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東北の被災地支援、皆さんは何をしましたか?

明けましておめでとうございます。 みなさま、お正月いかがお過ごしでしたでしょうか? 年末は、私が日本代表をしているフェアトレードのニットブランド「SHOKAY(ショーケイ)」の創設者、キャロルの結婚式に出席する…

東北の被災地支援、皆さんは何をしましたか?

明けましておめでとうございます。 みなさま、お正月いかがお過ごしでしたでしょうか? 年末は、私が日本代表をしているフェアトレードのニットブランド「SHOKAY(ショーケイ)」の創設者、キャロルの結婚式に出席するため、台湾へ行ってきました。そして、年始は“ふるさと”である北海道で家族と一緒に新年を過ごしました。

結婚式にしろ、お正月にしろ、家族の絆を改めて実感する機会かと思います。 だからこそ、去年もそうだったのですが、 北海道ではお正月から仕事をしながらも、ゆったりした時間の流れの中で、 “ふるさと”を失ってしまった方々のことを想っておりました。

東日本大震災でいまだに、避難生活者約33万人、福島県では約11万人の方々が避難生活を送っていらっしゃいます。 被災された方々に「一番つらいことは何ですか?」と聞くと、「家族がばらばらになってしまったことが一番つらい」と答えるシーンをいろんなメディアで見聞きします。 もし私がその状況になったらと想像すると、本当に胸が痛みます。

あと2ヶ月で東日本大震災から2年が経ちます。 いまだに、福島原発事故処理、放射能のことはもちろん、いろんな問題が未解決のままですね。福島原発事故・震災前にまるで戻ってしまったような、去年12月の衆議院議員選挙の結果を見ると、被災地、特に福島の苦しんでいる方々のことをみんな忘れてしまったのかな、とさえ思ってしまいます。

嘆いていてもしょうがないので、 私ができる被災地継続支援、今年の抱負を書きたいと思います。 震災後、様々な被災地支援がある中で、“私ができること“、”私のリソース(経験、知識、人脈などの資源)を最大限活用した支援のありかた“を模索し、単なる施しではない、持続可能な自立支援を目指した3つのプロジェクトを、2011年6月から行ってきました。

一つは、「SHOKAY for TOHOKU 」あみものプロジェクト。 作業療法、ニットセラピーを研究している編み物の先生を東京から招き、 SHOKAYのあみものキットを提供し、技術を教えながら、 最初は避難所、そして後に仮設住宅の集会所にて 定期的にあみものワークショップ開催。 これまでフラワーコサージュ、帽子、ベイビーブーティ(ソックス)の 編み方を教え、できたモノを即買取り、 生活再建の一助として少しでも収入をもたらすことができればと 考えたプロジェクトです。

編み物自体、心のケアになりますし、 仮設住宅の人たち同士がつながるきっかけになればという意図がありました。 そしてSHOKAYのヤクの毛糸は触っているだけで癒される上質な毛糸であり、 また、SHOKAYの毛糸を使用することで、 遠く離れたチベット族の支援にもつながるという事実が、 支援を受け続けストレスを感じている仮設住宅の女性の方々に、 ちょっとでもやりがいを感じて頂ければ、という思いから生まれました。

これまでの2年間は一カ所に集中した活動でした。 このプロジェクトを通じて、東北の女性(特におばあちゃん達)はとても器用な方が多いことを再認識し、 今年からは活動範囲を広げ、被災地全域であみもの技術が高く熱意のある人たちを集め、プロ意識の高い“東北ニッターズ(編み物をする人)グループ”、Tohoku Knitters Group 略してTKG48 (!?笑)をつくり、より高度なニットアイテムを作ってもらい、より多くの収入が彼女たちにもたらすことができればと計画しております。

残り二つのプロジェクトに関しては時間切れとなってしまったので、次回に。

今回の震災では、本当に様々な場所で、様々な支援活動が行われてきましたよね。“自分ができること“に根ざした多様なGood Actionの選択肢があったかと思います。 みなさんはこれまでどんな支援をされてきましたか?

林 民子

NPOソーシャル コンシェルジュ主宰。ジャンルを超え、社会貢献度の高いヒト、モノ、サービスをより魅力的により多くの人へ広めるための様々なプロジェクトをプロデュース。少数民族の貧困解決を目指し、上質のヤクという素材にフォーカス...

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