生涯未婚率上昇……ひとりで生きるなら「ソロで生きる力」を身につけよう
生涯未婚率とは、50歳時点における未婚者の割合を示す率。2015年の「国勢調査」によると、女性の生涯未婚率は14.1%。前回調査(5年前)と比べて3.4%上昇し、今後も生涯未婚率推移は上がる傾向にあると見られている。「ソロ社会」の到来に、私たちはどう備えると良いのか。
DRESS世代の大人女性に役立つ新刊やロングセラー本をご紹介します。今回ピックアップするのは『超ソロ社会「独身大国・日本」の衝撃』。
■書籍情報
■こんな女性に読んでほしい
「いろいろがんばりすぎて疲れてしまった」「本当の自分がわからなくなってしまった」そんな未婚女性の方。
■著者からのメッセージ
幸せになるために、一所懸命勉強して、いい会社に就職して、仕事でも成果を出せば出すほど、そういった女性が結婚から遠のいていくという話をよく聞きます。何の罰ゲームでしょうか?
勉強も仕事もがんばってしまう女性ほど、婚活もがんばるし、なんでも達成しようとしてしまう傾向があります。がんばることは素敵なことですが、自分ががんばることだけに依存してしまってはいけないと思います。
本書では、精神的自立としての「ソロで生きる力」を提唱していますが、それは誰にも頼らず孤独に生きていく力のことではありません。「ソロで生きる力」とは、むしろ誰かとつながる力です。
誰かと関わることは、新しい自分を育むことにつながります。自立とは何者にも頼らないことではなく、依存することができる多くのモノや人に囲まれて、自分で選択や自己決定ができるということです。
多様性が叫ばれていますが、自分の中にある多様性にも目を向けてみてください。本当の自分という唯一無二のアイデンティティに縛られず、人と関わることでたくさんの自分を新しく生み出すことが大切です。
独身であるという物理的に一人な状態が孤独なのではありません。心理的に孤立してしまうことの方が問題です。
この本は、決して暗い未来を提示したいというものではありません。読者の皆さんが、ソロ社会の未来について理解を深め、未婚とか既婚とか、若者とか大人とか、男とか女とか、今まで自分に冠していたあらゆるレッテルや属性を一旦取っ払って、「自分」に向き合うきっかけとなれば幸いに思います。
■目次
第1章 増えるソロで生きる人たち
第2章 ソロで生きる人々を許さない社会
第3章 男たちは嫌婚になったのか
第4章 結婚してもソロに戻る人たち
第5章 ソロたちの消費
第6章 ソロ社会の未来
■荒川和久さんのプロフィール
早稲田大学法学部卒業。博報堂入社後、自動車・飲料・ビール・食品・化粧品・映画・流通・通販・住宅など、幅広い業種の企業業務を担当。キャラクター開発やアンテナショップ、レストラン運営も手掛ける。独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・Webメディア多数出演。著書に『超ソロ社会-独身大国日本の衝撃』(PHP新書)『結婚しない男たち-増え続ける未婚男性ソロ男のリアル』(ディスカヴァー携書)など。
いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。