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自分の好きなおしゃれを、自分の好きに追求する! 峰なゆかが贈る“ゆるいファッションの参考書”

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「年齢を重ねるにつれ、ファッションに悩みはじめた」「いつものメイクがなんだか似合わない」。アラサーからアラフォーは、このような変化を感じる人が多いといいます。『アラサーちゃん』『もっとオシャレな人って思われたい!』著者・峰なゆかさんに、大人のファッションの楽しみ方について聞きました。

自分の好きなおしゃれを、自分の好きに追求する! 峰なゆかが贈る“ゆるいファッションの参考書”

「もっとおしゃれになりたい!」
ズバリそれをタイトルに冠した峰なゆかさんのイラストエッセイ『もっとオシャレな人って思われたい!』が、11月に刊行されました。楽しく読み進められるのに、核心を突いた言葉がずらりと並ぶ作品です。

峰さんに、アラサーからのファッションの楽しみ方について聞きました。(聞き手:菅原さくら)

■すごくおしゃれな人の言うことは、逆に参考にならない

――モードファッション誌『Numéro TOKYO』で人気の連載『ふんいき美人ちゃん』。まずは『もっとオシャレな人って思われたい!』の元になった、この連載作品を描きはじめた経緯について教えてください。

峰なゆか(以下、峰):もともと同じ出版社の『週刊SPA!』で、アラサー世代の恋愛やセックスを描いた『アラサーちゃん』という4コマ漫画を連載していたんですね。そっちは男性誌だから、男の人が読んでピンとこないようなネタは入れないようにしていて。そのぶん、『Numéro TOKYO』では思いきりニッチなファッションの話を描きたかったんです。

それに、ファッション誌の巻末で連載なんて、めちゃくちゃかっこいいじゃないですか? とにかくおしゃれな仕事をやりたかったんですよ、描けるなら原稿料なんて要らないくらい(笑)。

――たしかに、おしゃれについて語る連載なんて、最高にかっこいいです(笑)。

峰:「私、美容やファッションに一家言あります」みたいなアピールをしたかったんです。言いたいだけで、べつに一家言ないんだけど(笑)。

すごくおしゃれな人の言うことって、おしゃれすぎてまったく参考にならないじゃないですか。だけど、私みたいに「おしゃれって思われたい」だけの人間が言うことなら、逆に多少は役に立つかもしれない。まったくやる気が出ないときにでも、軽い気持ちでこの本を読んで、なんとなく「おしゃれしてみようかな」って思ってもらえたらうれしいです。

■アラフォーになっても「おしゃれ」と「モテ」を両立したい

――そもそも峰さんにとって、ファッションってどういうものなんでしょうか。

峰:うーん……「参加証」的な感じですかね? ファッションって、ある程度どうにかしないと恋愛市場にも入り込めないし、おしゃれ界隈で相手にもしてもらえないと感じていて。でも、食欲とか睡眠欲とかに近い“人としての権利”だと思っています。

――誰もが自由に寝たり食べたりしているみたいに、自分の好きにやっていい当たり前のもの、というイメージでしょうか。峰さんはこれまで、どんなふうにファッションを楽しんできましたか?

峰:もっと若いころから、かわいいものや女子っぽいテイストが好きなのはずっと変わらないですね。でも最近は、なるべく色を取り入れたいっていう方向になってきました。鮮やかな色って、年を重ねた人ほど似合うと思うんです。

――つい地味になりがちだけど、似合う色を着ると肌もキレイに見えるし、やっぱり華やかですよね。アラフォーを迎えるにあたり、これから挑戦したいファッションなどはありますか?

峰:そうですね……「おしゃれ」と「モテ」を両立したいです。男ウケのいい40代ってものすごくコンサバになりがちだし、超おしゃれな40代は「ヤリたい!」って思われにくい気がするんだけど、私は両方捨てたくない。

年齢を重ねたことで「男ウケなんてどうでもいい! 自分の好きなものだけ着られるようになってすごく楽!」っていう人もいるし、それが楽しい人ももちろん素敵なんだけど、私はもうちょっと……なんというか「エロさ」を大事にしたいんだと思います。そういう人、あんまりいなくないですか?

――エロさとおしゃれの両立、たしかにいないかも……。峰さんがそのロールモデルになってくれたらうれしいです。

■信頼できるアドバイスをもとに、ファッションを楽しむ

峰さんの著書『アラサーちゃん』(全7巻)、『オシャレな人って思われたい!』『もっとオシャレな人って思われたい!』

――私自身はアラサーど真ん中で、ちょっと前の洋服やメイクが似合わなくなったり、なにを着ればいいかわからなくなったり……というファッション迷子に陥ってます。峰さんは、そんなことないですか?

