【リアル体験談】「ダブル不倫」にハマる理由を探る
不倫、ダブル不倫。普通に暮らしていた人が、“社会の掟を超えた恋”に落ちる瞬間とは……? ドラマでおなじみのダブル不倫を、実体験者の声からリアルに紐解きます。禁断の愛に潜む、意外な真実と複雑な感情の行方を探ってみましょう。
■ダブル不倫の相手は、同じ保育園の保護者だった
今年36歳になるマナミさんは結婚5年目のワーキングマザー。3歳のお子さんがひとりいます。
TV局勤めのマナミさんの夫は仕事がかなり不規則で、保育園の送り迎えですら、なかなかあてにできない状態。休日も寝てばかりで、子育ての負担やストレスは、マナミさんに重くのしかかっていました。
そんなある日、保育園のお迎えに行った際に、同じ保育園に子供を預けているテツオさんと知り合います。子供同士が仲良くしていたのもあり、自然と会話が生まれました。
■お互いのグチを聞いているうちに
話を聞いていくと、テツオさんの家庭では、奥さんの仕事がかなり不規則。朝の送りはテツオさん、夜のお迎えは奥さんと決めてはあるものの、急な予定が入ることがあり、そんな日はテツオさんがお迎えに行くことになるのだそうです。
奥さんがお迎えに行けない日は帰宅も遅いので、子どもの食事もお風呂も、全てテツオさんが担当することに。あらかじめ決まっているならともかく、急なことが多い。それなのに「ごめんね」や「ありがとう」の一言がない、というのがテツオさんの奥さんに対する不満でした。
マナミさんとしては、そんなに子育ての大変さを一緒に担ってくれるテツオさんの家庭がうらやましく、自分の夫へのイライラが余計に募ります。また、テツオさんは子育ての苦労を知っているだけに、マナミさんがいかにがんばっているのかを分かってくれ、それがマナミさんにとって、何より救われる気持ちになりました。
■一線を越えて、ダブル不倫が始まったワケ
そんなふたりが一線を越えた理由――。それはテツオさんが自営業のため、時間の融通がききやすいことと、保育園が1時間程度の延長保育であれば、無料で引き受けてくれるということでした。
つまり、ふたりが会うのは、マナミさんがお子さんを迎えにいく前。最初は、「お茶でも飲みましょう」ということでお互いに時間を作って会うことにしたのですが、限られた時間しか一緒にいられない、というのが「また会いたい」と思う原動力に。
そして、「お茶」の回数を重ねていくうちに、いつからか会う場所がラブホテルになっていったのです。
■「絶対に気づかれてはいけない」スリルがダブル不倫の泥沼に
マナミさんにとって、テツオさんは好みのタイプではなかったといいます。子育てを積極的に担う彼を「いいな」とは思ったものの、異性としてはちょっと頼りなさそうというのが正直な感想だったそう。見た目も全然好みではなかったそうです。
にも関わらずなぜダブル不倫にハマってしまったのか……。
その理由は「スリル」。
テツオさんに出会うまで、マナミさんの毎日は仕事と子育てに忙殺される、とても単調な毎日でした。そんな中、時間をつくって異性と会う、という新鮮な刺激が彼女を虜にしたのです。
とくに、保育園でテツオさんにたまたま会ったとき、そしらぬ顔で軽く会釈をするような瞬間にマナミさんはとてもスリルを感じ、それがまた会いたいという気持ちにつながったとのこと。
■相手の転園で、関係は自然消滅……
1カ月に2回ほど逢瀬を楽しむマナミさんとテツオさんのダブル不倫は、半年ほどで自然消滅しました。
テツオさんの子どもが別の保育園へ転園することがきっかけに。マナミさんは、相手の奥さんにバレたわけではないと思っています。ただ、もっと長い時間保育してもらえる園が見つかった、ということで、テツオさんのお子さんは転園することになり、それをきっかけに何となく、会うことがなくなってしまいました。
マナミさんは最初は寂しかったそうですが、もともとタイプではなかった男性ということもあり、今は、まったく未練はないそうです。
ただ、頭に時折浮かぶのはダブル不倫をしていた間のスリル。じつは今、社内で気になる男性がいるとのこと。
「一度別の男性と一線を超えてしまっているので、誘われたらついていってしまうかも」というのがマナミさんの目下の悩みです。
■パートナーへの不満がダブル不倫への第一歩
「私がやるべきことは、夫との関係改善です」とマナミさんは言います。
「夫との関係が良くならない限り、きっかけがあれば、私はまた不倫をしてしまいそうです」
ダブル不倫に足を踏み入れてしまう理由には、「パートナーに対する不満」が大きく関係してきています。ただでさえ、結婚生活が何年も続くとマンネリな関係になりがち。
ダブル不倫で心の隙間を埋めなくてすむように、パートナーと向き合って、少しでも良い関係性を築くことが予防策といえそうです。