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夫婦のセックスがなくなったとしても、会話があれば“終わり”は来ない【一徹×川崎貴子】

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夫婦とセックスに関する、一徹さんと川崎貴子さんの対談。夫婦にとってときには離婚理由にもなり得る性的不満、セックスレス。夫婦の終わりにならないためには、どのような考え方や工夫が必要なのでしょうか。女性向けAVで活躍する人気男優・通称エロメンの一徹さんとジョヤンテ代表取締役の川崎貴子さんの対談をお届けします。

夫婦のセックスがなくなったとしても、会話があれば“終わり”は来ない【一徹×川崎貴子】

■夫婦のセックスは必需品ではなく嗜好品


川崎さん(以下、川崎):セックスって究極にプライベートなことですよね。好きな人もいれば嫌いな人もいるし、面倒な人もいればそうじゃない人もいる。だからこそパートナーと話し合えるといいなと思うんですけど、難しいですよね。話し合って解決するとも限らない問題なので。話し合うという健全性がさらにレスの温床になっているのかもしれないし。

一徹さん(以下、一徹):ぼくは話し合ってなんとかするタイプ。しなくていいと思う時期もありましたけど、この仕事をやっていて、いろんなお悩みを聞くうちにやっぱりそれでは良くないなと思うようになって。セックスしたいという気持ちにならないからなるのを待つんじゃなくて、とりあえずやってみたらなんとかなった。

川崎:なるほど、訓練みたいなものが何かあるんですか?

一徹:たとえば“笑顔”もそうですけど、別にテンションが高くなくてもニコッと微笑むと、なんとなく楽しくなりませんか。体で頭をごまかすというか、なんとなくそれで直っていくというのはありましたね。ありましたか? セックスレスの経験って。

川崎:私はいま44歳で、年齢的にも日々ガタを感じています(笑)。それに、やらなきゃいけないことも、ごまんとあるじゃないですか。仕事も家事もしなきゃいけない、でも明日のために寝なきゃいけない。私にとって生殖としてのセックスは終わっているので、嗜好品であって必需品じゃないんですよね。だから、やっぱり後回しにはなってしまいますね。ただ、うちは結婚してから9年経ちましたが、とにかく会話が多い夫婦です。

一徹:セックスについてですか?

川崎:それもそうだし、いろんなことについて。仕事がどういう状況でどんなことに困っていて、今こういうことをしようとしているとか、子どもの話とか。夫が仕事から帰ってきてから、ご飯を食べながら女友達みたいによく話すんです。だからうちではセックスよりも今は会話に重きを置いていますね。1日1回は話して、お互いストレス解消というか。

一徹:理想的ですね。

川崎:子どもたちが次の日も朝早いから、早く寝なきゃいけない、だからそのときに一気に喋る。会話に限らず、夫婦のコミュニケーションができていればいいんじゃないかなと私たちは思っていますが、バランスは必要ですよね。結局セックスも会話もコミュニケーションなので。

■セックスレスでも終わりが来ない夫婦の秘訣

川崎:一徹さんは、夫婦仲良しの秘訣は何ですか?

一徹:ぼくは特殊な仕事をしているじゃないですか。でも奥さんは理解をしてくれているので、そこがやっぱり一番ですね、奥さんには本当に感謝しかない。ぼくはこの仕事をやっていると彼女に伝えて、納得した上で結婚・出産をしてくれたので。

川崎:なかなか理解と納得が難しいジャンルですよね。

一徹:頭が上がらないです。軽いハグをしたり、マッサージしたりしながら、その日1日にあったことを話すというのは、毎日ではないですがしていますね。

川崎:うちも家族全員ハグとキス、マッサージは定期的にしていますね。もう習慣というか。最近思うのですが、感謝の強い夫婦って続く気がします。極端な話、仮にセックスが少なくなったり、セックスレスになったりしたとしても。私は今から20年ぐらい前に起業して、当時は女社長って今よりずっといかつい存在だと思われていたので、まあモテなかったんですよ(笑)。でも、今の夫は「へぇ、すごいね」くらいで、怯えずにライバル視することもなく。私の前の夫の子どもも育ててくれて。そういう私と娘を受け入れてくれたことで、もう人としての感謝が根底にしっかりあるんですね。だから別れるっていう選択肢はないのかなと思いますね。

一徹:ちなみに家事の分担はどうなってるんですか?

