マスクの肌荒れ対策。正しいスキンケアで快適なマスク生活を!
いまや生活に欠かせなくなった“マスク”。毎日マスクを着用していて肌荒れやニキビに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。それもそのはず、マスクには肌荒れの原因である「バリア機能の低下」を引き起こす要素がいくつかあるのです。そこで今回は、肌荒れを防ぐために「マスクによる肌荒れの原因」と「スキンケア法」をみていきましょう!
目次
マスクによる肌荒れの原因は?
マスクによる肌荒れの主な原因は、「摩擦」と「温度や湿度の変化」の2つです。原因を詳しく知り、効果的な肌荒れ対策に備えましょう!
原因1.マスクによる摩擦
顔の肌は、体よりもデリケート。マスクをつけたり外したりする“脱着”や、マスクをつけたまま話したり笑ったりする“表情の変化”による「摩擦」が原因で、健康な角質がはがれやすくなります。その結果、肌のバリア機能が低下することで、乾燥しやすく肌荒れしやすい肌になるのです。
原因2.マスクの着脱による温度や湿度の変化
マスクにより密閉されている部分は、私たちの吐く息によって外の空気よりも“高温多湿”になります。そのため、マスクをはずした瞬間に一気に肌周りの湿度や温度が低下し、角質の水分が奪われるという現象が起きるのです。
これは、お風呂に入っているときは乾燥しないのに、お風呂を出たとき一気に乾燥する現象と同じ原理。もし、マスクをはずした瞬間に肌の“ツッパリ感”を感じるなら、それは過度な乾燥が起こっている証拠です。
さらに、高温多湿な環境は汗や皮脂の分泌を増やし、毛穴詰まりの原因となります。毛穴詰まりは、悪化すると角栓や毛穴の黒ずみ、ニキビなどのトラブルに発展することも。マスクをする生活様式が広まり増えている「マスクニキビ」は、高温多湿による皮脂や汗の分泌が原因です。
マスク肌荒れを防ぐ「正しいスキンケア」
「マスクをする生活になってから肌が荒れるようになった」という方は、まずはスキンケアから見直しましょう!マスクによる肌荒れを防ぐためには、
・肌への刺激を避ける
・バリア機能を維持する
このふたつを意識してスキンケアをすることが大切です。
刺激が強いスキンケアアイテムの使用は避けよう
マスクによる摩擦や乾燥でバリア機能が低下している状態の肌に「刺激の強いスキンケアアイテム」を使うと肌荒れの原因になります。肌荒れが気になるときやゆらぎ肌のときは、スクラブ入り洗顔料や酵素洗顔、炭酸パックなど、肌に刺激を与えるアイテムは使用を避けてください。
洗顔・クレンジング時の乾燥に気をつけよう
肌が乾燥しやすいタイミングといえば、ズバリ洗顔(またはクレンジング)をするとき。顔を洗うときは以下の4つを意識して、過度な乾燥を防ぎましょう。
・熱いお湯を使わず、32〜34度前後のぬるま湯で洗う
・手やタオルで肌をゴシゴシこすらない
・顔を洗ったあとは、時間をおかずすぐに保湿する
・洗顔(またはクレンジング)は1分を目安に速やかに済ませる
また、ツッパリ感を感じる洗顔料は使用を避けましょう。
マスク中のメイク直しをこまめに! 汗・皮脂をそのままにしない
角栓やニキビを防ぐために、日中はこまめに汗や皮脂を拭き取りましょう。あぶらとり紙やティッシュ、または何も付いていないメイクスポンジを使って、肌をこすらず“押さえるように”皮脂を取るのがポイントです。
肌荒れ防止のためのメイク直しの手順
1.汗や皮脂をやさしく押さえてオフする
2.ファンデかコンシーラーで、崩れた部分だけをメイクし直す
3.フィクサーミストで仕上げ
マスクによる摩擦は、肌荒れの原因であるだけでなく、メイク崩れも引き起こしますよね。保湿成分が配合されている「フィクサーミスト」で仕上げをすることで、マスクへのメイク移りやメイクヨレを最小限にしましょう。
マスクの肌荒れ対策におすすめのアイテム・5選
ここからは、コスメコンシェルジュの筆者が実際に「使ってよかった!」と思うおすすめの肌荒れ対策コスメをご紹介します。
ニキビが気になる方におすすめ!「クリニーク」の拭き取り化粧水
マスクをするようになってニキビが増えてきた……という方は、拭き取り化粧水を取り入れてみて! こちらは、1日に1000本売れているというクリニークのベストセラー拭き取り化粧水シリーズ「アクネ クラリファイングローション」のニキビ肌向けアイテムです。オイル吸収パウダーが、ニキビの原因となる古い角質や余分な皮脂を吸収してくれます。
使い方は、コットンにローションを含ませ、肌をやさしく拭き取るようになでます。ニキビ肌向け以外にも「乾燥肌向け」「アルコールフリー」「脂性肌向け」など数種類のバリエーションがあるので、肌悩みによって使い分けるといいでしょう。
【商品情報】
CLINIQUE(クリニーク)アクネ クラリファイングローション(医薬部外品)200ml 4180円(税込)
ゆらぎがちな大人の肌に。「オルビス」の化粧水&保湿クリーム
与えるのではなく、肌本来の力を引き出すエイジングケア(*)を目指す「オルビスユー」の化粧水と保湿ジェルです。このシリーズは、化粧水とジェルのふたつの工程だけでスキンケアが完了するのも嬉しいポイント。保湿力のおかげか、テカリやメイク崩れが気にならなくなりました!
