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初めての整形手術。「三点留め埋没法」で二重まぶたにした話

メスを使わずに二重まぶたをつくる「三点留め埋没法」。カウンセリングから手術までの流れや術後の経過について、同手術の経験者である高嶋めいみさんが紹介します。文末の医師コメントもあわせてご覧ください。

初めての整形手術。「三点留め埋没法」で二重まぶたにした話

初めて美容整形手術を受けたのは、大学生のとき。メイド喫茶で働いていた友達が「見て! 2万円で二重にしたの」とうれしそうに話していたのを見て、そんなに安く、しかも簡単に二重にできるの!? と驚いたのが整形をしようと思うきっかけだった。

身近な人の話を聞くと、今まで別世界のように感じていた整形という行為が一気に具体的なものになり、自分もやってみようかな? という心境になったのだ。 

その頃、気になっていた子に温泉旅行に誘われたのも大きな理由のひとつ。気になる男性の前でアイプチを取って顔が変わるのが恥ずかしかったので、いっそ元からの二重に整形してしまおうと決めた。

■カウンセリングを受け、そのまま手術室へ

友人に話を聞いたりインターネットで情報を集めたりした結果、某美容外科で「三点留め埋没法」という手術を受けることにした。メスを使わず針と糸でまぶたを留めて二重を作る施術で、短時間で手軽に受けられ、腫れが早く引くこと、約12万円と比較的安価だったことも決め手になった。
 
予約した日に医師とカウンセリングをして、そのまま手術という流れだった。 

カウンセリングでは「どんな二重になりたいのか」「なりたい目のイメージはあるか」などを細かく聞かれる。こちらからの要望も伝えつつ、「あまり広くしすぎると不自然だからこのくらいの方がいいですよ」など医師の意見も聞きながらデザインを決め、料金を払った。

あまりにもあっさり手術まで決まってしまったので、心の整理なんてものをつける余裕はなく、あっという間に同じフロアにある手術室へ。

■笑気ガスのおかげで怖さは感じず、30分ほどで手術終了

初めての手術、とても緊張していた。 
痛みを感じにくくするため、手術前に「笑気麻酔」(笑気ガス麻酔、笑気吸入鎮静法とも呼ばれる)というものをする。笑気ガスを吸うと、周りの景色がフワンフワンして、広いホールにいるように音が反響して聞こえる。医師と看護師の声がやたら響いて二重に聞こえたのを良く覚えている。 

ガスが効いてきたところで、まぶたを裏返して麻酔の注射を打つ。その時は思わず頭の中で「痛い! なにするんだよ〜やめて〜〜」みたいな声をあげたけれど(もちろん声は出していないが)、笑気ガスのおかげで耐えられた。笑気麻酔なしで注射を打ったら、きっと耐えられないくらい痛かっただろう。

手術中は意識があるので、まぶたに通す糸やハサミが良く見えたが、頭がフワフワしてるので怖さは全く感じなかった。麻酔とはすごいものだ。 

手術は30分程度で終わり、すぐに頭がスッキリし始めた。目には少しの痛みと違和感。鏡を渡されて確認してみると、そこには腫れ上がった両眼が! それを見たときは、この腫れ本当に引くのかな? と不安になった。その日は傷口に塗る軟膏などを渡され、入浴時の注意などを聞いた後帰宅した。 

■手術後の経過

埋没法の手術は、個人差はあるが2週間くらいかけて徐々に腫れが収まってくるという。

入浴は翌日〜2日後くらいから、傷口を避けて優しく洗う。お酒やタバコは腫れが長引くので、手術直後は控えた方がいいとのこと。私は腫れの少ない細い糸で手術する方法を選んだので、1週間ほどで内出血と大きな腫れは引いていた。 

手術前の目元

手術後の目元

その期間は就活中だったので、メガネをかけて面接や説明会にも行ったが、面接官に何か言われることはなかった。2週間ほど経つと、腫れは収まり傷跡も綺麗になくなった。よほど注意して見ない限り、言わなければわからないだろうと思った。 

