プレ更年期の年齢と、妊娠の関係。アラフォー世代の妊娠事情とは?
さまざまなライフステージの女性がいるアラフォー世代。「望まない妊娠」は、年齢の若いティーンエイジャーだけではなくアラフォー世代でも起こります。今回は、産婦人科女医で性科学者の宋 美玄(そん みひょん)先生に「プレ更年期」と「妊娠」の関係についてお話をお伺いしました。
■「プレ更年期」と「妊婦」が共存するアラフォー世代
アラフォーの女性とひとくくりに言っても、いろんなライフステージの女性がいます。
一般的には大体年齢が、38歳くらいでエストロゲンの分泌量が急に減り始め、望んでも妊娠できない女性が急増します。でも、実際にはアラフォーでも妊娠出産する人は珍しくありませんよね。
アラフォーという世代は、俗に言う「プレ更年期」と「妊婦」が共存する、非常にバリエーションに富んだ世代なのです。
「月経が来ません、年だからもうなくなるんでしょうか」
と閉経を心配して来られたアラフォーの患者さんが来られて、聞いてみるとセックスはしているというので妊娠反応をしてみると、陽性だったなんてことはよくあります。
中学生くらいのお子さんがいて、「今さら妊娠するなんて思っていなかった……」としばし呆然とされたりします。望まない妊娠は、ティーンエイジャーだけじゃないんです。
逆に、早発閉経といってアラフォーで月経がなくなってしまう人もいます。(正常では40代後半以降に閉経します)閉経まで行かなくても、更年期障害が現れる人は珍しくありません。
同じアラフォーでも、卵巣年齢の個人差は大きいのです。残念ながら自分の卵巣年齢はコントロールできませんが、自分の卵巣が若いのかどうか、調べられるなら調べたいですよね。「卵巣年齢」を調べる検査がありますので、次回はその方法についてお話しします。
あなたは卵巣年齢を意識するのはどんな時ですか?
アラフォーは、まだまだ出産もできる人もいれば、「プレ更年期」の症状が出てきてしまう人もいる、女性として「何でもアリ」な年代だというお話を前回しました。「生理が毎月来ていたらまだ妊娠出来るってことだよね…
※プレ更年期とは
通常、更年期とは「閉経」を挟んだ10年くらいの期間(40歳後半~50歳前半が多い)のことを指す。この時期に、動悸・のぼせ・イライラするといった症状を訴える人が増加し、その症状が重い場合は「更年期障害」と呼ばれる。プレ更年期とは、30代後半から40代前半の女性に起こる、更年期障害と似た症状のこと。