カッコいい女をつくる、掛川紗矢香さんの10の習慣 #3 メルカリ執行役員
フリマアプリで有名なメルカリの執行役員、掛川紗矢香さんに普段心がけている「10の習慣」を聞きました。“カッコいい”と言われる女性たちには、内側にある揺るぎない芯を感じます。見た目だけではごまかせない凜とした佇まいをつくっているのは、日頃の習慣の積み重ねが大切なのですね。
1. 帰宅後にリフレッシュ時間を設ける
次の日から頑張ろうと思えるための切り替えを意識するようにしています。アニメが好きで、ほぼ毎日寝る前に見ています。意識して気持ちを切り替えることで「今日も1日終わったな」って気持ちになれます。あえて何も考えない日を意識的につくったり、仕事と関係ないことをするようにしています。
2. 24時までに寝て生産性UP
大抵24時までには寝るようにしています。昔は飲みに行って二次会まで参加することもありましたが、最近は一次会で帰ります。24時までに寝ているかどうかで、翌日の生産性が変わります。睡眠時間はだいたい6時間くらい。でも2時から6時間寝ても生産性は良くならないので、やはり早く寝ることが大事ですね。
3. 時間を効率的に使う
連続して別の業務をする際の気持ちの切り替えや、メールの返信を素早くするなど、時間を効率的に使うよう心がけています。私の場合、業務が多岐に渡り、繋がりのない仕事を並行して進めることも多いんです。だからこそ効率よく仕事を進めるために、TODOリストやカレンダーで細かく管理しながら進めています。
4. 緊張感を持ち続ける
業務の中で機密情報や個人情報を取り扱うことが多いので、慣れていることでも意識的に緊張感を持つようにしています。チームのメンバーにも口を酸っぱくして情報の取扱いについて話したり、適宜確認をしたりします。集中力を高めて、注意力散漫になるのを防ぎ、ミスが起きないような工夫を心がけています。
5. 捨てることを恐れない
やろうと思えば、仕事って無限にあるんですよね。なので、タスクを捨てることを恐れないのも大事なのかなと。今までいた会社でも「これやらない!」と決断するのが早いとよく言われました。今一番何をすべきかを常に気にして、今やるべきか、来月か、将来的にやる必要があるのかなど、早めに判断していますね。
6. 現状に甘んじない
自分に傲ったり、現状に甘んじたりしないよう気をつけています。無理に自分を大きく見せる必要はなくて、地道にやれば周りの人は見てくれていると思うんです。今の自分が頂点だと思わず、常に上を目指す。もっとがんばればいいものができる、と思う気持ちを忘れないようにしています。
7. ムダな会議をしない
メルカリは定例ミーティングが少ないんです。定例ってすぐに形骸化してしまうと思うんですよね。オフィスはフラットでオープン、壁際にはソファ席もあります。聞きたいことがあれば席まで行って聞けばいいですし、ソファ席などのスペースでサッと話したり、Slack(チャットツール)を活用してコミュニケーションをとったり、会議を入れる代わりに、その場で素早く解決するのが恒例になっています。
8. 礼儀を重んじる
たまに社内でも「古き良き時代の人だよね」と言われるくらい、礼儀を気にする方だと思います。学生時代から目上の人と食事に行ったら、すぐにお礼の連絡を入れるのが習慣です。会社のカルチャーにもよりますが、フレンドリーに話していると友だち感覚になって、あたりまえのことができなくなりがち。お礼や挨拶はきちんと言うべきだし、新年の挨拶も上司の席まで行って伝えています。
9. メンバーより早く帰宅する
弊社には「早めに帰る」という文化があります。全社的に効率化を意識しており、早く帰れる環境であると思います。とはいえ、先ほどお話した通り、私に古いメンタリティも残っているので(笑)、メンバーが変に気を遣って早く帰りづらいと感じることがないように、私はメンバーの誰よりも早く帰るようにしています。
10. メンバーと1対1で向き合う時間をとる
私は、あまり笑顔が得意ではなく、物事もストレートに伝える性格なので、皆と丁寧にコミュニケーションを図っているつもりです。先ほどお話した早めの帰宅時にも、必ず一人ひとりに声を掛けています。気に掛けている、いつもありがとうという気持ちを込めて。また、1対1のミーティングも2週間に1度は実施していて、仕事以外のプライベートな話も楽しみます。忙しくて普段たっぷり話す時間を取りづらい分、個別ミーティングでは密なコミュニケーションを大事にしています。
■まとめ
おもいきり働ける環境をつくるために、他社にはない制度づくりにも取り組んでいる掛川さん。ただ効率的に上を目指すだけではない、人とのつながりを大切にする姿勢が“カッコいい女”に必要な条件のようです。
Text=ミノシマタカコ
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