いま大人気の台湾旅行! 屋台グルメに行く前にこの病気をチェック
どの「海外旅行先人気ンランキング」でも、トップ5にランクインしている台湾。今やもう不動の人気観光スポットですね! 最近は、幻想的な「ランタンフェスティバル」が有名となり、気になっている方も多いのではないでしょうか? そんな台湾旅行前に、気をつけるべき病気をチェックしましょう。
数々の「人気旅行先ランキング」で上位にランクインする台湾。
屋台の食べ歩き、マッサージやエステ、親日の人々、日本からの近さ、安さ……などで今後ますます人気に拍車がかかること間違いなしです。
私が台湾を訪れたのは12年前。ベトナムに行くときのトランジットで降り立ちました。
早朝の便でベトナムへ出発だったため、空港のベンチで寝ようかと思っていたのですが、「女の子が空港で寝るなんてやめたほうがいい!」とバスの運転手さんに本気で止められたのを覚えています。
■いま大注目の台湾のランタン祭りとは?
「天燈(てんだん)節」という台湾のランタン祭り。開催日は、「旧暦で最初の満月が上る日」とされ毎年変わりますが、おおむね2月後半に開かれます。
台湾では、日本人が絵馬やお札に「家内安全」「平和」などと願いを書き込むような感覚で、ランタンに願いを書いて祈りながら空に飛ばす習慣があります。
ランタンが飛んでいき空いっぱいを埋め尽くす様子は、幻想的で美しく、思わず見惚れてしまうほど。
私は台湾のランタン祭りは行ったことがありませんが、新潟県津南町のランタン祭りに行きました。他にはタイのコムローイなどのランタン祭りも有名です。
日本のランタンフェスティバル(新潟県)
■台湾旅行前に知っておきたい「病気」
そんな人気観光スポットである台湾では、消化器系の感染症の発生が多く報告されています。生水や水道水、加熱不十分な食べ物などから感染するものです。それぞれ見ていきましょう。
食中毒
「食中毒」と大まかなくくりで呼ばれることが多いですが、原因としては細菌、ウイルス、自然毒、寄生虫、化学性食中毒と分類されます。また、それぞれ症状や潜伏期間(症状が出るまでの期間)、重症度は違ってきます。
代表的な菌としては腸炎ビブリオやサルモネラ、病原性大腸菌、カンピロバクター、ウェルシュ菌、黄色ブドウ球菌などが挙げられます。
ウイルスとしては皆さんもよくご存知のノロウイルス。自然毒としては毒キノコやトリカブト、ふぐや貝など。化学性食中毒としては農薬、食品添加物などが考えられます。
潜伏期間は、数時間から1週間程度とまちまち。一般的な症状としては、腹痛や下痢、嘔吐、発熱などが挙げられます。
食中毒の予防法は?
「食中毒予防の3原則」といわれているのが
1:細菌をつけない、持ち込まない
2:細菌を増やさない
3:細菌を殺す
ですが、正直、海外旅行中は1と2を自分で管理するのは難しいですよね。そのため、3に注意しましょう!
つまり
・加熱したものを食べるようにする
・手指を洗う、消毒する
以上2点が大切になるということです。旅行に携行できる消毒液も売られていますよ。
細菌性赤痢
赤痢は、衛生状態の悪いところで多く発生する感染症です。
赤痢菌に汚染された水・氷・食品などを摂取することで感染します。潜伏期間は1~5日程度。症状は下痢や発熱、腹痛などです。
菌の種類によって症状の程度に差がありますが、重い場合は血便やしぶり腹(トイレにいった後でもすっきりせず、またトイレに行きたくなる状態)があらわれることもあります。
こちらも食中毒同様、生水、氷、生ものを避け、手洗い・消毒が予防方法になります。世界一周中に会った私の友人のうち数人からも感染報告があるので、旅行中は特に気をつけてくださいね!
発熱が続き、現地の病院に行った私
A型肝炎
A型肝炎ウイルスによる感染症で、上下水道が整備されていない衛生状態の悪いところでみられます。
水や氷、野菜や果物、魚介類などについたウイルスが口に入ることで感染します。
潜伏期間は2~7週間。症状は発熱、食欲不振、嘔吐、全身のだるさなど。また、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)が特徴的です。
感染した場合、症状が現れる前や消えた後にもウイルスを排泄します。他人に感染させないように注意しましょう。
感染予防はこちらも同様です。生水や氷、生肉、生野菜などは避け、手洗い・消毒に注意してください。
また、私は世界一周前にA型肝炎のワクチンを接種しました。
ワクチンは2~4週間隔で2回、約半年後に3回目の接種をすると5年間は有効といわれています。ワクチン接種を検討している方は、渡航専門外来を受診して医師にご相談ください。
■台湾旅行前に病気情報をチェックして、楽しい旅を
考えられる病気を色々とご紹介しましたが、台湾は「病気」という面で見れば比較的安全です。健康に気をつけて台湾旅行を楽しんでくださいね。