整形前はアイプチで二重にしていたので、整形後も化粧した後と同じ目になるようにデザインしてもらった。見た目的には整形前と変わらないが、心境の変化は大きい。

それまでの私は、たとえば好きな人の前では夜に化粧をしたまま寝て、朝早く起きてアイプチを直すことや、二重が取れてないか気になって眠れないこともあった。埋没法の手術を受けたことで、そういった悩みやストレスがなくなったのは、私にとってとても大きな変化だった。

■埋没法二重の注意点(専門医のコメント)

1.手術を受けるにあたり気をつけること

術前に医師と二重幅、形、カーブなどについて十分に具体的にカウンセリングしておく必要があります。漠然と「キレイな目元に」のようなあいまいな方向性ではなく、しっかりとシミュレーションしてもらい具体的なイメージを事前につかむことが大切です。

美容外科では、「ブジー」と呼ばれる細い針金をまぶたに当てることで、仕上がり結果をほぼ予測することができます。これが一番正確な結果予測法であり、コンピューターソフトを使ったCGシミュレーションで仕上がりを正しく予測することは基本的にできません。

また、ライン幅を選ぶ際に気を付けるべきポイントとして、あまりに広すぎる二重はおすすめできません。二重幅が広すぎると眠そうな目元となってしまうことがあります。無理なく作れる二重の幅は、一般的には目を閉じた状態で睫毛の生え際から4〜8mmが限界です。逆に生え際から4mm以下のようなかなり狭い二重を作る際も、二重ラインが取れて元に戻りやすくなるなどのデメリットが生じますので注意が必要です。

2.手術後の適切な手入れ

術後にすべきこと、してはならないことのリストは各クリニックによってかなりの違いがありますので、あくまで一般的な考え方をご紹介します。

術後の腫れ・内出血の対策としては、アイスパックなどで冷やすことはある程度有効です。少なくとも手術当日は行うことを推奨します。

血流の良くなることを控えるという意味では、入浴は腫れがある程度落ち着くまでの1週間は湯船に浸かることは控え、温めのシャワーのみとしたほうが良いです。もちろん、アルコール、香辛料、塩分の摂取を控えるなども腫れ・むくみ対策として心がけましょう。寝る時に枕を少し高くして寝るなども有効な方法です。

そして、洗顔・メイクオフの際にまぶたに指で触れるときはできるだけソフトタッチでお願いします。埋没法で使用する糸は、通常髪の毛くらいの細さのナイロン糸を使用しているので、強い力で押したりすると糸が切れてラインが取れてしまったりすることもあるからです。

3.手術中の痛みと術後経過

手術に伴う痛みの感じ方は、かなりの個人差があるため一概には言えませんが、通常この手術は局所麻酔注射単独で十分に行える手術です。但し、手術に対する不安感がとても強い方や注射の痛みに対して極度に弱い方は、記事中にあるように、ごくまれに笑気ガスや静脈麻酔を併用することもあります。

その他、痛みを軽減する処置として術前に麻酔クリームを塗布したり、特別に細い針をオプションとして用意しているクリニックも多いです。術後のダウンタイム(腫れ・内出血)は医師のもつ技術レベルによってかなり左右されます。熟練した経験値の高い美容外科医であれば、ほとんど腫れを生じさせずに仕上げることはできます。仮にわずかな腫れが生じたとしても、引くのに最長で1〜2週間くらいが目安となります。

しかし、クリニックの技術レベルによっては数カ月にわたって腫れが続いたという話も(患者さんご自身の口から)聞くこともありますので、一概には言えません。

監修医師プロフィール

みずほ クリニック
院長  小松磨史

1995年 札幌医科大学・形成外科にて医師としての経歴がスタート。 形成外科専門医を取得後、形成外科のなかでもとりわけ美容外科を極めるべく大手美容外科に入局し美容外科専門医として長く修業を積む。 10年間の形成外科医時代につちかった技術と、 さらにプラス10年間の美容外科医としての経験をうまくミックス融合させて相乗効果を発揮し、質の高い美容医療を提供している。

高嶋めいみ

AV女優。整形ビフォーアフターツイートで話題になったコスプレイヤー。特技は工作と音楽

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