明確なビジョンが婚活を変える。
自分の中で結婚の意味を咀嚼し、具体的なビジョンを描いたところで、婚活のスタート地点に立ったといえるのではないか――。Webマーケティング会社経営者の視点から、婚活のヒントを提案する連載、始まります。
はじめまして、三浦拓郎と申します。10年前に入社したWebマーケティング会社で、現在は社長として、経営の仕事をしています。ご縁あってこの度DRESSで、婚活に関する連載をさせていただくこととなりました。
なぜ経営者が婚活の話? と不思議に感じる方がいるかもしれません。私自身もそう思わなくはありませんが、物事をうまく進めるには、何事にも共通するものがあるのではないかと、年々感じるようになっています。
たとえば、上手なビジネスの進め方と、円滑なコミュニケーションの仕方に共通項がある、というように。私自身が10年で経営者になる過程で学んだビジネス視点とWebマーケティングのプロとしてのノウハウが、婚活中の女性にとって少しでもヒントになれば幸いです。
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人とのつながりが多い経営者だからか、毎月のように結婚式のお誘いをいただく。
結婚式は、何回出席しても慣れない、というのが本音だ。
ぼく自身はというと、結婚しているし、子どももいて幸せな家庭を作ろうと日々努力しているが、そもそも「結婚」というものの意味がよくわかっていない。
なんとなく、今ならいいかなというタイミングで決めたような気もするし、彼女に促されたような気もする。
そもそも、結婚なんて制度は、誰がどうやって始めたのか。なぜ、世界のどこにも、同じ制度があるのだろうか。
ウィキペディアで「結婚」を調べると「夫婦間の継続的な性的結合を基礎とした社会的経済的結合で、その間に生まれた子が嫡出子として認められる関係」と記載されている。
正直、理解しづらい。
この制度、誰がどうやって決めたんだ。
独占欲の強い男性かエラい人あたりが、トップダウンで決めたのだろうか。
■「子どもがほしい」から結婚する人たち
結婚の意味は、学校で教わるわけでもないのに、常識として受け入れなければいけないものになっている。
「これ、飲んでみなよ?」と見知らぬ他人から渡された錠剤を、何ひとつ疑うことなく、飲むようなものではないか。
そんな状態で、結婚をゴリ押ししてくる世の中では、男性が結婚をためらうのも仕方ない。
何人かに結婚する理由を聞いてみると、「子どもがほしいから」という意見が多かった。子どもを作るための通過点が結婚なのだろうか。
ぽくは高校卒業後、3年ほどイギリスで生活していたけど、日本でも海外でも共通して言えるのは、女性の多くが「結婚して、子どもを産むことが幸せである」と教えられることだろう。
「呼吸をする」
「お腹が空く」
「恋をする」
そんな自然の摂理と同列で、「結婚をする」と教えられる。
■何のために結婚したい?
「君はなぜ、結婚したいの?」
この問いは、どことなく、次の質問に似ている。「君はなぜ、働くの?」
仕事でうまくいっている人や経営者の、この質問に対する回答はなかなかイカしている。
「幼少期、自分の家庭環境は良くなかった。だから自分自身はしっかり稼いで、家族に負担をかけたくない」
逆に、あまり仕事がうまくいっていない人たちの回答はこうだ。
「何か世の役に立ちたいんですよね」
あまりに曖昧で、本当に心からそう思っているのか疑わざるを得ない回答だと思う。会社から教えられたことをそのまま言っているのだろう。
なぜそうしたいのかを明確にし、自分の中で咀嚼し、どこに向かおうとしているのかを自分で把握することは、何においても重要だ。
つまり、結果はビジョンの差だ。
■婚活を始める前に、明確なビジョンを描こう
いかに明確なビジョンをイメージするかで、仕事も恋愛も結果が変わってくるのだと思う。成功している人は必ず、明確なビジョンを描いている。
「君はなぜ、結婚したいの?」
それが幸せだと教えられたから?
そうではないと思う。
結婚をしなくても、子どもがいなくても幸せはたくさんある。
結婚して、何を手に入れたいのか。結婚するとしないのとでは、何が違ってくるのか。婚活に行き詰まっている人は、なぜ結婚したいのかを明確にできていないのではないだろうか。
自分自身の中で、結婚というものの意味を咀嚼し、具体的なビジョンを描いたところで、ようやく婚活のスタート地点に立ったといえるのではなかろうか。
成功者は必ず、明確なビジョンを描くのだ。
■まとめ
婚活は、結婚する理由とビジョンを明確にすることから始まる。