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時短の時代はおわり

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インタビューや取材の際、わたしが発した言葉をライターさんがさらに伝わる文章に変身させ、世に送り出してくださる。原稿チェックのタイミングで、わたしがそれに赤入れ(修正)する“使わない言葉”とその理由について。

時短の時代はおわり

わたしがお話したことを、伝わりやすい言葉として形にしてくださるのがライターの方々。
まさに、そう言いたかったんです!と感動し、あぁこう言うと伝わりやすいんだ、と学ばせていただくことも多い。

雑誌だと旬っぽさもポイントになるから、キャッチーな美容語に変換されることがよくあるのだけれど、かならず修正してお戻しする言葉がある。

そのひとつが、「時短」。

“忙しいと感じるかどうかは、自分のエネルギーの使い方次第”と前回のコラム(「忙しい」と感じない働き方。)で書いたとおりで、忙しいという言葉に感じていた違和感が、時短に関しても、ある。

作業をシンプルにできる、というのは良い。
削ぎ落として、必要なものを見極める作業だから。

対して時短、というのは、“時間がなくて急いでいるから省略する”というところにネガティブ要素を感じるのです。

たとえば拭き取り洗顔。洗顔フォームを使わずに、化粧水をふくませたコットンでくるくると汚れをオフすると、潤いケアも同時にできるしくすみもオフされる、という美容法。

私はこれを、朝起きたときお肌の状態が良い日によくする。コットンの繊維が寝ている間についたほこりや小さなゴミなどをくるくる絡めとってくれるから。お肌が敏感なときはこの方法ではなくて、洗顔フォームを皮脂が気になるパーツだけ使って洗ったり、ぬるま湯洗顔をしたりする。

と、選択基準の中に“時間がないから”というのはないのです。

■心地よく生きたいなら、時短への意識をなくすこと

時間がない! と思う中で焦って「時短、時短!」と選択した美容って、きっと無呼吸でしていて、それを重ねていくと、あ〜もう面倒くさい! という気持ちになるはず。

時間を短く、というのは、時間に追われている、という前提があってこそ。
だから時短という言葉を見るとき、聞くときに、“わたしは時間がない”というのを一度飲み込んだ後に選択することになるもの。

わたしはこれからもずっと時間に追われたいのよ〜! と思う方ならば、時短を積み重ねていくのはぴったりなのだけれども、でも。心地よいリズムで生活するのが理想ならば、“時間を短くする”ことを意識するのをやめることから。

先ほど、原稿が「朝の時短ケア」という言葉であがってきたので、「朝のシンプルケア」に赤入れさせていただいたところ。

使わない言葉。それは無意識に、自分をくるしめている言葉。
ふわりと、優しく、心と足取りが軽くなる言葉を選んでいきたい。

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岡本 静香

美容家。1986年生まれ。大学生時代に始めた美容ブログ『静香のメイク日記』が女性からの絶大な支持を集め、現在は若手美容家として活躍中。2012年より日本すっぴん協会会長をつとめ、様々な美肌情報を伝えている。美容サロンの主催や...

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