「結婚が怖い」と言ってもいいですか

「結婚が怖い」と言ってもいいですか

相手が誰であれ、いわゆる「結婚」が怖い。幽霊よりも怖い――そう語るユキ・クリヤマさん。自らを「結婚回避思考」になっていると分析し、結婚回避思考になる要因を5つ挙げる。うち2つを細かく見ていきたい。


■結婚を迷う女性のパターンはいろいろある

女性の生き方にバリエーションが広がって、王道の「結婚願望を持つ女性」向けだけでなく、ジェーン・スー女史やDRESS編集長の池田園子さんをはじめ、「選択的未婚の女性」に焦点を当てるコンテンツが出始め、迷える女性たちに救済をもたらしている。

しかし、まだ、ホワイトスペースが。

■私は、「結婚」が怖い

腐れ縁の男性(10年前に4年くらい付き合い、海外転勤を機に別れたものの、なんだかんだ恋人未満な友人関係が続いている……)から、「そろそろ、籍をいれてくれ」と焼きトン食べながら、言われた。

とっさに、そこにあったつまみのキャベツをものすごい勢いでぼりぼり食べ、聞こえないふりをした。

相手が誰であれ、いわゆる「結婚」が怖い。幽霊よりも怖い。

■世の独身女性の全員が結婚願望を持っているわけじゃ、ない

メディアやSNSに現れるコンテンツ市場では、 世の独身女性の全員が結婚願望を持っているかのように語られている。

かつてバブル世代までは「クリスマスケーキ(25歳までに結婚できなかったら値崩れ)」という思想があった。

2000年前半を代表する神ドラマ『やまとなでしこ』の神野桜子さんは「27歳が女の市場価値がピーク!」と言い切り、合コンに明け暮れていた。

バブル世代から20数年、桜子さんの頃から10数年経っているのに、未だに「30過ぎて独身は何か欠陥がある」と見られるのは不思議な現象だ。

■結婚回避志向の定義

■結婚について「結婚は何のため?」「私に結婚することは、必要なこと?」 と懐疑的
■パートナー(もしくはパートナーにほど近い存在の誰か)がいてもなお、結婚生活をスタートすることに腹を決められない

そんな人たちへのコンテンツがまだまだ少ないのです。
本稿では、そんな人たちを「結婚回避志向」と称します。コンテンツが少ないなら、自分で書くまでだ!

■結婚回避志向になる要因とは

自己分析の結果、多くの場合は、下記のうちのどれかもしくは複数が当てはまって、結婚回避志向になるのかなと思われる。

……ちなみに、私は下記のすべてに当てはまっております。

1. 「自分の自由がなくなる」と思って足が遠のく
2. キャリア・趣味などへの自分のエネルギーの割き方が、誰かと生活するには不向きだと悟りきっている、選択的未婚。
3. 身内や近い友達から、「結婚なんてするものじゃない」「子供なんて生むものじゃない」と洗脳されてきた
4. 身内や近い友達が不幸そうだったり苦労している(ように見える結婚をしていた/しているのを見てきた)
5. 世の中の「既婚」「未婚」両方に課されるバイアスが鬱陶しい

1、2はごく個人的な「選択」だけれど、3、4は誰かからの「影響」による「結果」。5に関しては世相に対する感じ方、でしょうか。

要因1:「自分の自由がなくなる」と思って足が遠のく

10年もひとり暮らしをしてしまえば、男女問わず必ず思うであろうこと。

お風呂上がりに全裸もしくは下着だけでウロウロしても、大丈夫。土日に昼過ぎまで何もしないで寝倒しても、大丈夫。ご飯は食べたいときに食べたいものを食べられる。仕事だって守るものは自分だけだから辞めたいときに辞めて、転職したいときに転職できる。

そんな感じで、すべて自分の選択で生活を思いのままにしていけること。

ルームシェアや同棲、結婚、出産、これらすべては孤独を薄めてくれる代わりに、思いのままの生活の度合いもまた薄める。

経済的・精神的に自立すればするほどそれを静かに認識し、「うーん、ずっとひとりでもいいかも」と思うのは、無理もないこと。ただ、ちょっとだけメランコリとか焦燥感も否めない。

そして、本当は自分にとって結婚が必要かどうかの精査をしないまま、惰性的に「結婚を回避」している場合も(うう……自分で書きながら、心が痛い)。

要因2:キャリア・趣味などへの自分のエネルギーの割き方が、誰かと生活するには不向きだと悟りきっている、選択的未婚

先ほどの条件よりは客観的でニュートラル。

明確に「私はこれが好き!」というモノゴトがある人ほど、このパターンに当てはまり、「よってもって、私はひとりで良い」と帰着する。

私の身近にいる選択的未婚の方には、まさにこのタイプの方が多いなぁ。

たとえば。

■強烈な趣味をお持ちの妙齢の親友
「世の中に西洋占星術とか気学とか、いわゆる占いがいろいろあるけど、それらの関連性とか当たる・当たらないのメカニズムを研究してたら、土日がフルで使われる。男性や子供と時間を使うことより、占い研究をしたいから、私は結婚したくない」

■コンサルキャリアバリバリのアラフォーの先輩
「コンサルなんて生業でシニアマネジャー(案件のPL〈財務〉責任を束ね、部下を200人弱持つくらいのポジション)を本気でやってたら、部下たちが子供みたいなもの。子供はいらない。彼氏はいてもいいけど家事はしてあげられないし、会いたいときに会うだけで十分」

■自分はどんな要因で結婚を回避しているのか、自問自答するのは大事なこと

前半で、1〜5の要因を挙げましたが、ずっと同じ要因が「結婚回避志向」を構成しているわけでもないのですよね。

毎日自己分析をするのは、なかなかしんどいですが、ふと気づいたときに「今の自分にとって、結婚は必要なものなのか」「継続して自分にとって必要がないことなのか」、そう自問自答をしたほうが、毎日を愉しく、自己決定的に生きていける気がしています。

今の自分は、結婚を回避していていい……のかしら。

(つづく)

この記事のライター

外資系コンサルで奮闘する会社員です。 最愛の彼氏が死んでしまったり、諸事情を抱え、人生要件定義しなおし中です。 働く女性の視点で、あれやこれやと思考をめぐらすのが好きで、このたび記事を書かせて頂きます。

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