おしゃれな人の絶対条件は唯一無二の存在であること【デキる女の決断クローゼット #22】
おしゃれな人が持っているのは、唯一無二の存在感、つまりはその人らしさ。おしゃれとは差別化のこと、といっても過言ではありません。真におしゃれな人が持っている要素は、「人とは違う自分らしさ」ではないかと思うのです。
■誰かのおすすめ通りにするほど、おしゃれな人からは遠ざかる
例えば、あなたは人からこんな褒められ方をして嬉しいですか?
「あなたは山田さんと同じくらい英語が上手ね」
……なんだか微妙な気持ちになりませんか?
「あなたは、今まで私が会った人の中で一番英語が堪能だわ」
こう言われたほうが、誰だって嬉しいでしょう。
人はこんなふうに、他人から唯一無二の存在だと認められたとき、誇らしいと思うものではないでしょうか。
これをファッションに置き換えるとどうでしょうか。
雑誌やWebの世界では、「春は盛り袖がマストハブ!」「これさえあれば、夏を乗り切れる!」と、いろいろな人がいろいろな服を“おすすめ”してくれています。
すべてのブランドをチェックできない忙しい現代女性にとって、そうした情報はとても役立つものではあります。でも、“全身誰かのおすすめ”で固めてしまったファッションは、あなたを唯一無二の存在から、どんどん遠ざけてしまうのではないでしょうか。
もしも「今年のグッチはシャネルと似ている」と言われたら、それは褒め言葉ではなく、最低の評価です。
つまりおしゃれとは差別化のこと。ファッションで唯一無二の存在感を出すためには、「人とは違う自分らしさ」が不可欠なのではないかと思うのです。
■自分らしさを表現しておしゃれな人になる3つのアイデア
とはいえ、デザインや着こなしで個性を出すのは、なかなか難しいものです。
特に夏場はトップスとボトムスの2枚を着たら、コーディネートが完成してしまいますから、個性を入れる余地なんてないじゃない? と思いがち。
今回は、もしも人と同じ服を着たとしても、自分らしさを表現できる簡単な方法を3つご紹介しましょう。
1.手作りのものをプラスする
最近ますます人気のハンドメイドメイドマーケット。作家さんによるオリジナル作品の中から、個性あるお気に入りのものを探し出すのは、手軽に買える量産品を買うのとは一味違った楽しみです。
もちろん、あなたが洋裁や手芸などがお得意なら、自分で作った世界で1つしかないオリジナルを身につけているのも素敵ですよね。
2.あなたのシンボルをプラスする
私の知り合いのとてもおしゃれな男性は、いつも首元に小さくスカーフを巻いていて、ごく普通のシャツがなんだかいつも素敵に見えます。
コムデギャルソンの川久保玲さんはライダースジャケット。菊池武夫さんは丸いメガネと帽子。ファッション界の大御所も皆、「◯◯さんといえば××」という、シンボルを持っています。それは流行がどんなに移り変わろうと、揺るがない個性です。
いつも赤いメガネ、いつもどこかにパールを身に着けているなど、ご自身のシンボルを決めてコレクションするのも楽しいものではないでしょうか。
3.古いものをプラスする
ずっと昔から使っている時計、母から受け継いだアクセサリーなど。高価なものでなくてもいいと思います。
あなたが毎日見ても飽きなくて、ずっと愛着が持てるものを身に着けてはいかがでしょうか。古いものは、人が真似しようと思っても同じものは買えません。ビンテージショップで見つけた一点ものなども、一期一会の出会いが魅力ですよね。
私自身はビンテージショップの小物が好きで、特に昔のテキスタイルの美しさに強く心を惹かれます。
写真のスカートはビンテージスカーフを2枚つなげて巻きスカートにしたもの。絶対に人とはかぶらないし、おしゃれな方は必ず「それ、どうなってるの?」と聞いてくださるので、そこからお店情報を交換したりと、話題が広がり楽しいものです。