峰:「メイクが古くなる問題」には、相当やばさを感じていますね。解決策として一番効いたのは、女子何人かで集まって、お互いのメイクについて指摘しあうこと。「もうちょっと眉毛太くしたほうがいいと思うよ」「まつ毛はもう少し控えめでもいいんじゃないかな?」とか言い合って、その場で直してみるんです。そしたら、会が終わるころにはみんな顔がばっちり若返ってて(笑)。これは洋服バージョンにも応用できますよね。

――なるほど……。でも友達とはいえ、指摘し合うのはなかなか気を使いませんか?

峰:私がやったときは、友達がネットで集めた初対面の人もいました。それはそれで、逆に指摘しやすかったですよ(笑)。あとは妹とか姉とか、そのくらい近しい人にズバッと指摘してもらうのもいいかもしれません。

――周りのアドバイスは、いつも素直に受け入れるほうですか?

峰:自分から聞いたときは、もちろん素直に受け入れます。でも、求めてないのにアドバイスされたらイラッとする。

たとえば、なんの予定もないのにやたらドレスアップする“ムダドレ”が、私のなかですごく流行ってる時期があったんですね。そしたらいきなり「その格好は男ウケが悪いから、もっとカジュアルに、スニーカーとか履けば?」と言われて。不要なアドバイスを押しつけられたせいで、私は「絶対に履くか! むしろ付け襟も増やしてやる」って、逆にエスカレートしちゃったんです

そうなるともう、復讐のためにドレスを着ているような感じですよね(笑)。怒りで過剰になりすぎちゃって、しばらく経ってから「私はこれが着たいんだっけ?」って、ふと我に返ったんですが。

『オシャレな人って思われたい!』より

■おしゃれテク「加齢に向き合う少しの工夫」「周りに寛容になる」

――峰さんは、加齢に伴う変化に落ち込んだりすることはありませんか?

峰:ありますよ! ちょっと前は、顔の加齢にすごくおびえてました。ヒアルロン酸を入れても入れても、ほうれい線を薄くするのが追いつかないんです。そのときはかなり病んでしまいました。

――どうやって元気を取り戻したんですか?

峰:口周りの筋肉を鍛えたら、ほうれい線が劇的に改善したんですよ。女子アナみたいに口角を上げて、つねにニヤニヤするだけのトレーニングなんですけど、それだけで顔の印象がぐっと変わりました。年を重ねるとひたすら下り坂かと思ってたら、意外と少しの対策で良くなることもあるんだな、って前向きになれたんです

「口角を常に上げるトレーニングはかなり効きました」

――自分に合う対策をいろいろ探してみるのはよさそうですね。そういう有益なネタもたくさん詰まった『もっとオシャレな人って思われたい!』で、気に入っているエピソードはどれでしょう?

峰:男性の美容に寛容になろうという「美の追求は万物共通!?」です。自分のやりたいファッションを心置きなく楽しむためには、相手の基準も緩ませたほうがいいと思うんですよ。で、そのためにはまず、自分の基準を緩ませたほうがいい。

『もっとオシャレな人って思われたい!』より

峰:例えば、美容に興味があって、コンシーラーとか塗ってるような男性は「ナチュラルが好き」とか言わない。ファッション大好きな男性は、いわゆる婚活推奨モテ服が好きとか言わないんですよ。私たちが「男の美容がキモい」って言ってたら、男の人も「ナチュラルメイクの女が好き」とか言い続けるわけです。

だから、男性にも美容を頑張ってもらったほうが、私のやれるファッションやメイクも広がると思うんですよね。

――お互い寛容になれば、お互い好きなものを選んで楽しめる、と。

峰:そうなんです。『もっとオシャレな人って思われたい!』は、そういうゆるいファッションの本。同時発売の『アラサーちゃん 無修正7』は、恋愛のお役立ち情報が満載の本です。「不倫するとこうなる!」とか「ベッドでこうするとこう見える!」とかね。“おもしろ&なるほど”の二本柱がある漫画は強いと聞いて、頑張って描きました(笑)。だからぜひ参考書として、悩める女性たちに読んでほしいです。

――ファッションや美容は『オシャレな人って思われたい!』、恋愛やセックスは『アラサーちゃん』。この2冊を押さえておけば、アラサーの日々がしんどいときも、かろやかに生きていけそうです。

扶桑社 「週刊SPA!」編集部にて

Photo/池田博美(@hiromi_ike

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菅原 さくら

1987年の早生まれ。ライター/編集者/雑誌「走るひと」副編集長。 パーソナルなインタビューや対談が得意です。ライフスタイル誌や女性誌、Webメディアいろいろ、 タイアップ記事、企業PR支援、キャッチコピーなど、さまざま...

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