かに座の３大“自分ルール”

かに座は、「自分のテリトリー」とそれ以外の場所をハッキリ区別するタイプ。

味方、ファミリーと認める人には本音をさらけ出して打ち解けますが、仲良くなる必要がない人や、敵とみなした人には素の自分を見せません。警戒心が強く、自分や大切な人たちが傷つくことを嫌って常に用心しています。

これは、かに座が自己防衛にすぐれたディフェンシブタイプである証拠。「守ること」が、人生を生きる上で重要なルールになっているのです。

そのため、かに座には厳しい一面があります。厳しさがないと、身の危険を感じた時に拒否や攻撃のスタンスを取れないので、それが本質だと言えるでしょう。友人や恋人には良かれと思ってダメ出しを言いますし、自分に対しても甘えを許さないはず。

でも、かに座が厳しいことを言うのは、愛する人たちを心から思うからこそ。生ぬるい上辺だけの関係を嫌うので、常に本気で向き合おうとするのです。

だから、親友や恋人が困った状況に陥ると、かに座は真っ先にかけつけて助けようとします。心を許した人は家族も同然と考えるので、居ても立っても居られなくなるはず。自分を犠牲にしても「守りたい」と思うでしょう。それほど、かに座は強く深い愛を持つのです。

■ルールその２「恋愛の先に結婚がある」

かに座にとって、恋愛感情と慈愛の境界線は曖昧かもしれません。適齢期かどうかに関係なく、好きになる人に対しては結婚してもいいと少なからず思うはず。

でもそれは、かに座が結婚に強いあこがれを抱くタイプだから……とは限らないのです。それよりも、恋人には血がつながった家族と同じくらい深い愛を注ぐことが理由になるでしょう。世の中には「恋愛と結婚は別物」と考える人も多いですが、かに座は「恋愛の先に結婚がある」というマイルールを持つのです。

そのため、恋人にはよく尽くし、密着度が高い関係を築くはず。どちらかの家に半同棲状態になったり、早い段階で一緒に住み始めたりするかもしれません。かに座は自分のテリトリーに恋人がいると安心するので、「一人になりたい」「適度な距離を置かないと息づまってしまう」とはあまり思わないでしょう。

また、そもそも恋愛と結婚が直結するタイプなため、かに座は良き妻になり、良き母にもなれます。外では慎ましく夫を立てても、家の中ではしっかりリーダーシップを取って安定した家庭を築くはずです。

■ルールその３「真剣になるほど厳しくなる」

かに座は勤勉で自分に厳しいタイプです。仕事ではスピードや利益も大事にしますが、自分が納得するレベルまで高めることに何よりこだわるでしょう。たとえ周りから褒められても、自身が満足できなければ「まだまだ上を目指せる」と貪欲に努力し続けるはずです。

ストイックで真面目なスタンスは周囲から信頼されるので、リーダー役を任されることがあるかもしれません。かに座本人は出世にそれほど興味がないとしても、面倒見が良く責任感があるため、自然とそうしたポジションに推し上げられていくはず。新人教育係や指導役としても高い能力を発揮できるでしょう。

ただ、かに座は、自分に対する厳しさと同じレベルを他人にも求めるところがあります。同じ注意を何度も繰り返したり、簡単作業でつまずいたりすると、どうしてもイライラしがちに。できる人と評価されながらも、陰では「鬼軍曹」と呼ばれて敬遠される可能性が。能力や経験の違いを認めて、個別のスキルに合わせた対応ができるとベストでしょう。

また、基本的に愛が深いので、かに座はできない人を安易に見捨てることはしません。鬼軍曹と言われながらも、とことん付き合い寄り添うスタンスに誰もが一目置くはずです。

■かに座とは……？

かに座は、他人をまるごと包み込むような大きな愛を持っています。厳しい面はあるのですが、「人間はもともと弱い生き物」と理解しているのでしょう。恋人が弱音を吐いても、部下が大失敗をしても、何だかんだで面倒を見ようとするのです。

そして、かに座は敵とみなした相手であれ、徹底的に叩き潰すことはしません。不快に思いながらも「とどめを刺してはいけない」と許すので、心を妬みや恨みに支配されないはず。

かに座は、愛の本質を本能的に理解している人たち。だからこそ、誰にとっても優しく頼りがいがあるのです。