プリンセス願望を叶える「プリンセス7箇条」を実践して幸せに生きよう
お姫さま願望(プリンセス願望)は強弱の差はあれ、すべての女性の中にあって、生涯なくなることはないのでは、と石田ごうきさんは語ります。実際にお姫さま願望を持つのは素晴らしいこと。その願望を満たし、幸せに生きるための「プリンセス7箇条」をご提案します。
女性が「女性として幸せに生きる」ためのお話を、あえて男の立場から言わせてください。
結論から言うと、「女性として幸せに生きる」ためには、プリンセスになるのが一番だと思うのです。
男の僕から見て、女性はいくつになっても「お姫さま願望」をお持ちのように見えます。
いくつになってもです。
人によって、その願望の強弱は違うでしょう。また、年齢を重ねるにつれ、その願望を巧みに隠すようになる人もいるでしょう。
しかし、お姫さま願望自体が女性の中から消えることは生涯ないと思います。
生涯消えない、女性ならではの願望が「お姫さま願望」であるならば、その願望をきちんと満たしてあげるべきです。プリンセスになりましょう。
僕は女性がプリンセスになるためのチェックポイントをまとめ、“プリンセス7箇条”と名づけました。
当然ながら、プリンセスになるということは、決して男性に媚びたり、依存したりすることではありません。気高く、美しく、女性にしかない力を発揮して生きるということです。
■プリンセス7箇条
さて、プリンセス7箇条についてお話する前に、ちょっとだけイメージしてください。
もし、この世の女性すべてがプリンセスになったとしたら……と。
家庭、職場、あるいは街中、いたるところにプリンセスがいるわけです。
こんなに夢溢れることはないと思います。
また、あちらこちらにプリンセスがいて嬉しいのは、男だけではないはずです。
女性同士という立場で考えても、お互いがプリンセスとして輝き合える世界の方が魅力的なのではないでしょうか。
さて、女性すべてがプリンセスになる素晴らしさを訴えたところで、以下にプリンセス7箇条をご紹介したいと思います。
これらがどういう意味なのか、一つひとつ解説していきます。
第1条 エレガントである
まずはエレガントであることです。
エレガントでない、気品のないプリンセスなどあり得ないでしょう。
「どうしたらエレガントなのか」を一言で言い表すことはできませんが、逆の絶対条件はあります。それは「本人がエレガントでないと感じる振る舞いはエレガントでない」ということです。
したがって、エレガントになる第一歩はご自身の所作の一つひとつが、ご自身の美意識と合っているか客観視することと言えるかもしれません。
ただし、美しいと「思われる」ために品のある振る舞いを装うのではありません。あなたが客観的に見ても美しいと「思える」ようにするのです。
第2条 願っている
何を願っているのかと言うと、みんなの幸せです。
おのれの私利私欲に自ら翻弄されるようではプリンセス失格です。「わたしわたし」のエゴを超えてみんなの幸せを願う博愛の心を持ちましょう。ただし、あなた自身が、みんなのためにやたら右往左往する必要はありません。願っているだけで良いのです。プリンセスですから。
第3条 甘える
実はここが最難関かもしれません。たいてい、自立した立派な女性ほど甘えるのが苦手です。だから、そんな女性にこそ念を押しておきたいのが、「男は甘えられたい生き物」だということです。つまり正確に言うと「甘えて“あげる”」なのです。「甘える=サービスである」と覚えておいてください。
ただし、気をつけてください。ここでの「甘える」の定義は「自分でできないことをお願いすること」ではありません。「相手が得意なことをお願いすること」です。自分ができても、できなくても、それは関係ありません。
プリンセスの役目は「自分が何でもできること」ではなく「できる人に甘えること」です。
第4条 気づく
よく気づく人こそがプリンセスにふさわしい人です。そして、相手の性別によって気づくべきポイントが違います。
男に対しては、その人が「うっかり見落としているところ」に気づいてあげましょう。キュンときます。
逆に女性に対しては、その人が「一生懸命がんばっているところ」に気づいてあげましょう。
男は「がんばってるね」と言われてもあまり喜ばないことが多いでしょう。不思議なものです。
第5条 ほめる
これも性別によってほめるべきところが違います。
男が女性にほめられて嬉しいのは、結果です。能力です。姿勢やがんばりをほめる必要はありません。「あなたの出した結果はすごい」「あなたは能力が高い」と言われると喜びます。男にとって「自分」とは「仕事」のことだからです。
女性の場合は4条の延長で「一生懸命がんばっているところ」をほめるのが良いです。女性にとって「自分」とは「自分」のことだからです。
いずれにせよ、プリンセスにほめられたくて誰もががんばります。
第6条 上手に受け取る
プリンセスには多くのものが捧げられます。みんなは、プリンセスに成果を献上したくてがんばるのです。プリンセスたるもの、それを上手に受け取りましょう。
上手に受け取るというのは「マイナスの評価をしない」ということです。捧げられたものへの反応は「喜ぶ」か、「すごく喜ぶ」か、「ものすごく喜ぶ」かのどれかです。
「姫さまは、受け取るものすべてをお喜びくださる。しかし、より喜ぶものとそうでないものがあるらしい」ということが、なんとなく伝わることが大切です。
第7条 オーダーしない
プリンセスとはオーダーする必要がない人のことです。
第6条までのことが実践できていれば、オーダーなどする必要がありません。みんながプリンセスの願いを汲み取って、その実現のために動きます。しかも、そのプリンセスの願いは第2条の説明の通り、みんなの幸せにつながることなのですから申し分ありません。そうして、王国には平和と繁栄がもたらされるのです。
■(※少しだけ注意点) 第1条から順に満たしましょう
以上がプリンセス7箇条のすべてです。
この7箇条を一つひとつ満たすことで、あなたを中心とする世界が輝き始めることでしょう。
ただし、ご注意ください。第1条から順に満たしていかないと、大変いびつな存在になってしまいます。
もし、エレガントでもなく、みんなの幸せを願ってもいないくせに、甘えるだけ甘えている女性がいたら、いかがでしょうか?
ほめることも上手に受け取ることもせずに、ただオーダーしなかったら……それはただの無口な人です。
第1条から順にできるようになってください。必ず変化が起こります。
男である僕が、プリンセスのなんたるかについて語ることを奇妙にお感じになるかもしれません。
ただ、僕はすべての女性に幸せに生きてほしい、輝いて生きてほしいと思っています。
それだけが僕の願いです。
ところで、このプリンセス7箇条について、僕の会社の女の子に熱弁したところ、「なるほど、よくわかります! ……あ、石田さんってプリンセス7箇条満たしていますよね」と言われました。
それもどうかと思います。