ZARAで見つけた! グスタフ・クリムトのアートTシャツがおしゃれ!
火曜日のファッションコラム担当は、R*ジャスミンさん。今回は、数カ月ぶりに訪れたZARAで出会った、アートTシャツが主役です。プリントされているのは、グスタフ・クリムトの「THE KISS」。特別感たっぷりの彩色を引き立てるコーデのコツを早速チェックしてみましょう。
先日、数カ月ぶりに訪れた「ZARA(ザラ)」で、Tシャツを購入しました。
店舗に入った瞬間、目に飛び込んできたのが「グスタフ・クリムト」の描いた絵がプリントされたこのTシャツ。オーストリアを代表する画家であるグスタフ・クリムトのなんともいえないおしゃれな世界観にすっかり魅了されてしまいました。
今回は、このクリムトのプリントTをコーディネートと共にご紹介します!
■マキシ丈スカートを合わせて、上下ZARAの休日スタイル
このTシャツにプリントされているのは、クリムトが1907年から1908年にかけて描いた「THE KISS」という作品です。クリムト本人とその恋人、エミーリエがモデルという説があります。
ふたりの周囲に金箔が大胆にあしらわれているのが特徴です。当時のウィーンではとても斬新で珍しい技法だったそうで、それはクリムト自身が日本画からインスピレーションを受けたことによるものといわれています。今見ても、新しさとどこか懐かしさを感じるのはそんなところからきているからかも! と合点がいきました。
この日はマキシ丈のスカートと合わせたコーディネートです。こちらのスカートもTシャツと一緒にZARAで購入したもの。
麻のような清涼感のある薄手の生地で、マキシでも重くならずに穿くことができます。かごバッグやグラディエーター風のサンダルといった夏らしい小物を合わせた、上下ZARAの休日スタイルでした。
■プリントTをオフィス仕様に
大胆な柄がプリントされたTシャツですが、ジャケットを羽織るときちんと感を出せます。
また、羽織りをプラスすることでプリントの出る面積が減少するため落ち着いた雰囲気に。金箔を多用している華やかな柄ですが、馴染ませカラーでもあるトープ色のジャケットで派手めな印象を中和すると、オフィスカジュアルとしても通用します。
ボトムスはネイビーのテーパードパンツを選びました。ラフな印象のTシャツには、あえてきれい目な雰囲気のボトムスを合わせるのが新鮮に感じられて個人的には気に入っています。
オフの日は、このTシャツにデニムや麻のワイドパンツを合わせて着回しても◎。大胆なプリントも白地だからさまざまなボトムスと相性がよく、着回し力にも長けています。
■魅了されるクリムトの世界
後ろの襟部分にはクリムトの紹介文がプリントされています。
実は、このTシャツに出会うまで、私はクリムトという画家を知りませんでした……。
Tシャツを買って帰ったところ、ウィーンに音楽留学していた次女がこのTシャツを見てすぐに「凄い! クリムトのTHE KISSだ!」と言って、クリムトのことをいろいろと教えてくれて初めて知りました。
クリムトの作品は現在、ウィーンのベルヴェデーレ宮殿で展示されているそうで、次女も鑑賞したとのことですが、とにかくこの絵がとても人気で、いつ行っても人だかりができてじっくり観ることができないほどだそうです。エミーリエとのエピソードが背景にある「THE KISS」は、それほど印象深く、人々の心を惹きつける魅力に溢れた絵なのでしょうね。
ZARAでこのTシャツを見つけなかったら、クリムトのことを知らずにいたかもしれません。いつかコロナが収まり、長期の休暇を取ることができたら絶対にウィーンのベルヴェデーレ宮殿を訪れて、クリムトの作品を実際に観てみたい! と思います。