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昭和の言葉あるある【着衣編】

着るものの呼び方って難しい……。たとえば、ガウチョパンツはキュロットではないのか。デニム生地で作られたパンツの正しい呼び名はなにか。うっかり呼び方を間違えると、たちまち昭和生まれ認定されてしまう! リスキーかつ愛すべき言葉たちを取り上げます。

昭和の言葉あるある【着衣編】

■とっくりセーター

タートルネックセーターのこと。
形が徳利(とっくり)に似ていることから。

「『タートルネック』って地味に言いにくいから『とっくり』でいいのに」が、昭和生まれの本音。

■チョッキ

ベストのこと。

年配の男性がツイードっぽいジャケットの下に重ね着しているような、ウール素材のフェアアイル柄のを見ると、今でもとっさに「チョッキ」という言葉が思い浮かぶ。

「ベストより断然、発音しやすいし分かりやすい」と、思っている昭和生まれは多いはず。

■ズロース

ゆったりシルエットのパンツタイプの下着。

「ドロワーズ」と呼びたくなるような可愛いヤツではなく、あくまでも機能重視のアイテム。

■コールテン

コーデュロイのこと。

「『コーデュロイってめちゃ言いにくい。舌噛みそう』と言いたいけれど、「天ぷら」とか「ところてん」みたいな食べ物だと思われそう」と、昭和生まれは全員思っているはず。

■シミーズ

チュニックタイプの下着で、太ももあたりまで覆うキャミソールのこと。
基本、見せないやつ。
でも、ときどき見えてしまっている人がいて、その様子を「はみシミ」と呼んでいた。

■ズボン

「『パンツ』だとさすがに下着と紛らわしくない? ズボンでいいじゃない」と、内心しっくりこないと思いながらも無理やり「パンツ」と言うことにしている昭和生まれは多いと思う。

鈴木一禾

ライター、編集者。相撲とロマコメ、フランス近代音楽が好き。

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