ドキドキしない恋もある。真に相性のいいパートナーの見極め方
ドキドキしない恋愛だからといって、相手と相性が悪いというわけではありません。ときめきを抱かない人と付き合うことで得られるものもあります。婚活でご相談で「最初だけでもドキドキしたい」「初対面で魅力を感じない人とは、結婚できない」があります。でも、アタッチメント理論によれば、ドキドキすることが恋とは限らないのです。
■親しくなると冷たくなる彼
ときどき、こんなご相談をお受けすることがあります。
文面の情報から推測すると、この相談者の方のお相手はアタッチメント理論でいう「回避型」のタイプの可能性が高いです。そして、相談者の方はおそらく「不安型」でしょう。
愛情を感じる相手との関係を研究したアタッチメント理論を元に、あなたや彼が3つのアタッチメント・タイプのうち、どれに該当するかここからチェックしてみましょう。
■ドキドキしない恋愛がイヤな人 × ドキドキする恋愛が好きな人は相性が悪い
人と人との親密さを表現しようとする愛着行動についての理論を指す、アタッチメント理論を恋愛にどのように生かしていくかをテーマにした『異性の心を上手に透視する方法』でも繰り返し指摘されているように、不安型と回避型はカップルの相性としてはあまり良くありません。
不安型のアタッチメントタイプの人は、パートナーとの関係が親密になることを求めています。お互いに心を開いて理解し合い、愛情を深めることをとても大切に感じています。
一方、回避型の人は、相手とだんだん親しくなると、自分の自由がなくなるように感じて無意識のうちに相手を遠ざけようとします。友達や同僚に紹介したがらなかったり、自分たちの関係を「付き合っている」「彼氏・彼女の関係」などと認めたがらなかったりすることもあります。
■「身内の敵」現象とは
回避型のタイプは、深刻なケースでは知り合い程度の相手や赤の他人には礼儀正しく親切なのに、恋人の立場である人に対してとても冷たく振舞うことがあります。これは「身内の敵」と言われる現象です。
回避型のタイプと付き合っている不安型の人は、知り合い程度の人には優しい彼からそのように扱われることに対してとても悲しくなり、付き合っているのに孤独感を深めていくことになります。
また「あんなに良い人なのに自分が冷たくされるのは、私に原因があるのかしら」と考えてしまい、それ自体を恥ずかしく思うために誰にも相談できないということも起こり得ます。
■ドキドキしない恋愛は嫌! そんな「不安型」が選ぶべき相手
お付き合いする相手とは、他の人に見せないような自分を見せたい、誰よりも親しくなりたいと思うのは自然なことです。その感情ニーズ自体に良し悪しはありません。
交際相手が自分のニーズを受け止め、向き合ってくれるかどうかは、そのままお付き合いを続けるべきかどうかを左右します。お付き合いの先に結婚をしたいのかどうかに関わらず、不安型の人は、回避型の人を選ばない方が、「感情ニーズを満たす」という観点からは良いのです。
不安型が付き合うべき相手は安定型です。でも、不安型の人は安定型の人に心惹かれないという状況があるのも確かです。