お金を貯めるには銀行と賢く付き合うこと
「お金を貯める」という目標を実現するには、銀行との付き合い方を見直すことが欠かせません。銀行との付き合い方、銀行の利用の仕方がうまいと、効率よく、無駄なことをせず、お金を貯めることができます。今回は賢くスマートな銀行との付き合い方をご紹介します。
■お金を貯めるには、銀行との付き合い方を見直す
お金を貯めたい、と思ったらまずは銀行との付き合い方を改めましょう。
ATMで手数料を取られながらもお金をおろすことを続けている人、いくつも銀行口座を開設してしまっていて管理しきれていない人……皆さんはいかがですか?
今回は、お金を貯めるために、銀行と上手く付き合っていく方法をお伝えします。
■銀行口座を使い分ける
まずはよく言われることですが、銀行口座を用途別に使い分けることが、銀行と上手く付き合う第一歩です。
おすすめなのは「給与振込口座」と「預金専用口座」、「引き落とし専用口座」に分けること。
「給与振込口座」は給与の振り込みだけで、そこからまずは「預金専用口座」に入金する分の預金額を引き出します。
そのまま「預金専用口座」へ入金しておき、基本的に「預金専用口座」にはふれる機会を作らないようにカードを家に置いておいたり、バッグの奥にしまい込んだり、別のカード入れを作ったり……取り出しにくい状況を作るよう工夫してください。
そして、「引き落とし専用口座」については、あらかじめ引き落とされる金額を計算して少しだけ余裕をもって入金しておきます。
「引き落とし専用口座」の利点は、自分で「いくら引き落とされるか」を正確に、確実に把握しなければならないため、普段から「出ていくお金」にシビアになれるところです。
クレジットカードの明細や光熱費、水道代の計算、家賃など出ていくお金をチェックしていくことで自然と「無駄遣いしたな」とか「もっと安くできないかな」と考えるようになっていきます。
ただ、万一計算が違っていたり、予想外の引き落としを設定してしまったりすると、一気にいろいろなものが引き落としできなくなってしまう恐れがあるため、余分なお金も少々入れておくと安心です。
支出をチェックしながら生活することは、お金を貯めるうえでとても大切なことですよね。
3つの口座に分けると、自然と先取り貯金ができるしくみを作ることができますが、「お金を貯める」には「貯金に回せるお金を作ること」と同時に「支出を減らすこと」も非常に重要な課題になってきます。
口座をうまく使い分けて、自分に合った方法を探してみてくださいね。
■ネット銀行を上手に活用する
メガバンクや大手都市銀行よりも、ネット銀行や地方の銀行のほうが預金の利率が高いことはすでにご存知だと思います。
ネット銀行はとくに、お金を貯めるにはもってこいの銀行だといえそうです。
預金の利率が高いだけでなく、アプリで気軽に残高チェックできたり、時間がなくても簡単に取引できたりする点は優秀。ATMの利用手数料を決まった回数まで無料化していたり、外貨預金が気軽にできたりと、忙しい毎日を過ごす人にとって強い味方でもあります。
コンビニでATMをよく利用してしまう人、証券会社の口座はちょっと怖いけど外貨預金は気になっている人などにとっては、大きなメリットになりそうですよね。
また、口座開設もネットで完結するところが多く、15時までに窓口に行かなくていい点も便利ですよね。
ただし、IDやパスワードの管理をきちんとしておかないと利用できなくなってしまったり、再発行に時間がかかったりと、いろいろと面倒なことになってしまうのでそこだけはご注意を。
■銀行ATMでお金を下ろす日を決める
銀行のATMを使う度に「最近お金下ろしてばっかり……」と思う人は、ATMでお金をおろす日を決めましょう。
ATMでお金をおろす回数を減らそうと思えば、次に下ろす日までどのくらい使っていいのか、どんな出費イベントがありそうなのか、どのくらい余裕がありそうなのか、などを考えるクセがつきます。
ATMでお金をおろしてばっかり、と思う人は、計画的にお金を利用できていない可能性があるので、一度、月に2回まで、週1回までなどと決めて取り組みましょう。
「飲み会があるからほかの日はセーブしなきゃ」「遊びに行くのにこのくらいかかりそうだから、それまではあまりお金を使わないでおこう」と思ったり、次のお金をおろす日までの生活を自分の頭で組み立てるようになるはずです。
■ダイレクトバンキングを賢く活用する
ネット銀行や地方の銀行だけでなく、メガバンクや大手都市銀行にもダイレクトバンキングのサービスを展開する会社が増えてきました。
窓口だけではやはり限界があり、今後の成長が期待できなくなってきているからです。
そこで、アプリの活用で新たな層の顧客を開拓したり、利便性向上によるロイヤリティ向上で顧客を囲い込む作戦に出ている状況です。
メガバンクもアプリを使えば簡単に取引できます。残高の確認やほかの金融商品の購入、振替などが手軽に利用できるんです。
メガバンクや大手都市銀行で銀行口座を持っているのに、ダイレクトバンキングを活用していない人は、一度詳しく調べてみることをおすすめします。
■お金を貯めるためには銀行とよい関係を
銀行の付き合い方を見直して、お金を貯める習慣をクセづけていきましょう。銀行とどう付き合えばいいかわからない、という人は上記を参考にしてみてくださいね。