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『母になる』第8話 あらすじ – 「母親も子育てもやり直せます」この言葉に救われる

『母になる』第8話のあらすじや感想(ネタバレあり)をお届けします。キャストは沢尻エリカ、藤木直人、中島裕翔など。育児放棄の現場を発見した麻子。気になる8話の展開は――。

『母になる』第8話 あらすじ – 「母親も子育てもやり直せます」この言葉に救われる

『母になる』第7話のレビュー・あらすじ

■『母になる』第8話のあらすじ(ネタバレあり)

麻子(小池栄子)はジャーナリストが自分のことを嗅ぎ回っていると知り、2年前の事件を記事にされるのではと恐れを抱く。

もしも広が事件のことを知った場合は、嘘をついてごまかしてほしいと電話で結衣(沢尻エリカ)にお願いするものの、結衣はどうするか決めかねていた。

そんな中、麻子は偶然ジャーナリストと愛美(大塚寧々)が話をしているところを目撃する。愛美が取材目的で柏崎オートに近づく気であると知った麻子は、愛美を尾行し彼女の自宅までたどり着く。

そこで麻子は愛美の息子・リュウ(間中斗環)が育児放棄状態にあっていることに気づき、木野(中島裕翔)を呼んだ。

木野は亡くなったかつての親友の母親が、またもや育児放棄をしていることに怒りや悲しみを覚える。リュウを保護して柏崎オートで愛美を問い詰めるものの、愛美に反省した様子はなかった。

一方、結衣と陽一(藤木直人)は広が麻子と一緒によく行っていたお好み焼き屋に訪れる。店員は広のことを覚えており、結衣たちにいろいろな広の話を聞かせてくれた。

二人は2年前の事件を広に話すかどうか悩んでいたが、子どもを信じようと思い、真実を話す。話を聞いた広は取り乱すことなく、笑顔で「わかった」と言うだけだった。

問題なかったね、と安心した結衣と陽一だったが、次の日、広が学校へ来ていないという連絡が入り――。

■『母になる』第8話の感想

完璧だったものが崩れ始めたら、あとはもう崩壊していくのみ……愛美は完璧にこだわりすぎていたのかもしれません。家事も仕事もがんばることは素敵なことだと思いますが、力みすぎるのは禁物。

それに、家事や仕事をがんばればがんばるほど、子どもと過ごす時間も失われてしまいます。愛美の亡くなってしまった息子は、もっと多くの時間を愛美と一緒に過ごしたかったはずです。

息子が自転車で転んでしまったとき、”叱る”ではなく”怒る”ことをしてしまった愛美ですが、こういった経験がある母親はけっこう多いのではないでしょうか。

自分では叱ったつもりでも、あとになって考えてみると怒っていた……仕事や家事の疲れ、ストレスなどを日々抱えて精一杯の状態になってしまうと、どうしても起こりがちになると思います。

もしもこういったことがあったときは、あとで子どもとしっかり向き合えばいいのかも。そして、完璧を目指さず適度に手抜きするくらいがちょうどよさそうです。

愛美は亡くなった息子の件で反省したかと思いきや、再婚相手の息子・リュウでも同じことを繰り返していました。

とはいえ、愛美は愛美なりにリュウの母親になろうとしたよう。でも、リュウは新しい母親ではなく、前の母親を求めてしまっている……。

心を新たにしようとした愛美にとっては、これはかなり大変なことでしょう。子どもが自分を受け入れてくれず、母と呼ぶのは自分ではなく以前の母親のみ。自分は義理の母親という立場にさえなれていないのです。

結局リュウは保護され、愛美の元から離れました。育児放棄を繰り返してしまったダメな母親だと自分を責める愛美。

そんな愛美を救ったのは、木野の「母親も子育てもやり直せます」という言葉だと思います。

自分はダメだと絶望しているときに、この言葉をかけられたらどれだけ救われるか……。ダメだと思ったら、その時点で諦めず、やり直すようにしていけばいいのですね。

簡単なことではないと思いますが、諦めて何もしないよりもずっといいと思います。

さて、今回はネグレクトに焦点が当たっていましたが、広が2年前の事件を受け入れられるかどうかもポイントのひとつでした。

話の中では納得していた様子の広でしたが、思春期でデリケートな時期。わかったふりをしているだけで、心の中は嵐が起きているのかも……?

そしてラストでは、学校に行かず女の子と会っているシーンが。広に早くも好きな人ができたのでしょうか。学校に行かなかった理由は麻子のことでショックを受けたのではなく、実は女の子とデートしたかっただけだったりして……?

重い話の多い『母になる』ですが、広の初々しい恋のシーンも見てみたいところ。これからどうなっていくのか、ますます見逃せなくなりました。

■『母になる』作品概要

3歳の息子・広を誘拐されてしまった結衣。夫・陽一とも別れ、家族は崩壊してしまう。9年後、息子は13歳となって結衣の元へ戻ってくる。

広を育てた麻子は、どうしても母になりたかった女性。一方、結衣のママ友・莉沙子は「良い母になれない」と悩む女性。

結衣は失っていた息子との時間を埋められるのか。家族はもう一度やり直せるのか。「母になる」とは、一体どういうことなのだろうか。3人の女性が「母になる」までの物語。

第8話 5月31日 (水)22時〜放送分

■『母になる』キャスト

沢尻エリカ
藤木直人
中島裕翔
道枝駿佑(関西ジャニーズJr.)
高橋メアリージュン
藤澤遥
望月歩
浅野和之
板谷由夏
風吹ジュン
小池栄子
ほか

『母になる』第9話 あらすじ - 「お母さんってふたりいたらいけないの?」

https://p-dress.jp/articles/4056

『母になる』第9話のあらすじや感想(ネタバレあり)をお届けします。キャストは沢尻エリカ、藤木直人、中島裕翔など。広が学校へ行っていないと連絡を受けた結衣。気になる9話の展開は――。

神之 れい

関西在住のフリーライター。1984年11月5日生まれ。ライターとは無関係の短大へ進学、一般企業で5年ほど勤めた後にライターへ転身。女性向けウェブメディアを中心に執筆。もやもやを抱える女性のヒントになるような記事執筆を目標に活...

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