諏訪大社(すわたいしゃ)は、長野県の諏訪湖の周辺に4箇所の境内地をもつ神社です。信濃國一之宮。神位は正一位。全国各地にある諏訪神社総本社であり、 国内にある最も古い神社の一つとされております。
長野観光のついでに、今夏は「諏訪大社」へ行こう
蓼科を観光したついでに、長野県にある諏訪大社を訪れてきました。諏訪大社は7年に一度行われる御柱祭で知られる、全国に約2万社ある諏訪神社の総本社です。これからの時期、避暑を兼ねて蓼科や諏訪湖畔と諏訪大社巡りをしてみては。
先日、蓼科を訪れたついでに、長野県にある諏訪大社にお邪魔してきました。
長野県諏訪市、諏訪湖畔に上社の前宮・本宮、下社の春宮・秋宮と4社からなる諏訪大社は、7年に一度行われる御柱祭で知られていますが、全国に約2万社ある諏訪神社の総本社です。
なかでも下の写真の前宮は、一番はじめに祀られた場所で、弥生時代にも遡るとも言われているそう。
私たちがお詣りした日は、ちょうど御田植祭という「風・水の守護神で五穀豊穣を祈る神」らしいお祭りをしていました。
写真のように宮司様から始まる行列は圧巻でした。また6月30日には夏越しの祓という浄化の儀式が行われるので、早めの避暑を兼ねて、訪れてみるのもよいかもしれません。
■長野観光のついでに、諏訪大社 四社を巡る
御田植え祭が行われていたのは上社本宮。
JR中央線上諏訪駅から約6キロ、中部地方唯一ともされる守屋山山麓の原生林に囲まれていて、徳川家康が造営寄進したという四脚門をはじめ、境内に建つ6棟が国の重要文化財に指定されているという立派なお宮です。
諏訪大社の名物神事として全国的に有名な御柱祭(おんばしら)は7年目ごと、寅と申の年に行われ、正式名称は「式年造営御柱大祭」といいます。
御柱祭では社殿の四隅に、「御柱」と呼ばれる写真のようなモミの巨木を曳建てます。だいたい樹齢100〜200年ほどの木を使用するそうです。
804年桓武天皇の時代に始まり、上社、下社それぞれに山から直径約1メートル、長さ約17メートル、重さ10トンにもなる巨木を8本切り出し、上社は約20キロ、下社は約12キロの街道を、木遣りに合わせて人力のみで曳き、各お宮の四隅に建てるそうで、5年後のお祭りにはぜひ足を運んでみたくなりました。
今回は半日使って4社すべてを回ったのですが、2万社の頂点である本宮の立派さはさることながら、個人的には一番初めに訪れた前宮の華美さはないものの、しっとりとしたどこか女性を思わせる雰囲気や水眼の清流の流れに癒されました。
気にかけていなかったのですが、この清流で手を洗ったときにつけていた指輪の煌めき方がそれまでと違うことに、東京に戻ってから気がつきました。
もう一社、春宮の落ち着きのある雰囲気も素敵です。隣にある川や岡本太郎が絶賛したと言われる万治の石仏の穏やかな表情もなんとも言えず、趣深いものがあります。
この万治の石仏は、明暦3年(1657年)、諏訪高島三代藩主忠晴が、諏訪大社下社春宮に遺石の大鳥居を奉納しようとした際に、命を受けた石工がこの地にあった大きな石を用いようとノミを打ち入れるとその石から血が流れ出たことに驚き、恐れ、大鳥居の造作を止め、あらためてこの不思議な石に阿弥陀様を刻み、霊を納めながら建立された――と言い伝えられているそうです。
■今夏、諏訪大社巡りをしてみては
そして、この石仏が注目を集めるきっかけとなったのは1974年、諏訪大社の御柱祭を見学にきた折に石仏に出会った画家の岡本太郎さんや、作家の新田次郎さんたちが感嘆したことで、一躍話題を呼び講演又は雑誌などで全国に紹介され、知られることになったそうです。
これから暑い季節がやってきます。避暑を兼ねて蓼科や諏訪湖畔と諏訪大社巡りをするのがおすすめです。