ワインと美容の嬉しい関係
ワインと美容には密接なつながりがあります。「アルコールは美容の大敵」といったイメージがあったのは一昔前の話。日常的にワインを飲む方が増えてきていると思いますが、肌に悪いのかな……などと思いながら飲むのはもったいない。今回はワインと美容の関係についてお話します。
■赤ワインと美容の気になる関係
ブドウの皮にたくさん含まれるポリフェノール。ブドウの皮ごと潰して造る赤ワインにポリフェノールが含まれていることはご存じの方も多いはず。
そのポリフェノールには、カテキンにフラボノイド、アントシアニン、タンニン、シンプルフェノール、レスベラトロールなど、いろいろありますが、これらのポリフェノールには活性酸素を抑える働き、つまり抗酸化作用があります。
活性酸素とは増え過ぎると、体の内側を酸化させ、ニキビやシミの原因、そして老化の原因となってしまうもの。それを除去する働きのあるポリフェノールがアンチエイジングにも必要なわけです。
また、ポリフェノールは、血液をサラサラにし、コレステロール値を下げて血栓や動脈硬化を防いでくれます。
さらに、仕事で1日中パソコンの目の前にいたり、ついスマホでSNSのチェックやネットサーフィンを長時間してしまったり……そんな目の疲れを癒やしてくれる効果も期待できます。
ストレスや紫外線、喫煙によっても増えてしまう活性酸素はがん細胞を発生させることもあると言われています。飲みすぎには注意ですが、数杯のワインを飲みながらストレス発散、さらにはストレスで増えてしまった活性酸素を除去するのに一役買ってくれそうです。
■白ワインと美容の気になる関係
白ワインの表現方法の一種に「ミネラル分の多い味」「ミネラリー」があります。
味わいでいうと、フレッシュで生き生きとしたワインや火打石の香りがするワインなどが、その表現で表されるワインの一つです。わりとポジティブな表現でミネラリーなワインは味わいに深みを増し、高級ワインに感じられることが多いです。
実際、白ワインはミネラル成分を多く含み、そのミネラル成分の中にはカリウムが含まれています。カリウムを豊富に含んだ白ワインには、体内に溜まっているナトリウムを排出する効果が期待でき、詰まっている老廃物を防いで新陳代謝を活性化してくれます。
新陳代謝が高まれば、体内にある余分な脂肪分を燃焼させて、むくみ防止と共にデトックス効果も期待できます。
また、白ワインにはオレイン酸やクエン酸、アミノ酸、リンゴ酸のなどの有機酸が多く含まれています。有機酸が含まれている白ワインを飲むと、大腸菌、サルモネラ菌などの活動を防ぎ、殺菌作用で腸内を守ってくれ、下痢や食中毒などの予防効果が期待できます。
さらに有機酸には、カルシウムの吸収を促す、血行や代謝を促進させる、アミノ酸の原料となる、疲労回復につながる、腎臓などの働きを活性化すなどの働きがあります。
■ワインの香りでリラックス
そして、ワインの香りにはリラックス効果が期待できます。適量を守り、1日の終わりにリラックスしながらワインを飲むことはとても良いこと。その際、香りも嗅いでいただきたいです。
ソムリエやどこかのワインマニアの方のように表現する必要はありません。良い香りだな、イチゴの香りだな、と香りを味わうだけで十分です。
赤ワイン、白ワイン、どちらにしても美容面でメリットがあるのは数杯飲んだときの話。もちろん、お酒が好きな方はたくさん飲む日があっても良いです。
私も数杯で終わらない日はけっこうあります。注意したいのは「美容に悪いかも」と思いながら飲むこと。それは心にも負担をかけてしまうことに。
ワインを飲んでちょっときれいになることを期待しながら、楽しいワインライフを。