ドキドキだけが恋じゃない。本当に相性のいいパートナーの見極め方

ドキドキだけが恋じゃない。本当に相性のいいパートナーの見極め方

婚活している女性からのご相談で「最初だけでもドキドキしたい」「初対面で魅力を感じない人とは、やはり結婚できない……」というものがあります。でも、アタッチメント理論によれば、ドキドキすることが恋とは限らないのです。


■親しくなると冷たくなる彼

「気になっていた人から食事に誘われたのをきっかけにして数回デートしました。そのうち、彼と一緒にいることが楽しくなり、好きになってしまったのですが、しばらくすると彼の態度がなんとなくよそよそしくなってきて……。

LINEでメッセージをしても既読スルーになることが多かったり、やっと会えても、次のデートの話になると『また連絡する』とだけ。自分の言動が原因ではないか、と気になってしまい、女友達と食事にいったり、自分の趣味に時間を使ったりすることもやめてしまいました。

いつも会うときは突然連絡があるので、そのときのために予定を空けておきたいから……」

ときどき、こんなご相談をお受けすることがあります。

文面の情報から推測すると、この相談者の方のお相手はアタッチメント理論でいう「回避型」のタイプの可能性が高いです。そして、相談者の方はおそらく「不安型」でしょう。

■相性の良くない組み合わせ

人と人との親密さを表現しようとする愛着行動についての理論を指す、アタッチメント理論を恋愛にどのように生かしていくかをテーマにした『異性の心を上手に透視する方法』でも繰り返し指摘されているように、不安型と回避型はカップルの相性としてはあまり良くありません。

異性の心を上手に透視する方法
著 者:アミール・レバイン、レイチェル・ヘラー
訳 者:塚越悦子
発 行:プレジデント社
単行本(ソフトカバー): 288ページ
発売日:2016/6/10
価 格:1500円+税

[公式サイト]
http://presidentstore.jp/books/products/detail.php?product_id=2586

不安型のアタッチメントタイプの人は、パートナーとの関係が親密になることを求めています。お互いに心を開いて理解し合い、愛情を深めることをとても大切に感じています。

一方、回避型の人は、相手とだんだん親しくなると、自分の自由がなくなるように感じて無意識のうちに相手を遠ざけようとします。

友達や同僚に紹介したがらなかったり、自分たちの関係を「付き合っている」「彼氏・彼女の関係」などと認めたがらなかったりすることもあります。

■「身内の敵」現象とは

回避型のタイプは、深刻なケースでは知り合い程度の相手や赤の他人には礼儀正しく親切なのに、恋人の立場である人に対してとても冷たく振舞うことがあります。これは「身内の敵」と言われる現象です。

回避型のタイプと付き合っている不安型の人は、知り合い程度の人には優しい彼からそのように扱われることに対してとても悲しくなり、付き合っているのに孤独感を深めていくことになります。

また「あんなに良い人なのに自分が冷たくされるのは、私に原因があるのかしら」と考えてしまい、それ自体を恥ずかしく思うために誰にも相談できないということも起こり得ます。

■「不安型」が選ぶべき相手

お付き合いする相手とは、他の人に見せないような自分を見せたい、誰よりも親しくなりたいと思うのは自然なことです。その感情ニーズ自体に良し悪しはありません。

交際相手が自分のニーズを受け止め、向き合ってくれるかどうかは、そのままお付き合いを続けるべきかどうかを左右します。

お付き合いの先に結婚をしたいのかどうかに関わらず、不安型の人は、回避型の人を選ばない方が、「感情ニーズを満たす」という観点からは良いのです。

不安型が付き合うべき相手は安定型です。でも、不安型の人は安定型の人に心惹かれないという状況があるのも確かです。

■人気のない「安定型」

安定型にもいろいろなタイプの方がいるので、ごく一般化した言い方になりますが、安定型タイプの人は往々にして「つまらない」と思われてしまうことがあります。

とくに、不安型の人は「ドキドキしなければ恋ではない」という思い込みがあり、初対面で何の感情の揺れも感じない相手は「自分の恋人候補ではない」と決めてしまいがちです。不安型の人が、一貫しない態度を見せる回避型の人に翻弄されてしまう理由もここにあります。

「恋愛はドキドキするもの」という思い込みがあるので、「彼は私のことを好きなのかしら?」と不安になったり、優しくされてとても幸せな気持ちになったりという感情の揺れを、恋だと勘違いしてしまうのです。

■恋愛市場に「回避型」があふれる理由

また、安定型の人は、一度カップルになると長期間に渡ってひとりの相手とお付き合いしたり、そのまま結婚してしまうこともあるので、恋愛市場になかなか戻ってこないという状況があります。

一方、回避型の人は、カップルになっても、短期間のうちに別れてしまうことも多く、「相手を見つける→付き合う→別れる」サイクルが比較的短いといえます。

結果、ドキドキさせてくれるパートナーを探している不安型の人は回避型の人と出会い、カップルになる可能性が高いという状況もあるようです。

■「安定型」を好きになる方法

では、不安型の人はどうすれば良いのでしょうか?

これは「恋愛に何を求めるか」ひいては「どんな人生を歩みたいのか」に関わる質問です。将来のことを考えずに、とにかく恋愛のドキドキを味わいたいのであれば、回避型の彼とお付き合いをしてみるのも良いでしょう。

でも、結婚するかどうかに関わらず、コミットメントのあるパートナーシップを築きたいのであれば、お付き合いを始める前に慎重になるべきです。

自分が不安型だという自覚がある人はとくに、パートナーに求めることのうち、本当に大事なことは何なのか、よくよく吟味する必要があります。

素敵なお店をたくさん知らなくても、女性とのデートに慣れていなくても、あるいは初デートでダサい洋服を着てきたとしても、それだけでダメ出しをするのではなく、彼が本当はどんな人であるのか、を知ろうとすること。

ジャッジするのではなく、オープンマインドで好奇心を持って相手を知ろうとすること。

自分の中にも必ずある「変な部分」を受け入れ、同時に相手のそういった部分もその人の一部として受け入れること。長く続くパートナーシップを築くためには、どれだけ「自分たちの不完全さを許せるか」がカギになるのですから。

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この記事のライター

カップル&ファミリーコーチ。好きな人と結婚して、結婚した人を好きでいる方法を日夜研究中。著書「国際結婚一年生」(主婦の友社)、訳書「異性の心を上手に透視する方法」(プレジデント社)。東大卒、モントレー大学大学院卒、国連勤務を...

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