアを期待する」と回答しています。

英語を使って仕事をしたいのであれば、700点以上のスコアと、これまでの実務経験がアピールできるような履歴書・職務経歴書を準備しましょう。

大事なのは「何の資格を持っているか」ではなく、「実務経験とのバランス」です。

もちろん、キャリアチェンジを考える際、資格は大きな武器になります。資格そのものというより、その仕事に就きたいという熱意や、難関資格であればコツコツと勉強できる姿勢を評価してもらえるケースもありますよ!

ただ、30代以上で未経験の職種に転職したい場合、資格だけでは難しいケースが多いのも事実。これまでの経験をしっかり棚卸しして、応募書類で実務経験をしっかりアピールしましょう。

一般的な転職エージェントであれば、職務経歴書を書くコツを教えてくれたり、書類を添削してくれたりするはず。

「アピールできる実務経験なんてないかも」「なかなか書類選考に通らない……」という人は、一度プロに見てもらうと良いかもしれません。

筒井 トモコ

キャリアカウンセラー/ライター/ブロガー。2004年よりブログを開設。リクルートエージェント(現リクルートキャリア)、医療系人材会社で約8年キャリアカウンセラーを経験し、現在はWebマーケティング企業で働く。フリーでキャリカ...

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