『ぴちぴちピッチ』宝生波音のモチーフメイク。私だけの小さくて自由な世界
趣味がメイクなちこえさん。そんな彼女の連載『メイクの自由帳』では、もっと自由に自分の好きな綺麗を楽しむためのメイクを伝えていきます。漫画・アニメ×美容をテーマとしたメイクで、かわいいを楽しんでみませんか? 今回は『ぴちぴちピッチ』に登場する宝生波音のメイクをご紹介。
■『ぴちぴちピッチ』とは?
『マーメイドメロディぴちぴちピッチ』は、漫画:花森ぴんく/シナリオ:横手美智子先生により『なかよし』で連載されていた少女漫画『ぴちぴちピッチ』を原作として2003年にテレビアニメ化された作品。
人魚姫の伝説がモチーフとされているマーメイドプリンセス達が、海の平和と愛する人を守るために歌を武器に敵と戦うSFファンタジーで、人魚界の掟と人間との切ない恋に揺れる等身大のキャラクター達が魅力的に描かれています。
今回は『マーメイドメロディぴちぴちピッチ』に登場する、南大西洋のマーメイドプリンセス“宝生波音(ほうしょう はのん)”をモチーフにしたメイクをご紹介します。
■波音メイクの完成形
宝生波音ちゃんは、学校の制服や人魚の姿もかわいいのですが、やはり歌っている時が一番好きなので、歌唱時の衣装をベースにしています。
水色をメインカラーとして、随所にマーメイドの要素を取り入れています。チークとリップをオレンジに統一し、元気でキュートな印象に仕上げました。
アイメイク
リップメイク
■アイシャドウの塗り方
使用コスメ
ベースメイクとアイブロウを終えた状態から始めます。
まず、カラーコンタクトレンズを装着します(レンズの有無はご自身の生活環境に合わせてお決めください。無しでも成立するようにメイクを組んでいます)。
そして、アイシャドウとツールを準備してください。
必要な方は、ビューラー(A)をかけ、まつげのばらつきをコーム(B)で整えておきましょう。
STEP1:まぶたに色をのせる
POINT:きちんと塗らない
丸ブラシ(E)に白(C)を取り、まつげのキワを避けて上まぶたに塗ります。筆を黄色い丸の位置に押し当て、上へスライドさせましょう。
まつげのキワを避ける理由は、隅々まで塗ると堅い仕上がりになるからです。メイクによっては、こうしてラフに塗り、抜け感を作ることもあります。
STEP2:メインカラーを塗る
POINT:発色より艶を重視する
尖りブラシ(F)に水色(D)を複数回に分けて取り、まつげのキワを埋めます。境い目は白い部分にかかるようにすると、つなぎ目が自然ですよ。
ブレンディングブラシ(G)に水色ラメ(H)をつけ、ベースの白と同じ動きでなじませていきます。少し水色(D)を筆先に混ぜて青みを強めても素敵ですが、あまり水色が強いと肌から浮くので注意してください。
※筆を丸ブラシ(E)からブレンディングブラシ(G)に持ち替えた理由は、発色よりも艶を出すためです。
STEP3:メリハリをつける
POINT:欲張ってたくさん塗らない
水色ペンシル(I)を使い、目尻にラインを入れます。ほんの気持ち程度、ペンシルの先を内向きに動かすことで、人魚の尾ひれを連想させましょう。
尖りブラシ(F)に金色(J)を少し取り、下まつげのキワに塗ります。一度全体に筆を滑らせ、笑った時に盛り上がる位置に足すと、かわいく見えます。
■アイメイクにトッピング
使用コスメ
STEP1:きらめきを足す
POINT:肌が敏感な方は無理して付ける必要はない(お好みで)
星のアイシャドウ(L)を綿棒(K)ですくい、粘膜を避け、目の下に置きます。指の腹で密着させるように優しく広げます。
綿棒(K)の先にリキッドシャドウ(M)を塗り、ホログラム(N)をくっ付けて取り出し、眼球よりも上に塗りつけましょう。
屋外に長時間いる方は、つけまつげのノリで固定してください。本来はネイル用のパーツですので、使用の有無は読者さんの判断でお願いします。
STEP2:マスカラを塗る
POINT:軽く一度塗りが丁度いい
マスカラ(O)を上下まつげにサラッと塗ります(逆まつげの方は、紫の丸の位置は避けてください)。気になる箇所があれば、マスカラを塗った方と反対側からコーム(P)をかけましょう。今回は、まつげに時間をかけなくても良いです。
■オレンジで血色感をプラス
使用コスメ
チークを塗る
POINT:ツールを選んで好みの仕上がりに
クッションタイプのチーク(Q)を使えば、パウダーよりもフレッシュでみずみずしい頬になりますよ。
普段は、付属のパフを使えば良いですが、今回のようにアイメイクが主役の日は、ツールを替えてチークを淡く塗ってもかわいいですね。
好みの問題なので、3パターンのどれを選んだとしても正解です。
このメイクをした日は、平筆(S)だと少し物足りなかったため、キノコ型ブラシ(R)を使用しました。
■リップを仕上げていきます
使用コスメ
STEP1:口紅を塗る前の準備
POINT:なりたい唇を想像する
ベージュのペンシル(T)でリップラインを取ります。輪郭をスッキリさせたかったので、黄色い丸の部分は多めに塗りつぶしました。
下地(U)を塗り、1分置いてティッシュオフすれば、土台の完成です。
STEP2:唇の赤みを消す
POINT:もともと赤みがない方は不要
水色のシアーリップ(V)を唇全体に塗り、赤みを抑えます。チェリーレッドのリップオイル(W)を内側だけに塗りましょう。
STEP3:2種類目のリップオイルを塗る
POINT:ほんのりグラデーションを意識する
Wを塗っていない外側(Vしか塗られていない部分)にオレンジのリップオイル(X)を塗ります。
質感の異なるリップオイルを使う理由は、適当に塗ってもグラデーション風に見えるからです。テクスチャーがサッパリしている方(W)を唇の内側に塗ると、ベタつきが気にならないと思います。
STEP4:ラメを置いて仕上げる
POINT:量はチップ1回分でOK
WとXの境い目付近に、グリッター(Y)を置きます。
■深海ネイルで気分をあげる
ホログラムをたくさんのせたくて三度塗りしましたが、やや厚みが出るので、二度塗りで十分だと思います。
手の爪に塗ることができない方は、足の爪に塗ってもかわいいですよ。マーメイド感が増します! 使用したアイテムはPLANET NAIL PLB24 「深海の空中庭園」です。
■おわりに
『ぴちぴちピッチ』は、アニメのOP・EDはもちろん、作中の楽曲も大好き。口ずさむと楽しくなる曲ばかりです。当時は、主人公るちあと海斗の恋の行方に、子供ながらヤキモキしていました。特に、アニメの2期に登場するリヒトの妹(恋敵)が厄介で厄介で……!
波音は最初、人間を好きになったるちあに厳しい言葉をかけるのですが、その後すぐに波音も音楽の先生(人間)を好きになります。波音のまっすぐな想いが周りの人の心を動かし、ある事件が収束に向かうのですが、その結果は……。
仲間思いで恋に一直線な波音の力強さに、元気をもらっています。
『メイクの自由帳』バックナンバー
#1「『東京ミュウミュウ』ミュウイチゴのモチーフメイク」
#2「『ぴちぴちピッチ』宝生波音のモチーフメイク」
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