【世代別・都道府県別比較】フェムテック・フェムケアの実態
フェムテック・フェムケア意識に地域差はあるのか……。「iroha」を展開するTENGAが、Z世代からバブル世代までの女性2585人を対象に性生活に関する調査を実施し、都道府県別に比較した結果を報告。『月刊TENGA』では、Z世代を軸に他世代との比較を通じて、女性の性に関する変化を紐解きます。
目次
女性向けセルフプレジャーアイテムブランド「iroha」を展開する株式会社TENGAが、全国のZ世代からバブル世代までの女性2585人を対象に性生活に関する大規模な調査を実施しました。
特に注目されるZ世代を中心に、ミレニアル世代やロスジェネ世代、バブル世代との比較を通じて、時代とともに変化する女性の性の実態を詳しく紐解きます。
本記事では、「世代別・都道府県別」でフェムテック・フェムケアの実態を比較した調査結果をお伝えします。
フェムテック・フェムケアの認知度は全世代2割以下!
出典:月刊TENGA第50号(以下、記事内画像はすべて同じ)
・女性全体で、“フェムテック”の認知度は16.1%、“フェムケア”は15.7%
・世代別では、“フェムテック”の認知度が最も高い世代は、ロスジェネ世代(18.6%)で、“フェムケア”の認知度が最も高い世代は、Y世代(17.2%)
・“フェムテック”も“フェムケア”も「言葉も意味も知っている」と回答したのは、全世代1割以下
“フェムテック”認知度1位は東京都・千葉県、“フェムケア”認知度1位は千葉県!
・“フェムテック”の言葉の認知度1位は千葉県・東京都、“フェムケア”の言葉の認知度1位は千葉県
・“フェムテック”の「言葉も意味も知っている」と最も多く回答したのは神奈川県(12.7%)、“フェムケア”では神奈川県・千葉県・宮城県(14.5%)で、言葉の理解度と認知度でランキングが変化
・「言葉も意味も知らない」の回答数が多かった最も認知度が低い都道府県は、“フェムテック”は愛知県・島根県・宮崎県(92.7%)、“フェムケア”は高知県(94.5%)
Z世代・ミレニアル世代の5割以上が「月経管理アプリ」を利用。若い世代の方がフェムテック・フェムケアアイテムに関心が高い傾向
・Z世代・ミレ二アル世代の5割以上が「月経管理アプリ」を、約2割が「低用量ピル」を利用していることがわかりました。
・一方で、Z世代の約3割、Y世代の約4割、ロスジェネ世代・バブル世代の半数以上が、フェムテック・フェムケアのアイテムを特に使ったことがないということもわかりました。
“セクシャルウェルネス”の自己採点|全体平均は46.8点! Z世代は一番点数が高く51.0点
・自身のセクシャルウェルネスの点数の全体平均は46.8点でした。
「月刊TENGA45号」(2022年、n=800)では、女性の平均点は44.2点でした。2022年の調査から、+2.6点でセクシャルウェルネスの平均点が高くなっていることがわかります。
■地方格差が生まれている可能性あり
「ほとんどの女性が言葉の意味も知らないし、サービスの利用もしていない」ということが判明した今回の調査。認知度の低さが浮き彫りになる結果となりました。
特に、関東や大阪などの都市以外の場所ではその認知度がさらに低下傾向にあります。TENGAの犬飼さんは、知識の地方格差が広がっている可能性もあると危惧しています。
【調査概要】
・調査タイトル :全国の女性の性生活に関する調査
・調査主体 :株式会社TENGA
・調査方法 :インターネット調査
・調査対象者 :全国 /女性 /18~57歳世代 :Z世代(18~26歳) n=517、ミレニアル世代(27~35歳)n=517、Y世代(36~42歳)n=517、ロスジェネ世代(43~51歳)n=517、バブル世代(52~57歳)n=517
・調査期間 :2023年6月30日~7月3日
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合があります
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