* 年齢に応じたスキンケア
どちらも、しっかり適量を使えば2〜3カ月使えるコスパの良さも魅力。ベタつきなく、ストレスフリーなもっちりとした使用感です。
【商品情報】
(左)オルビス オルビスユー ローション180mL 2970円(税込)
(右)オルビス オルビスユー モイスチャー 50g 3300円(税込)
ニキビ&毛穴のケアは「メラノCC」の集中美容液で
ニキビや毛穴、シミの対策が気になる方にぜひ使って欲しいのが、ビタミンC美容液。ロート製薬の「メラノCC」は、ニキビや毛穴、シミのケアに人気の成分「ビタミンC誘導体」に特化した美容液です。シンプルな配合成分で美容フリークの評価も高く、幅広い年代に人気の「バズりコスメ」でもあります。
1日に1回、4〜5滴の使用で約5~6カ月使えるコスパの良さはありがたい。気になる部分、または顔全体に塗って使用します。
【商品情報】
ロート製薬 メラノCC メンソレータムホワイトCG(医薬部外品)20ml 1210円(税込)
マスクで乾燥しやすい唇を「タカミリップ」でケア
マスクによる高温多湿の影響で、肌はもちろん唇も乾燥しやすくなります。こちらは、東京は青山にある美容皮膚科「タカミ」が開発したスキンケア発想のリップ。1日10回を目安に使用することで、乾燥や荒れを予防します。
防腐剤、合成着色剤、香料は不使用。さらっとした使用感で、後に使うリップの邪魔をしないのも嬉しいポイントです。縦じわのないふんわりしたリップを目指したい方におすすめ!
【商品情報】
TAKAMI タカミリップ7g 2420円(税込)
乾燥&メイク崩れ対策ができる「クラランス」のミスト化粧水
「メイクが崩れにくい!」とSNSを中心に話題になったクラランスのフィクサーミスト。メイクの仕上がりをキープしながら、ホコリやチリから肌を守ってくれます。もちろん、マスクへのメイク移り対策にもおすすめです。
天然由来のアロエベラエキス配合で、外出先での保湿にも。ローズ&フルーツの爽やかな香りはメイク直しの時間をリフレッシュタイムに格上げしてくれます。メイクの一番最後や、外出先でのお直しの最後に使いましょう。
【商品情報】
CLARINS(クラランス) フィックス メイクアップ 50ml 4400円(税込)
マスクで肌荒れした! 対処法は?
「対策していたけど、マスク荒れしてしまった……。」そんなときに試してほしい対処法をご紹介します。
まずは肌の汚れを落とそう
ニキビや毛穴、肌トラブルはさまざまだと思いますが、まずは肌を洗って清潔にしましょう。洗顔料やクレンジングの「洗浄力のやさしさ」は大切ですが、洗浄力がやさしすぎてメイクや皮脂汚れが落としきれなかった場合、その汚れが肌荒れの原因となります。しっかり汚れを落とせる洗浄剤を使って、メイク汚れや皮脂、ホコリや花粉を落としましょう。
また、肌荒れがかなり悪化しているときは、病院や美容皮膚科で診てもらうのもおすすめです。
ライターのおすすめ|やさしいのにしっかり落ちる!シュウウエムラの「アルティム8」
「刺激が強い」と思われがちなクレンジングオイルですが、こちらは植物由来のオイルが主成分でやさしく肌を洗い上げてくれます。メイク落としとしてはもちろん、朝の洗顔にもおすすめの一品です。毛穴の黒ずみや角栓、ニキビが気になるときは、適量のオイルを肌に乗せて10分ほど“オイルパック”してみて!
