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アメリカ・オレゴン産のクラフトビール5選。冬にもおすすめ!

アメリカ・オレゴン州、中でもポートランドは、クラフトビール好きを公言する 「ビール天国」な街。寒い季節にこそおすすめなクラフトビールを5種類ご紹介します。日本でも手に入りますよ。

アメリカ・オレゴン産のクラフトビール5選。冬にもおすすめ!

■アメリカ・オレゴン州のクラフトビール、おすすめな5種類

私が住むオレゴン州ポートランドは、街を挙げてビール好きを公言する「ビール天国」。クラフトビールの醸造所がやたらと多いことでも有名です。

当然、美味しいビールがいろいろあり、15年ほど前、ポートランドからブラジルに引っ越した当初は、どれだけ「オレゴンのクラフトビールが飲みたい!」と思ったものか……。

2年ほど前にポートランドに戻ってきたら、もっともっとビールの種類が増えていて、嬉しい限りです。

今回は、日本でも手に入りやすいオレゴン産ビールの中から、私のおすすめを5つご紹介します。冬のビールもなかなかオツなものですよ。

■ウィドマー・ブラザーズ ハーフバイゼン

トップバッターは、「ウィドマー・ブラザーズ・ブルーイング」の「ハーフバイゼン(ヘーフェヴァイツェン)」。飲みやすいのに味わい深い、麦を感じる繊細なビールです。

このブルワリーは、オレゴン州はもちろん、全米のクラフトビール史においてもパイオニア的存在のビッグネーム。規模が大きくなったため、地元だと通っぽくないと感じる人もいますが、その味はやっぱり一流!

代表作の「ハーフバイゼン」は、去年の「オレゴン・ビール・アワード」小麦部門でゴールドを獲得しました。高級小麦を原料にした無濾過の白く濁ったビールは香り高く、口当たりも優しくて……たとえるなら、万人を魅了する美しい貴公子のよう……かな?

レモンスライスを添えても美味しくいただけます。アルコールも軽めで4.9度。お休みの日に、お昼から暖かい部屋で飲み始めるのもいいですね。

■ロング・ルート・エール

続いては、日本の某大手オンラインショッピングサイトで最も売れているという「ロング・ルート・エール」。

ポートランド市内にある醸造所「ホップワークス・アーバン・ブルワリー(HUB)」とアウトドアブランド「パタゴニア」のコラボビールで、小麦の代わりに「カーンザ」という長い根(ロング・ルート)を持つ、環境に良い多年草が使われているそうです。

ホップの苦味を強く感じる、かなりドライな琥珀色のビール。アルコール度数は5.5%。言うならば、クールで野性味のあるタイプですよ。

サイトによると一番合う食材は、バッファロー・ジャーキーだとか。寒空の下、焚き火の側で、缶からそのまま飲んだりしたら……なんだかハマりすぎて、意識高い感じかも。

■ワークホースIPA

クラフトビール好きの間では、ホップをたくさん使うIPA(インディア・ペール・エール)が人気だと聞きますが、私もやっぱり大好きです。

オレゴンにも美味しいIPAは数多くあって、何を選ぶか迷うところですが……、日本でも買いやすそうな「ローレルウッド」のベストセラー「ワークホースIPA」はいかがでしょうか?

ホップをたーくさん使ったエールで、後味が不思議とほんのり甘いものの、しっかりホップの爽やかな香りと苦味が味わえます。アルコール度数も強めで7.5%。

たとえるなら、厳しいけれど、芯の通った仕事がデキる上司、みたいな感じ? 「ワークホース(働き者)」なだけに。

暑苦しくない、スマートな味ですよ。ハーブ系の食事に合わせても◎。

■ブラックビュート・ポーター

夏のビールと違い、今の時期ならゆっくり重たいビールを飲むのもいいですよね。寒い時期こそ美味しい、焦がし麦芽の黒ビールを!

日本で買えるオレゴンの黒ビールだと、「デシューツ・ブルワリー」の「ブラックビュート・ポーター」なんて飲みやすくていいかもしれません。

こちらは、ポートランドから山脈を越えたセントラルオレゴンにあるブルワリーで、地元の山の名前が付いています。

度数は意外に低く5.2%(28周年バージョンは11.5%)。コーヒーやチョコレートの風味が特徴だと言われていますが、なかなかに複雑な味です。

私が強く感じたのはコーヒーでしょうか。それも酸味のある高級なやつ。なので、意外と爽やかな飲み口です。言うならば……渋そうに見えて、意外と気さくな感じ。

黒ビールは苦手だと思ってる方もトライする価値があると思いますよ。

■ヘーゼルナッツ・ブラウン・ネクター

締めは、海沿いのブルワリー「ローグ」の「ヘーゼルナッツ・ブラウン・ネクター」。

オレゴンの名産品、ヘーゼルナッツを使ったブラウンエールで、ナッツの香りとほのかな甘みを楽しめるリッチなビールです。

こちらもたとえるなら……昔は遊んできたけど、今は落ち着いた、色気と包容力のあるタイプでしょうか?

好みです。ラベルはハゲ、ヒゲ、メガネのおっさんですが……。

それほど冷やさず、チューリップ型のグラスに注ぐと、より香りが楽しめると思います。

公式サイトによると、ビーフやポークに合うとのこと。ビーフシチューなんかコトコト作りながら飲み始めると、度数もそこそこ強いので(6%)、いい感じに酔えそうですよ。

■アメリカ・オレゴン産のクラフトビール、お気に入りは見つかった?

アメリカ・オレゴン産のクラフトビールは日本にいながらでも、手に入れやすいのも魅力のひとつ。クラフトビール好きな方は、試しに飲んでみてくださいね。

Photo/東リカ

東 リカ

フリーライター。アメリカで出会ったブラジル人の夫と、リオデジャネイロ、レシフェ、東京、サンパウロを経て、2014年末よりポートランドへ移住。現在は、フリーライターとして現地情報を日本メディアに提供。得意分野は、カルチャー、ラ...

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