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飲み会がムリならプチ豪華なランチ会を!チーム内コミュニケーションを質を上げる方法

チームを作る際の進化のモデルのひとつ“タックマンモデル”をご存知でしょうか? チームは作ったら機能し始めるのではなく、いくつかの段階を経て成熟していくのです。その際のコミュニケーションの量と質を高める工夫をお伝えします。

飲み会がムリならプチ豪華なランチ会を!チーム内コミュニケーションを質を上げる方法

新年度が始まって3ヶ月、新しい環境に移った人や新しいメンバーを向かい入れた人も、そろそろ環境になじんできたころでしょうか。仕事柄、様々な業種業態の組織におうかがいするのですが、「チームとしての一体感があるな」と感じるところは、決まってコミュニケーションを重要視しています。

チームを作る際の進化のモデルのひとつとして“タックマンモデル”というものがあります。心理学者のタックマンが提唱するモデルで、チームは形成されただけで機能し始めることはなく、4つ(ないしは5つ)の段階を踏んで成熟していく、という考え方です。

■チームを作っただけでは始まらない

チームメンバーがお互いのことをよく知らず、共通の目的も理解せず、顔色をうかがっているような時期(フォーミング、形成)から始まり、チームの目的や役割などについて意見を発信し始めたことで対立しているような時期(ストーミング、混乱)を経て、目的や役割が一致してチームメンバーの関係性が安定し行動規範が生まれる時期(ノーミング、統一)を迎え、チームに一体感が生まれて目標達成に力を集中できることで成果につながる(パフォーミング、機能)といったものです。

ここで大切なのは、意見の対立を避けてお互いの顔色を探っているだけでもチームとしては機能しないということ。さらに、対立ばかりしてお互いのことを理解しようとしないことも成果にはつながらない。つまり、混乱期を避けずに受け入れつつ、いかに早くその時期を乗り越えて、チームとしてまとまっていくか、ということ。そして、形成期から混乱期に移行するにはコミュニケーションの“量”が、混乱期から統一期に移行するには“質”を重視すべきだということ。

■コミュニケーションの量と質を上げる仕組みをつくろう

では、コミュニケーションの量はどうやって増やすの? 日中は仕事が詰まっていて話をする時間すら持てないから、業務後の飲み会だとか……? と思ってしまいがちですよね。そこで私が提案したいのは、「飲み会ではないけれど、飲み会と同じような役割を果たす時間を作る」こと。

たとえば、私たちの会社は子育てや介護、学びのために夜の時間を使いたい、というメンバーも多くいます。そのため、夜の時間の飲み会はどうしても難しくなるので、ランチの時間を使って情報交換を密にしています。固定メンバーではなく、いろいろな人と交流を深めてもらうためにも、時には全員集まって少し豪華なケータリングを準備したりと、ランチが楽しみになる工夫をしています。また、必ずメンターを設定し、メンターとの面談には費用を補助していつでも相談できるような仕組みを作っています。ランチであれば、同じエリアにオフィスがある友人とも情報交換しやすくなる、かもしれません。

上手にコミュニケーションの量と質を上げる仕組みを作ることで、仕事の成果の質も変わるかも! ぜひあなたらしいスタイルを考えてみてくださいね!

大塚 万紀子

株式会社ワーク・ライフバランス創業メンバー・パートナーコンサルタント。 「ライフの充実がワークの質を向上させる」というワーク・ライフバランスの真髄を伝え、働き方改革のコンサルティングを行っている。これまでに1000社を越える...

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