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『母になる』第9話 あらすじ - 「お母さんってふたりいたらいけないの?」

『母になる』第9話のあらすじや感想(ネタバレあり)をお届けします。キャストは沢尻エリカ、藤木直人、中島裕翔など。広が学校へ行っていないと連絡を受けた結衣。気になる9話の展開は――。

『母になる』第9話 あらすじ - 「お母さんってふたりいたらいけないの?」

『母になる』第8話のレビュー・あらすじ

■『母になる』第9話のあらすじ(ネタバレあり)

広(道枝駿佑)が学校へ行っていないとわかり、急いで広に電話をかける結衣(沢尻エリカ)と麻子(小池栄子)。

電話に出たのは女子高生の桃(清原果耶)で、広は学校をサボり桃と一緒にいた。結衣はその事実に衝撃を受ける。

里恵(風吹ジュン)は孫の一大事として、家族会議を開くことにする。家族会議には結衣や陽一(藤木直人)のみならず、木野(中島裕翔)や莉沙子(板谷由夏)一家など、麻子(小池栄子)以外の広に関わる人たちが参加することになった。

大勢を呼ぶことになって戸惑う結衣だったが、そこには結衣に対する里恵の温かい思いが込められているのだった。

その後、広は桃と花火大会へ行くことになる。陽一は広の恋を見守る姿勢でいたが、結衣は心配で気持ちが落ち着かず、木野だけでなく麻子にまで連絡をしてしまう。

結衣と麻子はいつものように言い争いをするものの、母として広を思い心配になる気持ちは同じだった。

麻子は仕事が見つかったため、東京を離れることになったと結衣に告げる。結衣と会うのはこれが最後となるため、お互いに連絡先を消す約束を交わして別れた。

帰宅後、門限になっても帰ってこない広を心配する結衣。のちに無事に帰ってきてホッとしたものの、陽一は広を叱り、父親としての表情を覗かせた。

そして広は、いよいよ桃とのことについて話し始める――。

■『母になる』第9話の感想

今まで重いテーマが多かった『母になる』。今回は少し雰囲気が軽くなったうえに、広の恋についてのお話がありました。

ある程度成長すれば恋をするのも自然。広くらいの年齢の男の子なら、気になる女の子が出てきてもおかしくはないでしょう。

とはいえ、母親としては心配です。「息子がとられてしまうかも」とか「なんだか遠くへ行ってしまう気がする!」とか、息子が”私のかわいい坊や”から“ひとりの男性”へと成長していく過程は寂しさを覚えてしまいそう。

でも、そうやって不安になれるのも、母親ならではかもしれません。結衣も麻子も、広の恋の相手がどのような女の子なのか興味津々でした。ふたりして心配している姿は、仲の良い女友達同士のようにも見えるかも……?

結衣とは逆に、堂々としているのは陽一です。息子の恋を微笑ましく思っていますし、成長のひとつの証として楽しく見守っているようです。

そして今回は、なんとなく頼りない部分もあった陽一の父親らしい姿が見られました。帰りが遅くなった広を叱るシーンです。

陽一は遅くなったことを叱っているのではなく、女の子を遅くまで連れ回したこと、そして彼女の親御さんの気持ちを考えなかったことを、広に伝えていました。

いつもは穏やかでおちゃめな部分も多い陽一ですが、叱るときは叱る、そんなしっかりした姿を確認できました。これからも父として、そして男同士として、広と仲良く過ごしてほしいです。

今回は物語の最後に、広が「お母さんってふたりいちゃいけないのかな?」という疑問を投げつけました。遠くへ行ってしまう麻子を見送り、けじめをつけたときのセリフです。

生みの母が“本当の母親”と呼ばれ、広は結衣と一緒に過ごすことを受け入れてはいます。それでも広にとって、麻子は育ての母、結衣は生みの母で、どちらも等しく母なのです。

そう考えると、母はふたりいてもいいような気もしてきますが、実際は難しいところ。特に麻子の場合は勝手に広を育てていたのです。結衣からすれば憎むべき存在。そんなふたりが、広の母親として同等の立場でいられるのか……。

ラストでは東京を離れる麻子を追いかける結衣の描写がありました。そのとき、結衣は「門倉さん」ではなく「麻子さん」と呼びかけています。

これはひょっとすると、結衣と麻子が母として手を取り合う未来があるということでしょうか。麻子は東京を離れず、広のそばで暮らしてめでたしめでたしという展開もなくはない……?

最後までどうなるかわからない『母になる』。もっと観たい気持ちでいっぱいですが、来週がいよいよ最終回です。しっかり見届けたいと思います。

■『母になる』作品概要

3歳の息子・広を誘拐されてしまった結衣。夫・陽一とも別れ、家族は崩壊してしまう。9年後、息子は13歳となって結衣の元へ戻ってくる。

広を育てた麻子は、どうしても母になりたかった女性。一方、結衣のママ友・莉沙子は「良い母になれない」と悩む女性。

結衣は失っていた息子との時間を埋められるのか。家族はもう一度やり直せるのか。「母になる」とは、一体どういうことなのだろうか。3人の女性が「母になる」までの物語。

第9話 6月7日 (水)22時30分〜放送分

■『母になる』キャスト

沢尻エリカ
藤木直人
中島裕翔
道枝駿佑(関西ジャニーズJr.)
高橋メアリージュン
藤澤遥
望月歩
浅野和之
板谷由夏
風吹ジュン
小池栄子
ほか

『母になる』第10話(最終回)あらすじ – 「我が子にとっていい母、であればそれでいい」

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『母になる』第10話(最終回)のあらすじや感想(ネタバレあり)をお届けします。キャストは沢尻エリカ、藤木直人、中島裕翔など。麻子を追いかけたものの間に合わなかった結衣。気になる10話の展開は――。

神之 れい

関西在住のフリーライター。1984年11月5日生まれ。ライターとは無関係の短大へ進学、一般企業で5年ほど勤めた後にライターへ転身。女性向けウェブメディアを中心に執筆。もやもやを抱える女性のヒントになるような記事執筆を目標に活...

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