川崎:その当時は彼が100%家事育児をやってくれていましたね。

一徹:専業主夫をされていた時期もあるんですね。最近、夫婦どちらかが経済的に自立していて、どちらかを養うというのも、別れない秘訣なのかなと思うようになりました。女性の方が経済的に自立すると、家を出ていくという選択肢もあるじゃないですか。

川崎:そうですね。自分に仕事がある人の方が、かつての私(バツイチ)がそうですが堪え性がないというか。

一徹:最悪、別れればいいというのがありますからね。でも自分を受け入れてくれる人とはなかなか出会えないですよね。「この人だったらちゃんと受け入れてくれる」みたいな感覚、ほかにもありますか?

川崎:私がシングルマザーだったときに、公園でお父さんに肩車をしてもらっている子を見て娘がうらやましそうにしていて、もう胸をかきむしられるような思いだったんです。だから私の場合、パートナーは“公園で娘を肩車してくれるような人”っていうイメージがまずありまして。いまの夫と出会ったときも娘と一緒だったんですよ。そのとき娘と肩車して遊んでいるのを見て、「いた!」と思って(笑)。いろんな男性と出会っても、女社長って言うと、当時はやっぱり引かれたんですよ。「年収いくらなんですか?」とか「何系列の会社なんですか?」とか根掘り葉掘り聞かれて。でもうちの夫は「へぇ~」みたいな反応で、よくわかってなくて(笑)。

一徹:ご主人はダンサーさんでしたっけ?

川崎:当時はダンサーでしたね。彼の天然っぷりにも、ビジネス社会を知らなかったところにも助けられ、すごく受入れられた感じがしました。

一徹:そこから付き合って、肉体関係もあったけどだんだん減ってきて、これでは良くないとなったときは抵抗なく話し合えたんですか?

川崎:私の方が8歳上なので、向こうの方が若いし、体力があるじゃないですか。私は仕事でストレスが溜まって疲れていたこともあったので、そこでまた夫とじっくり話して、解決してました。仕事や会食を減らしたりして、時間を作って。

一徹:仕事をコントロールできるのは社長の強みですね。

■性的な欲求解消だけならひとりでもできる

一徹:逆に川崎さんの方が性欲が強くて、旦那さんの方が性欲がなかったときはどうするんですか?

川崎:そういうことはないですね。彼は元々ダンサーだし、今もストレッチトレーナーなので体で表現するタイプ。私の方がストレスがたまると頭でいろいろ考えちゃって、そういう気分にならなくなる。根が理屈っぽいので、セックスより酒が飲みたいんですよね。

一徹:ぼくの作品を観てくださる方で、結婚しているご夫婦だと、男性の方が忙しくてくたくたで帰ってきて、女性の方は旦那さんとそういうことしたくても「ごめん、そういう気分じゃないんだ」って断られちゃう。やっぱりセックスってふたりでやるものなので。

川崎:なんだか耳が痛いです(笑)。

一徹:でも夫もふたりの生活のためにがんばってる。だったら、ときめきじゃなくて本当に性的な欲求だけを解消させるなら、自分でできるんですよね、いわゆるセルフプレジャーを。

川崎:でも結婚していると難しいかも。どこでやるの?

一徹:旦那さんがいないときですかね。子どもも保育園に行っているときとか。今はスマホがあるので、ちょっとトイレに行って動画を観たりするらしいんですね。

川崎:へぇ、今度夫と観てみよう。

一徹:ありがとうございます(笑)。だから、そういうのもいいですよね、男性もしているんだから、女性も。

川崎:そうですね、そういうグッズがあって、使うのがあたりまえになれば。でもグッズって、皆、家のどこに置いているんですかね。子どもに見つかったら最悪ですよね(笑)。夫婦でラブホテルに行くのもアリですよね。

<一徹さん×川崎貴子さんの対談「中編」に続く>

Text=芳賀直美

川崎貴子さんのプロフィール

1972年生まれ。埼玉県出身。1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。女性に特化した人材紹介業、教育事業、女性活用コンサルティング事業を展開。女性誌での執筆活動や講演多数。著書に『モテと非モテの境界線』(講談社、二村ヒトシ氏との共著)、『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)、『私たちが仕事を辞めてはいけない57の理由』(大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(KKベストセラーズ)、『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)がある。2014年より株式会社ninoya取締役を兼任し、ブログ「酒と泪と女と女」を執筆。婚活結社「魔女のサバト」主宰。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は2万人以上。「女性マネージメントのプロ」「黒魔女」の異名を取る。11歳と4歳の娘を持つワーキングマザーでもある。キャリア女性向け婚活サイト「キャリ婚」共働き世代の独身男性会員募集スタート!

一徹さんのプロフィール

業界初のメーカー専属AV男優として、女性向けAVメーカー「SILKLABO」で活動中。人気エロメンとして、TV・ラジオ・雑誌・イベント等出演中。

ブログ:http://blog.livedoor.jp/silk_ittetsu/
Twitter:@ittetsu_silk

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DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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