食べたいものを食べること、好きな体型を保つことは両立できる 2/2
■岡本静香流・1日の食事のルール
この日は、夜に会食の予定があったのでお昼はサラダランチに。こういった、いろいろ載っているサラダがあるときは、サラダを選ぶこともあります。ごちそうサラダは好きです。
また、1日のスケジュールを見て、昼と夜どちらをメインの食事にするか、考えることも習慣化しています。たとえば、神保町で仕事のある日は、ランチをカレーにしよう、とか(笑)。
昼にカレーを堪能した日の夜は、たっぷり食べるのではなく、翌日のお弁当づくりをしながら、お料理を少しつまむ程度にしています。こうやって細かいところで帳尻を合わせています。
おうちでの食事は、やはり大好きな肉料理が多いですが、野菜もきちんと摂っています。野菜を食べるなら、とびきり美味しいものがいいので、市場やファーマーズマーケットで新鮮なものを買ったり、近場のスーパーでも徹底的に吟味したり、かなりこだわっていると思います。食感や味わいが好きな、肉料理に合う濃い野菜を選ぶことが多いです。
お肉を柔らかく焼いて、赤ワインソースで。こちらもちょっぴり、でも幸せの量は10倍! 奥に密かに写っているのは、季節野菜のグリルで、味が濃いものばかり。味付けはシンプルに、オリーブオイルとほんのほんのひとつまみの粗塩で。
卵にもこだわりがあります。これは岐阜に住んでいる友人のご家族からいただいた卵。そういうスペシャル卵のときは迷わずTKG! トリュフソルトをかけてます。美味しくて泣ける。
鶏のとろとろ煮込み。さといもやにんじんなど、旬の野菜も一緒に。酒粕を入れて煮込んでいるので、体が温まります。
おやつは普段絶対に買いません。スーパーでもお菓子やスイーツの並ぶコーナーには近寄らないようにしています(笑)。
目に入らなければ、誘惑につられませんよね。仕事先の方や友人などからいただいたときにだけ食べることにしているので、そのときは本当に幸せ!
ケーキを食べることってあまりありませんが(ケーキよりも唐揚げ派)、このヨーグルトバークは美味しかった! 義母の手作りです。
■「美味しい」と思えるところでやめておく
夕食では必ず食事に合うお酒を出すほど、お酒好きな私ですが、飲まないときもあります。
たとえば、ワインを飲もうと思ったとき、最初のひとくちは口にするものの、「今日は体が欲していないかも」と感じたら、それ以上は飲まずに、栓をして冷蔵庫にしまいます。
判断基準は「ひとくち目ほど美味しくない」と感じたら、飲むのをやめること。
本当は大好きなお酒も揚げ物もいくらでも食べられるんです。楽しくて、幸せな気持ちになりますから。でも心から「美味しい!」と思える間だけ食べたいんです。
前に唐揚げを7つ買って、家で食べていたところ、4つめくらいから胃もたれする感覚が出てきました。大好きな唐揚げだけど、そこでストップ。
冷蔵庫にしまっておいて、後でお腹が空いたときに温めて食べるようにしました。普段は「酸化した油はとらない」と決めていますが、だからといって捨てることは絶対にしたくないし、苦しくなるまでは食べない。
ときと場合によって、選択します。美味しいと思えるところでやめておくのが一番心地よいんです。
腹八分目、という言葉もありますが、基本的に八分目以下を意識しています。食後に仕事をするときは腹六〜七分目くらい。
満腹になると、お部屋の床に寝転んでしまうくらい(笑)、脳の働きが鈍くなるのを実感しているから。仕事が控えているときは、空腹がおさまる程度の食事を摂るのがいいと思います。
昔ほどラーメンを欲しなくなったのですが、あまりに食べたい日に行ってみました。一口で満足したので、きっと次のラーメンは半年後ぐらいでしょう。
パスタも基本的には0.8人前くらいかも。味付けにこだわって深みを出せば、少量にも感じません。
■体重計には乗らなくていい
一方で、どうしても食べすぎてしまう日もあります。先日は主人の実家でものすごくたくさん食べて、腹十分目(!)を超えていたんじゃないかと思います。本当にお腹いっぱいだったのですが、寝る前に主人から「明日の朝は◯◯と◯◯を食べたいな」とリクエストが。でも、無視(笑)。
朝食として出したのは、しいたけのスープに里芋の煮っころがし、そして主人にはバームクーヘンをおやつとして追加。お米を出すと絶対に私も一緒に食べてしまって、後悔しちゃうと思ったんです。
ただ、“事後”に調整するのは、ストレスがたまるという方もいるでしょう。そんな方には「前合わせ」がおすすめ。たくさん食べるかなと思う食事のひとつ前の食事で、引き算をするほうが楽かもしれません。そうすれば、食べすぎてしまったとしても、激しく後悔することはないと思います。
ちなみに、私は体重計に乗りません。理由は体重が前回より減っていると、油断して食べすぎてしまうし、逆に増えていると、食事をしても体重が気になって、食事を美味しいと感じられなくなるから。
でも、前述のように、1日の中で細かく調整していると、何の問題もありません。好きな体型をキープし続けられます。
数字を見ない代わりに気にしているのは体のラインです。皆と撮った写真などを見て、全身が崩れていないか確認したり、好きな細身のパンツをときどき履いて、キツいと感じないかチェックしたりしています。
食べることは大好きなことだからこそ、幸せな気持ちで向かい合いたい。だから、食事法はそのときの自分に合わせていく。美容のため、健康のための食事法は新しく試していきながら、“自分にはこれでいい”というコアの部分は、ずっと持ち続けるのだと思います。
※ この記事は2016年12月20日に公開されたものを加筆修正したものです。