肌が荒れた日はノーファンデにする
ファンデを使わないメイクには、以下のようなメリットがあります。
・洗浄力の高いクレンジングを使わなくていい
・メイクが汚く崩れるのを防ぐ
・毛穴への負担を減らし、ニキビをできにくくする
・メイク時間を短縮できる
特に洗浄力の高いクレンジングは、肌荒れしている状態では負担になる可能性も。また、高温多湿でファンデがドロドロに崩れると、メイク直しもしずらくメイクや皮脂が酸化しやすい状態になりがちです。そのため、肌が荒れた日はノーファンデにしてみるのもおすすめ。ノーファンデメイクは、化粧下地やコントロールカラーを使って肌のアラを最大限カバーするのがポイントです。
ただし、資生堂の研究では「ノーファンデにするとインナードライになりやすい」という結果が出ています。これは、ファンデが水分量の維持や皮脂コントロールに役立っているため。ノーファンデにする日は、水分の蒸発を防いでくれるようなクリームを塗って、しっかり肌を保湿してからメイクをしてくださいね。
ライターのおすすめ|敏感肌さんも使いやすい「イハダ」の薬用バーム
資生堂の「IHADA」は、肌が敏感な方向けのスキンケアブランドです。水分の蒸発を防ぐ「ワセリン」や、抗炎症系の成分が配合されているのが敏感な肌に嬉しいポイント! シミのもととなるメラニンの生成を防ぐ有効成分「トラネキサム酸」も配合されています。化粧水と乳液で肌を整えたあと、顔全体に塗って肌を保湿しましょう。
マスク荒れを防止するために「スキンケア以外」で大切なこと
マスクによる肌荒れを防ぐために、お家でのスキンケア以外で実践してほしいことをいくつかご紹介します。
外せるときは、マスクを外そう
湿度の高い日本でのマスク生活は、対策しても肌荒れしやすいのが事実。そのため、外しても大丈夫なときはマスクを外して過ごすようにしましょう。
新型コロナウイルスが流行している現時点(2020年8月)、厚生労働省は、周囲の人と十分に距離が(2m以上)離れている場合は熱中症対策のためにマスクを外すことを推奨しています。気温や湿度が高いときは、水分をこまめにとって体調管理にも気をつけてくださいね。
通気性のいいマスクを使おう
高温多湿を対策するために、通気性に優れたマスクを使いましょう。綿(コットン)100%の布マスクなら、肌ざわりはサラサラで通気性も優れています。冬は暖かく、夏は涼しいのも綿の特徴。劣化するまで、季節を問わず使えます。
化学繊維で作られた不織布マスクは、人によってはかぶれたりアレルギーが起こることも。使い捨てマスク派の方は、肌が荒れたときや敏感なときだけでも綿製のマスクに切り替えるのがおすすめです。
ライターのおすすめ|綿100%の布マスク
こちらは、綿100%でできた布マスクです。耳ひもまで綿素材までできており、耳が痛くなりにくい仕様になっています。綿なので“ツルツルサラサラ”した肌ざわりが気持ちよく快適。防塵・アンチスモッグ・UVカット機能付きです。
マスクの摩擦を減らすグッズを使う
マスクによる肌荒れの原因のひとつ「摩擦」を防ぐためには、マスクに貼って使うズレ防止アイテムが使えます。マスクと肌の隙間を埋めることでズレを防ぎ、話したり笑ったりしてもマスクが擦れないのがメリットです。さまざまな種類があるので、ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。
ライターのおすすめ|マスクのズレを防ぐ「マスクにはるこちゃん」
マスクの上のフチに貼ることで、マスクのズレを防いでくれるアイテムです。肌に当たる部分はスポンジになっており、肌ざわりがよく圧迫感もないのが嬉しい。マジックテープを使ってマスクに貼るので、何度でも繰り返し使えます。話しているうちにマスクが下にずれ落ちてしまう方に特におすすめ!
マスクはこまめに洗って清潔に
マスクを洗わずに繰り返し使っている場合は、マスクに付着した雑菌が肌荒れの原因になります。ウイルス感染予防のためにはもちろん、肌荒れ予防のためにも、不織布マスクは1回使用したら捨て、布マスクは1回使ったら洗濯することを徹底しましょう。
また感染防止のために、使用済みのマスクは表も裏も触らないように気をつけて捨てましょう。外したマスクと水で薄めた家庭用漂白剤をジッパー付きの袋などに入れてもみ洗いする方法なら、マスクを触らずに洗濯することができますよ。
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