1. DRESS [ドレス]トップ
  2. ライフスタイル
  3. 忘れると怒られる!記念日や誕生日を覚えておく簡単な方法

忘れると怒られる!記念日や誕生日を覚えておく簡単な方法

「パートナーの誕生日を忘れてしまった」「結婚記念日っていつだったっけ?」……そんな方向けに、『「名前が出ない」がピタッとなくなる覚え方』著者の宇都出雅巳さんが「大事な日」を忘れてしまう原因と対策をご紹介します。

忘れると怒られる!記念日や誕生日を覚えておく簡単な方法

「あれ? 忘れてた……」
仕事をはじめ日常でよく起こる「もの忘れ」や「ど忘れ」。
記憶力の悪さや歳のせいにしがちですが、実はそうではありません。

「あれ? 忘れてた……」がなぜ起こるのか? どうやればそれが防げるのかを、『「名前が出ない」がピタッとなくなる覚え方』『仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方』など多くの記憶に関する著作がある、記憶の専門家・宇都出雅巳さんに解説していただきます。

これまでの記事はこちら。

ビジネスシーンで名前を忘れない方法
パスワードを忘れない簡単な方法
有名人の名前を忘れてしまう原因と対策
用事をうっかり忘れない簡単な方法

5回目となる今回は、「え? 今日って何の日だっけ?」と、結婚記念日など大事な日をうっかり忘れてしまうときの原因と対策です。

■名前と同じく「日付」も忘れやすい

あなたは自分の誕生日を覚えていますか? これはもちろん即答できますよね。
では、あなたのパートナー(旦那さんや奥さん、恋人)の誕生日はどうでしょう? サッと出てきた人もいるでしょうし、すぐに思い出せなかった人もいるでしょう。

それでは、結婚されているのであれば、結婚記念日はどうですか? パートナーと初めて出会った日や初デートの日など、大事な記念日があるかもしれません。それはどうですか?

もし、こういった「記念日」をあなたは忘れていて、相手がしっかり覚えていたら…… ちょっとマズいですよね。また、あなたが覚えていて、相手が忘れていても、あなたとしてはいい気持ちでないでしょうから、どちらにせよ相手との関係に水を差す原因になりかねません。

このように大事な「日付」ですが、実は非常に覚えにくく、忘れやすいものなのです。というのも、日付は経験でなく単なるデータで、実際の出来事(結婚など)とその日付の間に意味づけがない場合がほとんどだからです。

結婚記念日がいつだったか忘れている人も、結婚式や披露宴での経験は思い出せるでしょう。経験は記憶に残りやすいのです、日付はその経験と結びつきにくいので、忘れやすいのです。

このあたり、第1回目で取り上げた人の名前(思い出せないと困る……ビジネスシーンで名前を忘れない方法)と同じです。ただ、名前は会話の中で意識的にくり返すだけでも忘れにくくなりますが、日付は繰り返す機会も少ないので、ちょっとした覚える工夫が必要です。

今回は3つの工夫をお伝えするので、大事な記念日の日付をきっちり覚えて忘れないように
しましょう。

■工夫その1:ゴロ合わせで日付自体に意味づけする

「鳴くよ(794)うぐいす平安京」
「一味散々(1333)鎌倉滅亡」

こんなゴロ合わせで、歴史の年号を記憶した人も多いでしょう。ゴロ合わせは意味のない日付に意味を持たせて覚えやすくする手軽な方法です。

7月10日なら「納(7)豆(10)」、10月3日なら「父(10)さん(3)」など、多少強引でもいいので、具体的なイメージが浮かびやすい意味のある言葉に変えてしまいましょう。

こうやって意味ある具体的イメージに変換してしまえば、あとは経験した思い出とそれを結びつければ覚えやすく、忘れにくくなります。

たとえば、7月10日(納豆)であれば、披露宴で巨大ウエディングケーキならぬ「巨大ウエディング納豆」が出たイメージ(あくまで想像です)を思い浮かべれば、もう忘れないでしょう。

■工夫その2:“まつわる話”を調べて関連づける

想像ではなく、実際にあった話を使って意味づけをして覚えることもできます。

どうすればいいかというと、覚えたい記念日がどんな日かをネットで調べるのです。だれか有名人の誕生日かもしれませんし、何か歴史的な出来事が起こった日かもしれません。
こうやって、覚えたい日に“まつわる話”をどんどん増やしていくのです。

「覚えることが多くなって余計、覚えにくいのでは?」と思われるかもしれませんが、こうやって関連する情報が増えると、日付を思い出す頻度も多くなり、記憶が強化されて定着しやすいのです。

また、忘れたときに「えっと、あの●●●の誕生日と同じだった、そうそう」と思い出すためのきっかけを増やすことにもなり、思い出しやすくなります。

二人の会話のネタを増やすことにもなりますか、ぜひ、調べてみてください。

■工夫その3:日付そのものを思い出に埋め込む

最後に、ゴロ合わせを考えるのもネットで調べるのも面倒という人がいるかもしれませんので、超シンプルな方法もご紹介しておきましょう。
それは、日付そのもののイメージを思い出に埋め込んでしまう、です。

覚えたい記念日など、その日に経験した出来事で最も印象に残っているシーンを思い出してください。「工夫その1」ではそこにゴロ合わせから作った具体的なイメージを組み合わせましたが、日付そのものをイメージにして、思い出したシーンに組み込んでしまうのです。

たとえば、思い出したシーンの壁に、日付が大きく映し出されている、巨大なブロックで作られた日付を表す数字が置かれているなど……。日付をできるだけ派手で大げさなイメージにして、インパクトを強くすることで忘れにくくなります。

ぜひ、これらの工夫を使って、楽しみながら日付を覚えてしまってください!
拙著『「名前が出ない」がピタッとなくなる覚え方』では、21パターンもの「あれ? 忘れた」を取り上げて、それぞれの原因と忘れない方法を解説しています。

次回もまた日常でよく起こる「あれ? 忘れた?」の具体的ケースを取り上げ、記憶の正体と忘れないためのコツをご紹介します。お楽しみに!

■講座案内

東京の日本橋三越本店・三越カルチャーサロンで宇都出雅巳さん本人による短期講座:「名前が出ない」がピタッとなくなる覚え方 が開催されます。2016年11月20日(日)14時からです。
詳細・お申し込みはこちらから ⇒ 短期講座:「名前が出ない」がピタッとなくなる覚え方

トレスペクト教育研究所代表
東京大学経済学部卒。出版社、コンサルティング会社勤務後、ニューヨーク大学留学(MBA)。外資系銀行を経て、2002年に独立。30年にわたり、記憶術と速読を実践研究し、脳科学や心理学、認知科学の知見も積極的に取り入れた独自の学習法を確立。個人向けの講座・指導を行うほか、企業研修や予備校講師の指導も行う。専門家サイト・オールアバウト「記憶術ガイド」。

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

関連するキーワード

関連記事

Latest Article