デキる女の決断クローゼット #2 素爪×ストッキング×サンダルは「おばさん」度を上げる
素爪とストッキングとサンダル――この組み合わせは最恐です。どう見ても「夏によくいるおばさんファッション」でしかありません。では、どうすれば涼やかで、若々しい足元になる? 答えは「細部を磨くこと」にありました。
サンダルの履きかたで、おばさん度がわかります。つま先・指先は女としての現役感がハッキリと現れる場所。ドラッグストアのプチプラを賢く利用して「末端」を整え、女を磨いていきましょう。
■年齢に関係なく生息してる!「夏のサンダルおばさん」
サンダルの季節です。毎年この時期になると、気になってしかたがないことがあります。
それは「パンツの下にナチュラルストッキングを履いた、サンダル履きの女性」。
べたっとしたローヒールのサンダルから見えるつま先に、うすぼんやりとしたストッキングが暑苦しくかぶさっています。そしてたいてい、透けて見えるつま先は、ネイルが塗られていない「素爪」です。ふくらはぎの一番太いところで終わっている丈のパンツに、お尻の隠れる半端に長いカーディガンを羽織っていることも多く、電車の1車両につき3人ほどの割合で遭遇します。中には20代とおぼしき女性もちらほらいて、これをやる年齢層は幅広いのも特徴です。
「アナタ、それをやっちゃあ、おばさんよっ!」
電車の座席の正面に座った「夏のおばさん」の足元から目が離せなくなり、私はついそう話しかけたくなります。だいいちそれ、暑くないですか? パンツの下のストッキングのウエストゴム部分に、あせもができそう。サンダルというのは、足元を涼しげに装うためのアイテムのはず。なのに、せっかくのつま先をわざわざ暑苦しく覆ってしまうのは、「浴衣に足袋」と同じくらい野暮なこと。
「だって、靴ズレできるんだも〜ん」なんて反論が返ってきそうです。
確かに靴ズレはツラいですね。でしたら、たくさん歩く日は、いっそスニーカーを履いてはどうでしょうか。おおむね「おばさん化」というのは、「見ため」を無視して、「機能」や「楽チンさ」だけを優先してしまうことで起きるものです。
■つま先・指先は、女性らしさのリトマス試験紙
足のつま先と手の指先は、セックスに最も近い場所だと私は思っています。
デート中、そろそろ手をつなぎたいな……と思ったとき、
「◯◯ちゃんって、生命線長い?」とか「わあ、手、おっきいんだね〜」
なんて、相手の手をとったり、手のひらを重ね合わせたりするじゃないですか。
まあ、たいていの場合、いきなり押し倒すなんてことはせず、まずはこうして手のスキンシップで「この先アリ? ナシ?」を確認し合うわけです。
また、いざ!男性とそのような関係に……となったとき、女性のつま先が、思いのほか男性の顔の近くにくる体勢になるということも、大人の女性だったらご存じですよね。
ですから、つま先・指先に気を配っているかどうかは、女としての現役感を試されるリトマス試験紙のようなもの。実際セックスレスかどうかなどということは別として(笑)、「ストッキング+素爪」=「男の目線なんて気にしてません。女捨ててるし。ガハハ!」と公言しているようなものです。
ある程度年齢を重ねた女性は、「素のままできれい」がだんだんキツくなってきます。いつも靴に押し込められ、痛めつけられている足先ならなおさら、手をかけケアしてあげて、「女を整える」ことが大切なのではないでしょうか。つま先・指先がきれいだと、しぐさも女性らしくなりますよね。流行の服とメイクなのに素爪の人よりも、服は同じでも細部を整えている人の方が、洗練されて見えるのです。
なにも毎月ネイルサロンに通わなくても、それこそプチプラの出番です。ドラッグストアや100円ショップにだって、安価で可愛いマニキュアがたくさん売られています。指先ではちょっと冒険と思えるカラフルな色も、つま先ならチャレンジしやすいはず。職業柄ネイルNGなかたは、ヤスリできれいに形を整え、磨いた桜色の指先にするだけで、すいぶん気分が変わると思います。
ストッキングは脱いで、つま先・指先の底上げに小さな投資を。おばさん化は、足もとから忍び寄ることをお忘れなく!
●まとめ
おしゃれは末端に宿るもの。つま先・指先を整えれば、新しいブラウスを1枚買うよりも、おしゃれな人に近づける。
デキる女の決断クローゼット #1 私、プチプラで幸せになれますか?